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研究紹介

朝鮮半島/在日コリアン

  
Subject: 「ウトロ・戦争責任を問う」展
Date:Tue, 7 Dec 2004 12:48:13
「ウトロ・戦争責任を問う」展

ウトロ形成史と居住の権利を守る闘いのパネル展
写真集「ウトロはふるさと」
日程:12月4日(土)〜12月18日(土)
時間:期間中 9:00〜20:30(但し、日曜は9:00〜16:30)
会場:ひと・まち交流館 京都(河原町五条下る東側)1階 作品展示コーナー
   TEL:075-354-8711 FAX:075-354-8712
交通:市バス17、205系統「河原町正面」下車 京阪電車「五条」下車 徒歩8分
地図:http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
参加費:無料(この展示会の必要経費は賛同金とカンパでつくられています)

<並行開催>
ウトロ問題学習会「ウトロと居住の権利」
日時:12月11日(土)
18:00開場 18:30開会 21:00終了
場所:ひと・まち交流館 京都 3階 第3会議室
講師:斎藤正樹さん(地上げ反対!ウトロを守る会)

主催:ウトロ問題を広げる会
問い合せ:TEL 075-322-5601(水谷)
後援:ウトロ町内会/地上げ反対!ウトロを守る会

◆内容(チラシより)
 ウトロは日本の朝鮮への植民地支配がなければ存在しなかった。
 宇治市伊勢田町ウトロ51番地――今も在日韓国・朝鮮人たち65世帯・約200人が暮らす街だ。このウトロは、戦争中、飛行場建設に使役された朝鮮人の「飯場」に 起源をもつ。日本の敗戦後、朝鮮人たちは何の補償もなく放置されたが、自力で暮らしを守ってきた。この朝鮮人たちを「立ち退き裁判」にかけ、いつでも強制執行できる 状態におとしいれたのは誰でなぜか。朝鮮人たちの住み続けたい当然の願いを実現しないのは誰でなぜか。このウトロ問題を今、「戦争する国」に逆戻りしてきた日本の もとで、京都と全国の人たちに広げたい。そして、私たち「日本人」は、戦後60年経とうとするのに、問題がなぜに解決されないのかを考えよう。

■関西圏ドキュメンタリー<等>上映情報(KDML)
http://www1.vvjnet.biz/kdml


  
Subject: 平壌宣言2周年 10・31京都のつどい
Date:Wed, 6 Oct 2004 21:14:07

朝鮮半島に平和を!日朝国交正常化を実現しよう!
平壌宣言2周年 10・31京都のつどい

■ 日時 10月31日(日)
■ 会場  京都会館 会議場
 http://www.kyotokaikan.org/kotsu/map.htm
 地下鉄東西線「東山」駅下車 2号出入口より北へ徒歩約8分
 京都市バス 5.32.46系統「京都会館・美術館前」下車すぐ
 京都市バス 31.201.202.203.206系統「東山二条」下車 東へ徒歩約3分
■ 参加費 500円
■ 主催  平壌宣言2周年 10・31京都のつどい
*当日配布する資料にビラ等の折り込みを希望される方は、午前10時に集合してくださいるようにお願いします。

プログラム
11:00
開場 ロビー展示、ビデオ上映など
12:30
オープニング 歌・演奏など
13:10
シンポジウム「朝鮮半島の平和と日朝国交正常化に向けて」
パネリストからの提起
・朝鮮半島の平和と自主的平和統一に向けて 康宗憲さん(韓国問題研究所所長)
・平壌宣言の意義と日朝国交正常化 浅野健一さん(同志社大学教授)
・排外主義に反対し、在日の生活と権利を擁護するために 金東鶴さん(同胞法律生活センター)
コーディネーター 岩佐英夫さん(弁護士)
15:20
アピール
・民族学校問題
・ウトロ強制立ち退き問題
・在日障害者無年金訴訟
16:15
歌・演奏など
16:45
デモ出発(京都市役所前まで)

朝鮮半島の平和と日朝国交正常化に向けて…
 この秋で日朝首脳会談と平壌宣言の発表から二年がたちました。朝鮮半島と日本の民衆がともに平和と友好のうちに生きていくことができるように、この平壌宣言を歴史的 な転機にしていかねばなりません。私たちは、民衆の側から朝鮮半島の平和と日朝国交正常化を促進していく流れをつくりだしてステップとして、この「10・31京都の つどい」を企画しました。このつどいでは、「朝鮮半島の平和と日朝国交正常化に向けて」をテーマとしたシンポジウムを中心として、さまざまなプログラムを準備して います。在日の仲間や日本の仲間がともに参加し、朝鮮半島と日本の民衆の平和と友好に向けたメッセージを伝え、広げていきたいと願っています。ぜひ多くのみなさんの ご参加をお待ちしています…。

平壌宣言二周年10・31京都のつどい実行委員会
◆共同代表
 李勇煕(在日韓国青年同盟京都本部委員長) 全将行(在日本朝鮮青年同盟京都府本部委員長)岩佐英夫(弁護士)
 末本雛子(日朝友好促進京都婦人会議)瀧川順朗(アジア共同行動・京都共同代表)
◆連絡先
 在日韓国青年同盟京都府本部
 TEL/FAX 075-671-4059
 在日本朝鮮青年同盟京都府本部
 EL 075-313-6231 FAX 075-311-1818
 アジア共同行動・京都
 TEL 0774-43-8721 FAX 0774-44-3102


  
Subject: 定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワークへの賛同のお願い
Date:Fri, 24 Sep 2004 01:34:07

「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」への賛同のお願い

 自己の生活を維持し向上させる権利、社会の営みに参与し貢献する権利を、人は等しく有しています。在日韓国・朝鮮人をはじめ日本に定住する外国人は、日本社会に 生活基盤を置き、地域社会の構成員として、納税をはじめとする義務を果たし、社会・経済・文化などあらゆる分野で相応の寄与をする住民として暮らしています。この ような外国人住民にとって地方参政権は、素朴で痛切な要求です。

■ 地方参政権運動の歩み
 日本で定住外国人の地方参政権運動が本格的に展開されてから、十余年になります。この間、参政権運動は裁判闘争をはじめ、各地域での民族差別撤廃運動、とりわ け公務員採用運動などとも連動して展開されてきました。そして今、外国籍住民の社会参加・政治参加は、新たな段階を迎えています。
 外国人の地方参政権が公的に提示されたのは、「1991年問題」、在日韓国・朝鮮人の永住資格に関する日韓再協議においてでした。韓国政府は在日韓国・朝鮮人の強い 要請を受け、「日韓覚書」において地方参政権の実現を日本側に要望しました。また、法廷への提訴、地方議会での意見書採択、各地での集会開催と、次第に運動は拡大 していきました。
 1993年9月には、大阪府の岸和田市議会が地方自治体として初めて定住外国人への地方選挙権の付与を政府に求める決議をし、今や1520の自治体が決議するに至りまし た。そして1995年2月、最高裁判所は、「憲法は、永住者など地方公共団体と緊密な関係を持つ外国人に、法律で地方選挙権を付与することを禁じているものではない」 との判断を示したのです。
 1998年10月、野党の民主・公明両党が、共同で初めて永住外国人地方選挙権付与法案を国会に提出しました。99年10月、自民・自由・公明の3党連立政権が発足した際 には、その政策協定に公明党の要望で地方参政権付与法を成立させることが盛り込まれ、与党の課題ともなりました。しかし、法案が4度も提案されましたが、自民党内 の意見がまとまらないため、いまだ成立を見ていません。一部保守的政治家たちが地方参政権運動を抑止するために持ち出した「特別永住者の国籍取得特例法案」の出現 も、参政権運動が高揚した証左と見ることもできます。
 国会において地方参政権法案が足踏みをつづけていた2002年1月、滋賀県米原町は住民投票条例を制定し、初めて永住外国人の投票権を認めました。その後、住民投票 において外国人に投票資格を認めた条例がすでに130を超えており、外国籍住民は地域社会の構成員として認知されつつあります。

■ 韓国でも進む地方参政権付与と住民投票法の制定
 1998年10月、韓国の金大中大統領は、日本政府に定住外国人の地方参政権実現を要望するとともに、韓国でも定住外国人への地方参政権付与を明言しました。その後、 具体的な法案作成に入りましたが、関連法案の整備の必要性から遅滞し、2002年6月の統一地方選挙には間に合いませんでした。しかし、盧武鉉政権になって、地方自治体 の「住民投票法」(2004年1月公布、7月施行)が制定され、そこでは定住外国人に住民投票の請求権および投票権がともに認められています。そして、それを受けた自 治体の住民投票条例が次々と生まれています。
 金大中大統領の発言は、韓国において急速な経済成長と民主化の進展の結果、定住外国人の人権問題がクローズアップされるにいたった社会的状況を背景とするもので す。このような社会状況は日本、韓国に特異なものではなく、多少の差違はあっても東アジアの普遍的な状況となりつつあり、近い将来において、東アジアの共通課題と して浮上することでしょう。

■ 「日・韓・在日」共同の取り組みの意味
 定住外国人の地方参政権運動を、日・韓・在日の共通課題として進めていくことが肝要であり、それによって期待される相乗効果は計り知れません。玄海灘をはさんだ 日本と韓国において定住外国人の地方参政権が実現されれば、民主主義を飛躍的に成熟させ、地方自治の本旨が貫徹されることになり、それを土台に多民族・多文化共生 の社会が名実ともに花開くでしょう。またそれは、両国の友好を飛躍的に高め、積年の悲願ともなっている歴史の清算を果たし、強固なパートナーシップの礎となります。 EUにおいて地方参政権の相互開放が実現したように、その東アジア版の誕生といえましょう。
 この創造的で可能性に満ちた地方参政権運動を、日・韓・在日の市民レベルでの連帯した力で切り拓くことにこそ、未来に向けた画期的な意味があります。その実現の ために私たちは、ネットワークを結成することにしました。
この「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」にご賛同、ご参加いただくことを お願いします。

2004年9月14日

◆共同代表
田中 宏(龍谷大学教授)
内海愛子(恵泉女学園大学教授)
朴 慶 南(作家)
金 敬 得(J&K法律事務所代表)

◆連絡先
〒160-004 東京都新宿区四谷3丁目3番地 エスパスコンセール4階 J&K法律事務所
電話03-3359-8831  FAX03-3359-8832
Eメール urikim@pop12.odn.ne.jp
◆郵便振替口座
00100−7-740757  参政権日韓ネット

「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」賛同申込書
「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」に賛同します。
1 お名前
2 肩書き(あるいは所属) *韓国でも公表しますので、正確にお書きください。
3 連絡先  *公表しません。集会案内などをお送りします。
住所〒
Eメールアドレス
4 メッセージ、ご意見、ご提案があればお書きください

◆9月30日までに、FAXかメールで下記へお送りください。
FAX 03-3359-8832
Eメール urikim@pop12.odn.ne.jp
◆賛同金(一口1000円)のほうもよろしくお願いします。
郵便振替口座
00100−7-740757 参政権日韓ネット

「参政権日韓ネット」は、この1年、こんなことをやります
◆日本と韓国において、定住外国人の地方参政権を早期に実現することを目的とし、名称を「定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワーク」(略称 「参政権日韓ネット」)とします。
◆日本・韓国・在日の市民団体および市民・議員(国会および地方議会)・研究者・弁護士などの共同行動・連帯行動によって、2005年8月(戦後=解放後60年)までに 実現したいと願っています。
◆2004年11月7日東京において、11月24日ソウルにおいて、共同記者会見と共同シンポジウムを開催し、日本国会および韓国国会への要請行動を開始します。
◆2005年2・8前後に日本国会で、3・1前後に韓国国会で、「定住外国人の地方参政権を求める市民公聴会」を開催します。
◆ホームページを開設すると共に、資料集・パンフレット・ブックレットを作成し、国会ロビーイング、地域集会を展開していきます。
◆皆さん方からの賛同金(一口1000円)、協賛金(一口10万円)をお願いします。

◇東京シンポジウム
日・韓・東アジアの「平和」と「共生」――定住外国人の地方参政権

日 時 2004年11月7日(日)14:00〜18:00
会 場 在日本韓国YMCA 地下ホール
資料代 1000円(学生500円)
◆(自治体首長)「進展する外国籍住民の地方自治参加」
◆樋口直人さん(徳島大学教員)「地方市民権――国民国家をどう超えるか」
◆鄭 印 燮さん(ソウル大学校法学部教授)「韓国における民主主義・住民自治の進展」
◆総合討論「日・韓・在日――共同の取り組みは可能か
ほか

◇ソウル・シンポジウム
共同課題としての在日同胞・定住外国人の地方参政権

日時 2004年11月24日(水)
会場 ソウル
◆田中 宏さん(龍谷大学教員)「日本における地方参政権の経緯と現在」
◆金 敬 得さん(弁護士)「在日同胞にとって国籍と地方参政権とは」
◆鄭 暎 惠さん(大妻女子大学教員)「在日・女性・マイノリティの自己決定権とは」
ほか


  
Subject: [ml-cefs 449] オリエンティティ
Date:Tue, 14 Sep 2004 20:16:39

転載歓迎(チラシより抜粋)
Orientity
オリエンティティ−コリアン系若手作家展

http://www.kac.or.jp/event/exhibition/index.html

■ 会期 2004年9月12日(日)―26日(日) 10:00―20:00
■ 会場 京都芸術センター ギャラリー北・南 会期中無休 入場無料
■ 交通案内 京都市営地下鉄烏丸線 四条駅/阪急京都線 烏丸線22・24番出口より徒歩5分

■ 出品作家
アデル・キム=ギュィヨン(フランス) ビデオ/インスタレーション/パフォーマンス
レイモンド・ハン(アメリカ/韓国) 写真
ハン・ジェンマ(韓国) 造形/パフォーマンス
ジェーン=ジン・カイセン(デンマーク) ビデオ/執筆/絵画
ミヒ=ナタリー・ルモワンヌ(ベルギー/韓国) 映像/ビデオ/絵画/作詩
ナオミ・ロン(ハワイ) 執筆 写真
呉夏枝 オ・ハジ(日本) 染織
金貴月 キム・キウォル(日本) 絵画

■ 問合せ
京都芸術センター Kyoto Art Center
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546―2
tel : 075―213―1000  fax:075―213―1004
e-mail kacinfo@kac.or.jp
URL http://www.kac.or.jp/

「オリエンティティ」展に寄せて 池内靖子
 今回の展覧会には、8人のアーティストが参加している。全員が20代から30代と若い。かれらのもう一つの共通点は、全員が「コリアン」というエスニシティ (民族性)を持っているという点だ。しかし、この「コリアンである」ということは、一括りにできる統合的で「純粋な」エスニック・アイデンティティではない。 韓国に生まれながら、幼いうちに養子(里子)として遠いヨーロッパの国々(ベルギーやデンマーク)の別の家族に引き取られた者もあれば、幼いときに家族とともに アメリカ合州国へ移民として移住した者、またその地で生まれ育ったコリアン・アメリカンの2世もいる。そして日本で生まれ育った3世の在日コリアンといったように、 それぞれに異なる「ディアスポラ(離散)」というべき状況を生きてきたアーティストたちである。
 「ディアスポラ」という用語は、もともとはユダヤ人の亡命離散を表わすものだったが、最近の批判的文化理論やポストコロニアル研究の中で新しくとらえ直されつつ ある。19世紀から20世紀にかけて帝国主義や植民地支配によって生み出された多くの難民、移民、亡命者の歴史的経験は、ユダヤ人のディアスポラにとどまらない。 それはまた、近代の国民国家を超える位置づけを持ち、21世紀の現在、資本のグローバリゼーションによって加速されつつある世界的な移動離散の現実をも含め、批判的 に分析するための重要なキー概念となっている。ここで、私たちが注意すべきことは、「コリアン・ディアスポラ」というカテゴリー化によって、かつて日本による朝鮮 半島の植民地支配のもとに生み出され、戦後も引き続き差別されてきた在日韓国朝鮮人の歴史的状況を見えにくくする危険性があるかもしれないということである。しかし、 「ディアスポラ」という概念を先に触れたように批判的にとらえ直し、「コリアン」という民族概念も自然化・本質化の危険に陥らないよう留意して用いるなら、「日本」 という、これも自然化され本質化された国民国家の閉塞状況や抑圧的な構造をより広い地平にひらき問題化していく可能性もあるように思われる。
 展覧会の耳慣れない奇妙なタイトル「オリエンティティ」というのは、オリエント、オリエンタルとアイデンティティからかれらが作った造語であるという。この作り 替えに、すでに私たちは、オリエンタルやアイデンティティといったいわば本質主義的な負荷を帯びる概念に揺さぶりをかけようとするアーティストたちの機知に富んだ アプローチを見ることができる。周知のように、他者、外部を作り続けることで、自らの位置を普遍として立ち上げる西洋の主体構築、支配の様式を、サイードは、 「オリエンタリズム」と呼んで批判した。アジア系アーティストの作品が単に「東洋と西洋のハイブリッドなキッチュ」や「オリエンタルな感受性」として消費されない ようにするためにも、この批判的視角は重要である。
 この展覧会参加アーティストは、かれらが生きてきたそれぞれの社会において、支配的なマジョリテイからマイノリティであることを強要されてきたという経験を共有 している。つまり、この企画は、支配的マジョリテイからの一方的な名づけ、分類に抗して、自分たち自身のアイデンティティを(脱)構築し、表現する場を作り出して いく試みであるといえる。この展覧会を観る私たちもまた、多様な媒体と戦略を用いたかれらの果敢な表現に触発されて、かれらとともに、これまで自明視してきた私たち の現実を問い直し、変容させていく喜びを分かち合いたい。

◆池内靖子(いけうち やすこ)
1947年長崎県生まれ。立命館大学教員。大学で、演劇論、ジェンダー論、英語を担当。
著書『フェミニズムと現代演劇』(田畑書店・1994)、訳書にアリシア・S・オストライカー著『言葉を盗む女たち』(土曜美術社・1990)、テレサ・ハッキョン・チャ著 『ディクテ』(青土社・2003)

『表現の大海を行く勇気あるもの』徐京植
 今回の出品アーティストのうち、私が直接に会ったことがあるのはミヒ=ナタリー・ルモワンヌと呉夏枝である。民族衣装を題材にしている在日コリアンの若い女性 アーティストがいると聞いて、ぜひ会ってみたいと思った。その理由は二つある。
 一つは、近年頻発するチマ・チョゴリ切り裂き事件を例にあげるまでもなく、在日コリアンが自己の民族的アイデンティティを表出することが相変わらず困難な中で、 あえて民族衣装を題材にするという作家の問題感覚に関心を引かれたからである。在日三世である呉夏枝は美術大学の卒業式でチマ・チョゴリを着たのだが、この時、 「多少の勇気をつかった」という。服装というもっとも「自明」かつ「自然」であると思われているものに向かい合うとき、「多少の勇気」(実際、それは「多少」では なかったと思う)を必要とする在日コリアンの状況。あえてそれを題材にしてアートしようとする姿勢。ここが大切だと私は思う。呉夏枝は自らのアートによって、衣装と いうもっとも日常的な素材から「文化」を問い直し、それを自分自身で選びなおすのである。
 第二の理由は、そこにはシリン・ネシャットの作品と共通する問題感覚が流れており、現代という時代を洞察する手がかりが潜んでいるだろうと考えたからである。 ネシャットの作品 Rapture (歓喜)は、向かい合った二つのスクリーンの一方に男性の群衆が、他方に女性たちが映し出される。イランの伝統的な黒い民族衣装を身に まとった女性たちは砂漠を横切り、やがて海へと到達する。そこで船を水際へと押していき、数名の女が沖へと漕ぎ出し、そのまま水平線へと向かっていく。
 この作品をどのように読むべきだろうか。西側世界ではイスラム世界における女性抑圧を象徴する表象としてイランのチャドルやアフガニスタンのブルカを取り上げる ことが多い。ネシャットにもその視点はある。しかし彼女の視点は、それにのみ限定されるほど単純ではないだろう。彼女はイスラム原理主義体制の女性抑圧に反対する と同時に、西側世界の普遍主義によって第三世界人のアイデンティティに加えられる暴力にも敏感であろうとしているようだ。在米イラン人女性である彼女は、西側先進 国と第三世界、キリスト教世界とイスラム教世界、敵対するアメリカとイラン両国というように、幾重にもアイデンティティを引き裂かれる存在である。その彼女が、 自分とは誰かを出自の文化にさかのぼって問い、自己の来歴と行方とを発見し、自己のアイデンティティを自分自身の手で構築しようとしているのだ。このような営みは 自己の属する「文化」の自明性という観念を疑ってみもしないマジョリティたちにはなかなか理解できないものであろう。だが、全世界をさまざまなディアスポラが流動 する現代という時代にあっては、これこそがむしろ普遍的であると私は信じている。
 ネシャットの作品では、女性たちが石造りの砦にとらわれている男たちを棄て、チャドルをまとったままの姿で大海に漕ぎ出していく。「多少の勇気」をつかって表現の 大海に漕ぎ出した呉夏枝。ミヒ=ナタリー・ルモワンヌもまた、誰のたすけも期待せず、すっくと背筋を伸ばして、表現の大海を航海している。その姿によって、むしろ 私たちを叱咤し激励してくれる。きっと多くのディスポラ・アーティストたちが、そのようであるのだろう。今回の展示に私が大きな期待を寄せる所以である。

◆徐京植(ソ・キョンシク)
1951年京都生まれ。作家。東京経済大学教員。ディアスポラ/アート研究会代表。著書『私の西洋美術巡礼』(みすず書房)、『プリーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞 社)、『青春の死神−記憶の中の20世紀絵画』(毎日新聞社)他

※なお、来る11月27、28の両日、東京経済大学において「ディスポラ・アートの現在」と題するシンポジウムが催される。呉夏枝とミヒ=ナタリー・ルモワンヌは招請 アーティストとしてこのシンポジウムに参加する予定。詳しくは東京経済大学のホームページ参照。
http://www.tku.ac.jp/


  
Subject: [ml-cefs 439] 関東大震災から81年−朝鮮人・中国人虐殺を再考する
Date:Fri, 03 Sep 2004 23:50:31

公開シンポジウム
関東大震災から81年−朝鮮人・中国人虐殺を再考する
http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/ws/index_ws.htm

日時 2004 年 9月5日(日) 12:50-18:00 12:30 開場
場所 東京大学・駒場キャンパス 学際交流棟 3F学際交流ホール

開会挨拶・趣旨説明 石田勇治(東京大学)

第1セッション 世界史のなかの朝鮮人・中国人虐殺
基調報告「震災直後の首都圏で何が起きたのか?―国家・メディア・民衆」山田昭次(立教大学名誉教授・日本史)
報告1 「東アジア近代史における虐殺の諸相」笠原十九司(都留文科大学・東洋史)
報告2 「“水晶の夜”とナチ・ジェノサイド」芝健介(東京女子大学・西洋史)

第2セッション 総合討論−学際的アプローチの試み
コメント1 佐藤達哉(立命館大学・社会心理学)
コメント2 申惠手 (青山学院大学・国際法)
コメント3 高橋哲哉(東京大学・哲学)
コメント4 黒住真(東京大学・日本思想史)
討論

閉会挨拶  木畑洋一(東京大学)


  
Subject:[pace-r]極右教科書が強行採択
Date:Fri, 23 Jul 2004 15:07:55

在日本大韓民国青年会より

 来る8月3日に、東京都台東区白鴎高校でつくる会による極右教科書が強行採択されようとしています。つくる会推進者で固められた都教育委員会の行動を注視すべく、 国内外の多くの市民団体と共に、つくる会/極右議員の工作実態を纏めたファイルが用意されてございます。多くのマスコミとの記者会見で好評を博しているものですので、 是非、ご一読賜れれば光栄に存じます。yahoo mail におきまして、

ログイン: no_more_tsukurukai@yahoo.co.jp
パスワード:iambeautiful

 にログインいただければ、国内外の市民団体が協力して作成いたしました、”つくる会対策ファイル”3部作を、ダウンロードいただけます。 ご関心いただけます際は、是非、ご一読いただけますよう、宜しくお願い致します。

 現在、ご存知のように、「つくる会」と安倍晋三議員をはじめとする侵略正当化議員は、

1.教科書会社に圧力を加え、戦争の正当化を推進し、
2.検定委員に圧力を加え、歴史歪曲に反対する検定委員を追放し、
3.全国の地方議会、教育委員会に圧力を加え、「つくる会」の強行採択を策動し、
4.学校現場に「つくる会」の分子を送り込み、現場の先生の権利を剥奪しています。

 私たちは、21世紀子供ネットなど、多くの市民団体と協力し、全国的な危機感の共有を目指しております。もしも皆さまの方で、 当問題にお取り組みになられることがございましたら、是非ご一報いただければ、幸いに存じます。

 是非皆さまのお力を、お貸しください。よろしくお願い致します。


  
Subject:[pace-r] 8月8日、ウトロを守る緊急行動
Date:Fri, 23 Jul 2004 16:18:32

 かんぴーに掲載されていた情報を転載します。
http://www.sky.sannet.ne.jp/paupau/kpc/

8・8 ウトロを守る緊急行動
■ 日時 8月8日 午後1時30分〜
■ 場所 城南勤労者福祉会館
http://www.pref.kyoto.jp/shisetsu/s031/s031.html
近鉄「伊勢田」駅より 西へ徒歩約10分
TEL:0774−46−0780
ウトロ広場(城南勤労者福祉会館近

■ 内容
◇城南勤労者福祉会館(午後1時30分〜)
・ティーチイン
・フィールドワーク
・ドキュメント映画「ウトロ 家族の街」上映 など
◇ウトロ広場(3時30分〜)
・住民からの訴え
 住民がそれぞれの思いを訴えます。
・ウトロを守るヒューマンチェーン
 ウトロ地区を<人間の鎖>で守ります。
・「デモ行進」(近鉄大久保駅まで)
 にぎやかに周辺住民にアピールします。

■ 主催
ウトロ町内会 ウトロを守る会
http://www02.so-net.ne.jp/~utoro/
TEL:0774−41−7854
FAX:0774−44−8500

◇解体業者などがひんぱんに徘徊  高まる年内強制執行の可能性
 昨年暮れに 、立ち退き裁判の原告で長年ウトロの土地所有者であった 「(有)西日本殖産」から「得体の知れない個人」に土地所有権が移転し、 ウトロをめぐる動きがにわかに慌しくなってきました。今年の春以降、不動産業者や解体業者と思われる見知らぬ連中がウトロ地区に出入りし始め、 同時に業者の間では、既にウトロの解体契約が結ばれたとの噂も流れています。

◇町内各所に新看板を設置。緊急事態に備え、サイレンも。
 最高裁の「立ち退き判決」が出て4年。  一見平穏な暮らしが続いていたウトロの住民の間にも大きな緊張と戸惑いが起こっています。住民は緊急の住民集会を開催し、認識を共有するとともに団結を 確認し、即座に町内各所に「強制執行反対」の看板を設置しました。また、不審な人物の徘徊に対しては、「どのような用事なのか」「どこから来たのか」確認を するよう申し合わせを行いました。

◇無くしてはならない在日コリアンの街 ウトロ
 現在ウトロには在日韓国朝鮮人約50世帯220人が住んでいます。ウトロは、戦前戦中に徴用で日本に渡ってきた朝鮮人が集まってできた国策事業の飯場がもとに なった集落です。高齢者・生活保護世帯の比率が高く、ウトロを追い出されたら他に行き場のない人々が数多くいます。
 2年前には、高齢者のデイケアセンター「エルファ」が地区内に完成し、高齢者が安心して住み続けられる施設整備も始まったばかりです。「立ち退き判決」が 確定して以降、地元宇治市・京都府など行政への救済(公営住宅の建設など)の陳情を繰り返し、ジュネーブの国連社会権規約委員会に出向き直接訴えかけをしたり してきましたが、いまだ有効な手立てを打つことができていません。国にいたっては、責任を持って対応する省庁すら定まっていないのが現状です。国際的には 「居住権」の確立が叫ばれている中、日本ではまったくと言っていいほどこのことが無視されています。

◇住民の団結と制執行反対の世論がウトロを守る唯一の力
 法的な救済措置がない中で、ウトロを守る力は、住民の住み続ける意志と「強制執行で街をつぶすこと」を許さない世論しかありません。ウトロ町内会は、8月8日 「緊急行動」を呼びかけています。長年ウトロを支援してきた全国のみなさん、フィールドワークに来られた先生・生徒のみなさん、ウトロ周辺のご町内のみなさん、 是非とも8月8日は「ウトロ」に来てください。


  
Subject:[pace-r] 東アジア大学生平和人権キャンプ 2004年夏・光州
Date:Thu, 22 Jul 2004 16:39:37

 今年2004年度は、韓国の光州地域でのキャンプ開催を予定しています。もしご都合が合えばご参加ください。

東アジア大学生平和人権キャンプ 2004年夏・光州
■ 開催地
韓国・全南地域一帯
■ 開催規模
韓国側30名・日本側30名
韓国側:全南大15名、済州大10名、ソウル大5名
日本側:立命館大15名、沖縄大10名、その他若干名
■ 参加費用
3万5千円(飛行機・船代除く)
■ 交通費
各自持ち。だいたい片道1万5千円ぐらいになる見込み。交通費は、飛行機利用でだいたい往復3〜4万円、船は往復2万〜3万円くらい。

■ 日程
8月24日〜28日(4泊5日)

◇23日
プサン市内で立命館学生は集合、宿泊。(場所・時間、未定)
◇24日
夜:歓迎の夜(麗水大 寄宿舎-宿泊)
◇25日
午前 講義:韓国現代史(光復後から4.19まで)/チャン サンス先生(順天大)
午後 講義:麗水抗争 / イ ヨンイル先生(麗水地域社会研究所 所長)
午後 フィールドワーク : パク チョンギル先生 (麗水事件研究委員長)
* 遺族証言(チョン ギスン/抗争経験者)は 正確な時間が未定。
夕食:弁当
光州到着後  光州赤十字で宿泊
◇26日
午前 講義
午後 講義:光州民衆抗争(講義者未定)
午後 フィールドワーク : 旧墓地と新墓地
夕食:無等山
夜 班別討論 または 分科会
◇27日
午前 フィールドワーク : 全南大から 全南道庁まで 歩く
午後 班別で市内観光と班別討論
夕食:光州赤十字
夜 全体討論
歓送の夜:キャンプファイヤー
◇28日
午前:班別評価会と全体評価会
閉会式
現地解散


  
Subject:ソウル行動報告集会のご案内
Date:Mon, 05 Jul 2004 12:07:10

転載歓迎

みなさま

 金津です。ソウル行動の報告集会を今週水曜に開催します。直前のお知らせになってしまい申し訳ありませんが、ぜひご参加ください。

ソウル行動報告集会(大阪)

 先月6月10日から16日にかけて、大阪キタの野宿者運動の現場から2名(当該1名、支援1名)が韓国を訪れました。東京の仲間たちとともに、ソウルの新羅 ホテルで13日より開かれた「世界経済フォーラム(WEF)東アジア会議」への対抗行動に参加し、また前後して韓国の野宿者運動の現場訪問など、さまざまな交流を 行いました。
 失業と貧困を至るところで生み出しつづけるグローバリゼーションの推進者たちの密室会議・WEFに対して、韓国で取り組まれた今回の行動はどのようなものだった のか、渡韓したメンバーがビデオ上映をまじえつつ報告します(全国露天商連合との交流、明洞大聖堂で篭城闘争を闘う移住労働者組合、民主労総建設労組との交流風景 などもあり)。
 国境を越え、どのような抵抗と連帯が可能なのか、みなさんとともに考えていきたいと思います。
 なお、今回の渡韓に際しては多くの方々より暖かいカンパをいただき、大阪と東京から2名の当事者を送り出すことができました。心よりお礼申し上げます(事後の カンパも引き続き募集しています)。

日時:7月7日(水)18時開場、18時30分より
場所:エルおおさか5階研修室3にて京阪電車/地下鉄谷町線「天満橋」駅より西へ徒歩5分
電話:06−6942−0001
地図:http://mic.e-osaka.ne.jp/l-osaka/access.htm
会場費・資料代カンパ500円(経済的にキビしい方はご相談ください)
主催:釜ヶ崎パトロールの会

 なお、東京では19日に以下の報告会が予定されています。関東の方はこちらにぜひご参加ください。

2004年6月ソウル行動報告会(渋谷)

日時:7月19日(月:祝)午後6時-8時半
場所:渋谷区氷川区民会館和室
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_hikawa.html

主催:グローバリゼーションを考える日雇野宿者運動準備会
〒111 東京都台東区日本堤 1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
電話・FAX:03-3876-7073  e-mail: nasubi@jca.apc.org


釜ヶ崎パトロールの会
090-9700-0296/090-1130-8602/06-6374-2233(FAXあり)
e-mail:kamapat@infoseek.jp
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/9279/
郵便口座:00930-6-139747(大阪キタ越冬実名義)

金津 まさのり nyaz@rd6.so-net.ne.jp


  
Subject:[pace-r] 【転送】7・8アジア共同行動京都集会のご案内
Date:Fri, 11 Jun 2004 15:02:13

 山本です。今週末、韓国でのWEFへの対抗フォーラムに参加した報告を兼ねている催しです。 良ければご参加ください。

転載・転送歓迎

 7月8日(木)にアジア共同行動・京都は、以下のような集会を開催します。

日韓民衆は共同でイラク派兵をやめさせよう! 有事法制反対!
名護新基地建設を阻止しよう! 朝鮮半島をふたたび戦場にするな!
7・8アジア民衆連帯集会

■ 日時 7月8日(木)午後6時30分から9時
■ 会場 キャンパスプラザ・京都 ホール(二階)
■ ゲスト ユ・ドクサンさん(韓国民主労総前主席副委員長)
■ 主催 アジア共同行動・京都
■ 入場カンパ 700円

【主な内容】
◆講演
 戦争と新自由主義に立ち向かう日韓民衆のイラク派兵と生活破壊など共通の問題に直面する日韓民衆のたたかいの課題はなにか。アジアの平和のために日韓民衆が なすべきことは何かなど、ユ・ドクサンさんからの提起。

◆6月韓国国際共同行動の報告
 AWC国際シンポジウム、イラク派兵反対集会、女子中学生轢殺弾劾集会、世界経済サミット対抗行動、南北統一行事など、一連の6月韓国での取り組みをビデオを 使って報告。

◆沖縄反基地闘争への連帯を
 名護・辺野古での新基地建設阻止のための座りこみ行動、1万6000人が参加した普天間基地包囲行動など、5月沖縄現地行動の報告と連帯の呼びかけ。

 お忙しいなかですが、ぜひご参加ください。


  
Subject:[pace-r]6月ソウル行動
Date:Fri, 30 Apr 2004 11:06:20

 山本です。

 「日韓FTA」に関する情報です。6月の半ばに「世界経済フォーラム・東アジア会議」が韓国・ソウルでありますが、そこへ反対の運動を結集させるという向きもある ようです。以下は、その際の「組織委員会構成」の呼びかけのようです。日本では、「脱WTO草の根キャンペーン」も主体となるようです。
http://www.angel.ne.jp/~globalmarch/
 関心のある方は、ぜひ6月に韓国に。「アジア社会運動総会」も開かれるようです。知人からまわってきたメールを以下転送しています。

-----Forwarded message-----

6月ソウル行動への韓国内の組織委員会構成の呼びかけ

 6月にソウルで開催される世界経済フォーラム東アジア会議への対抗行動(略称、6月ソウル行動)に関心を寄せられる皆さまへ

 「異議あり!日韓自由貿易協定」キャンペーンの土松です。(転送歓迎)

 以下に、6月ソウル行動ついて、1)日本側第2回実行委員会のご案内と、2)韓国側組織委員会の進捗状況を知らせる翻訳資料をお送りします。 2)は、韓国の自由貿易協定・WTO反対国民行動(KoPA)ホームページに掲載された韓国内の市民社会団体に発した「世界経済フォーラム東アジア会議抗議行動組織 委員会」の呼びかけ文です。韓国サイドでも、総選挙が終わって6月ソウル行動の準備が始まった模様です。この間、韓国側の動きがどうなっているか、問い合わせを何 件かいただいておりますが、組織委員会の準備は始まったばかりで、アジア社会運動総会の内容もまだ明らかではありません。情報が入り次第、またご紹介します。

1)日本側第2回実行委員会のお知らせ

6月13〜15日(12日前夜祭) 韓国・ソウル 世界経済フォーラム東アジア会議への対抗行動
社会運動総会「6月ソウル行動」第2回実行委員会開催のお知らせ

日時:5月11日(火) 午後6時30分より
場所:文京シビックホール3階会議室1
(地下鉄後楽園駅、春日駅下車すぐ;文京区役所内のシビックセンターではなくホール側の方です)
呼びかけ:脱WTO草の根キャンペーン実行委員会、「異議あり!日韓自由貿易協定」キャンペーン

 みなさま、来る6月13〜15日に韓国・ソウルで、アジア規模での経済のグローバル化を推進するため「世界経済フォーラム東アジア会議」が開催されます。KoPA (自由貿易協定・WTO反対国民行動)など韓国の反グローバル化団体側は、これを機に対抗行動とアジアレベルでの社会運動の総会を行いたいと提案してきました (「6月ソウル行動」と略称、12日には前夜祭も行われる)。
 この提案を受け、日本側の市民・社会団体は4月20日に相談会を持ち、この一連の行動に参加することを決め、同時により多くの団体・個人にも参加・賛同を呼びかけ るために実行委員会を立ち上げました。
 この日の実行委員会では、韓国側からまだ詳細が来ていないこともあり、アウトラインの討論に終わりました。
 とくに「アジアの社会運動総会」についてどんな内容でWTOやFTAに対抗し、反戦平和を求め、そしてアジアレベルでのネットワークをつくっていくか、などは今 度の実行委員会で討論されることになりますので、ご関心のある団体・個人はふるってご参加ください。
 また、6月ソウル行動に参加し一緒にソウルに行きましょう。

2)翻訳資料・韓国内の組織委員会構成の呼びかけ文

6月世界経済フォーラム東アジア会議の対応闘争の提案
(仮称)「世界経済フォーラム東アジア会議抗議行動組織委員会」提案書

1.趣旨と意義
 全世界的規模で帝国主義による新自由主義グローバリゼーションの攻勢が日に日に露骨になっています。とくに今年は、2004年のWTO・DDA(ドーハ開発ア ジェンダ)交渉の終結期限を前にして開放圧力が激しくなる中で、コメ再交渉に本格突入することによって農村経済の破滅的状況を迎える重大な局面であり、韓日FTA 交渉が本格化し、教育、医療、公共サービス市場の開放圧力が押し寄せるものと思われます。政府は、このような政策を推進する基盤をつき固めるために世界経済フォー ラム(WEF)東アジア経済会議を誘致し、きたる6月13日〜15日、ソウルで「アジアの繁栄と平和」をテーマに開催する計画をもっています。世界経済フォーラ ムは“ダボス会議”として知られている世界的な支配エリート(政治家、企業家、官僚、ジャーナリスト、学長など)の社交場であり、ヨーロッパ、東アジア、アフリ カ、中南米などで地域経済会議を開催しています。東アジア経済会議は、金融的膨張第一の多国籍資本の運動にもっと多くの自由を与える方法を主に論議する場となるで しょう。また昨年、第5回WTO閣僚会議の挫折以後、多国間協定が難航に陥った状況で、投資および貿易の自由化を促進するために、韓日、韓シンガポール、ASEA N+韓・中・日など2国間/地域別自由貿易協定の締結を活性化する契機となるでしょう。
 このような世界経済フォーラムは、世界民衆の抵抗を受けてきました。毎年、ダボスでは大規模なデモが取り組まれ、2001年にはニューヨーク、カンクン、香港な どで開催された世界会議と地域会議の折、抗議行動が組織されました。また、世界経済フォーラムに対抗する「世界社会フォーラム」が4回開催され、資本主義の危機の 中で、「もう一つの世界」を創りだしていくための多様な連帯を行なっています。今回、東アジア経済会議にあたっての抗議行動でも、アジアの多くの国ぐにから100 余名の活動家が韓国に来て、ともに闘おうとしています。
 また、6月は韓国軍の追加派兵が現実化される時期になるものと思われます。イラク侵攻から1年が過ぎた今日、アメリカの野蛮な占領政策に抵抗するイラク民衆 の抗戦が全面的な民衆蜂起の様相を呈している状況下でも、アメリカはイラク駐屯米軍を増強し、政権移譲後も統制力を維持しようとしています。このような中で、派兵 反対国民行動を中心に反戦平和運動陣営も世界経済フォーラム東アジア会議にあたっての時期に国際的反戦闘争・派兵反対闘争を強力に展開することを計画しています。
 ここに、民衆連帯、自由貿易協定・WTO反対国民行動など新自由主義グローバリゼーションに反対する諸市民社会運動陣営は、6月に開かれる世界経済フォーラム (WEF)東アジア会議に対抗する行動を組織するための組織委員会を構成しようと思います。

2.主要基調
・反グローバリゼーション、反戦平和
・WTOのコメ開放と自由貿易協定など、新自由主義グローバリゼーション反対
・アメリカのイラク占領中断と韓国軍の派兵反対、朝鮮半島の戦争の脅威反対

3.活動配置の流れ
1)予想される活動の流れ
・6月12日:前夜祭――「世界経済フォーラム東アジア会議反対闘争前夜祭」(共同の集会と文化祭、部門大会ほか)
・6月13日(仮称)「東アジア経済会議反対、反戦反グローバリゼーション大会」
・6月14日〜15日:アジア社会運動総会
2)闘争の基本方向
・情勢の厳しさに注目して、全国集中1泊2日の闘いを行なうことで韓国民衆社会運動力量の総結集を成し遂げる
・闘争と大衆参加型行事を、行事の性格に合うように適切に結合
・国際的連帯性の実現

※このために、組織委員会結成のための第1回会議が開催されます。多くの皆さんの参加をお願いします。
・日時:2004年4月27日午前11時
・場所:民主労総

土松克典 (Domatsu Katsunori)
E-mail : k-dmt@par.odn.ne.jp
「異議あり!日韓自由貿易協定」キャンペーン


  
Subject:[ml-cefs 176] 韓国自主ゼミ「ばんばんばん」
Date:Thu, 5 Feb 2004 02:57:05

 小川知子です。

 前お知らせした韓国市民社会論自主ゼミ、多数の参加希望感謝ハムニダ。勝手に会の名前を「ばんばんばん」とさせていただきました。「ばん」とは、韓国語で「部屋」 という意味で、よくつかわれることばです。あたたかい響きをもった、韓国人のつながりの深さを示すことばでもあります。

 韓国自主ゼミ「ばんばんばん」第1回ですが、2月17日火曜日の4時から生命部屋で行います。ぜひおこしください。本は、太田昌国氏の『「拉致」異論』。当代批評 にも載ってますし、多分にジャーナリスティックな本でおもしろく読めると思います。終わったあとはビビンパハウスなどいかがでしょうか?


  
Subject:[ml-cefs 118] 自主ゼミのおしらせ
Date:Sun, 11 Jan 2004 01:36:34

こんにちは。小川知子です。

 韓国の市民社会論についての自主ゼミを開設したいと思っています。内容としては、韓国の学術系雑誌「当代批評」を訳して、それに対しての議論というかたちに なると思います。この雑誌は、韓国にあったこれまでの権威主義的や民族主義的なものから脱却し、あたらしい市民社会の創設を目指す研究者たちによる雑誌です。 内容としては、北に対して同朋意識としてではない関係の模索や、現在なされている東北アジア構想への再検討など、おもしろいトピックが盛りだくさんです。
 翻訳は私をはじめとする、韓国朝鮮語ができる何人かで訳していくつもりです。この本はまだ日本国内ではあまり知られておらず、韓国内でもこのような新しい考え方 に戸惑う古参の研究者も多いという、なかなか魅力的な雑誌です。
 もちろん、韓国朝鮮語がまったくできない方も大歓迎です。なお、このゼミは、私の出身学部でもある国際研究科との合同でやろうと思っています。先端研でも、韓国 問題に携わる方がおおくいらっしゃるので、国関の人がいればより一層深い議論ができるはずだと考えています。
 開設としては、2月からを考えています。すこしでも、このような問題に興味がある方は、1月の終りくらいまでにメールを私に送ってください。そのときは、韓国 朝鮮語ができるかたはその旨を明記してくだされば、ありがたいです。何人かにはもうよい返事をいただいているので、開くことは確実です。開設が遅くなって迷惑を かけました。
 ちなみに、一回目は北朝鮮への敵視政策をいかに乗り越えるかという話題について、私が報告をします。日程は調節で。顧問のような形で、国関の文京珠先生にも協 力していただきます。
 それでは、よろしくおねがいします。韓国料理が好き、などという参加理由でもいいですよ。

tomottin@nifty.com 共生 小川知子


Subject: [ml-cefs 119] Unauthorized synopsis of no. 118 message.
Date: Mon, 12 Jan 2004 20:43:18

Dear Students and Teachers,

The following is an unauthorized synopsis of no. 118 message in this mailing list.

---begin

Notice of opening a student study group on theories of civil society in Korea.

Main contents of meetings of this group would be to translate a Korean academic journal "Dangdae Bipyeong" (Contemporary Critique) into Japanese and to discuss it.
The aim of "Dangdae Bipyeong" is to create a new civil society and to get rid of old authoritarianism and nationalism.
Those who do not understand Korean are welcomed.The first meeting would be held in February, in which Ogawa, Tomoko speaks about how to get over the policy that regards North Korea as the enemy.

---end



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