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Coffee Break

気まぐれな日記です。コーヒーでも飲んで、ちょっと休憩しましょう。
ご感想があれば掲示板の方にどうぞ。





2013年
■ 3月1日 ■
Facebook / Twitter を開始。



  
2010年
■ 9月7日 ■
 京都府は、平成22年国勢調査のお知らせ某アニメを起用して、かなり本気で力を入れたらしい。ちなみに、 普段では考えられないアクセス数が府のウェブサイトにあったそうな。恐るべし、 アニメノチカラ。あれ、なんか違う?

■ 8月11日 ■
 原稿に一段落がついたので、気分転換して英気を養うために、 女子プロ野球後期第2回戦、京都アストドリームス vs. 兵庫スイングスマイリーズを観にわかさスタジアム京都に行った。行ってみると、田中朋子デーとして、 田中選手プロデュースの「スタミナ弁当」が当日限定で売られていた。凝った弁当だったから1000円はそこそこ妥当かもしれない。
 熱心に応援するファンの気持ちも分からなくはないが、私は風を切る白球の音を静かに楽しみたいので、 大応援団や鳴り物はあまり好きではない。今年始まったばかりの女子プロ野球なら、 おそらく人も少ないだろうから、ボールがミットに入る音も楽しめるのではないかと観戦した。実際、ボールがミットに入る音、 キャッチされる音を久し振りに生で聞くことができて心地良かった。 また、前期はスマイリーズが最終戦近くを待たずに優勝を決めたらしいと知り、「そんなに実力差があるのだろうか」という興味もあった。 試合は3‐8でドリームスが敗れ、スマイリーズの後期2連勝となった。
 よく試合を見ていると、攻撃ではドリームスは「打線のつながり」に若干欠けている。また、盗塁を狙う場面が少ない。 逆に、スマイリーズは盗塁からチャンスを広げ、着実に得点している。スマイリーズは誰でも果敢に走るのだから、ドリームスはもっと牽制がうまくならないといけない。 守備では、11日のドリームス先発は5回に捕まるまでは制球力もよく、 なかなか魅力的なピッチングをした。敗戦投手になったが、私は称えたいと思う。その後、3番手の3失点は痛かった。 丁寧にコーナーを突いたのかもしれないが、四球の連続で押し出しの点も与えたのはもったいない。「打たれても野手のファインプレーがある。 しかし、四球は誰にもどうすることもできない」という格言?がある。打たれるのを怖がらずに投げる気概が欲しい。逆に、 スマイリーズ先発はバックを信頼して投げ、 ヒットを打たれながらも要所を締めて6回までマウンドを守った。両チームから四球、失策を引くと、実質的に1‐4ぐらいの試合ではないかと思う。 とはいえ、セーフかと思われたホーム生還が矢のような好返球によって阻止されるなど、なかなかスリリングな場面も多々あったことは、 彼女らの名誉のために強調しておきたい。
 ドリームスの課題は、バッテリーは四球を出さず、打たれることを恐れずに攻めること、野手は徹底的にフィールディングの練習をしてバッテリーを安心させること、 全選手がアウトカウントによっては積極的に走ることであろう(ファンは既に分かっていることであるが)。

■ 6月9日 ■
 はるき悦巳『じゃりン子チエ』 - 差別論研究会の新ブログ

■ 2月17日 ■
 中島みゆき「顔のない街の中で」 - 差別論研究会の新ブログ

■ 1月1日 ■
 みなさま、新年あけましておめでとうございます。本来なら、お一人お一人に年賀状を差し上げるべきところですが、まことに勝手ながら、 web環境にある方々には、このページをもって代えさせていただきます。
 ここ数年、年賀状に限らず、御世話になったみなさまに御手紙を書くことができず、大変心苦しく思っています。最近、 『テガミバチ』という 漫画及びアニメを知り、 「やはり相手のことを思いながら手紙を書くことは大切なことだなあ」と改めて思う今日この頃です。


  
2009年
■ 12月31日 ■
 まったく Break できない1年を送ったために、部屋は見るも無残な状態である。しかし、手をつけなければ片付かないので、少しずつ手をつけることにした。 以前から気になっていたあたりを探ると、やはり捨ててよい書籍/雑誌を発見。できれば、これを機会に小さな本棚も捨てたい。そう決断しないと片付かない気がする。 部屋の書籍の上限を決めないと、無限に増殖(繁殖?)しそうなので、何とかここで食い止めたい。もちろん、書籍/雑誌等の片付けは1日で終わると思っていないが、 できれば来年1月ぐらいに一定の目途をつけたい。それにしても、我ながら厄介な仕事である。普通ならとっくに捨てている紙切れも「資料」に見えて、 捨てる決断がなかなかできないのだから。

■ 12月30日 ■
 振り返ってみると、今年、Coffee Break が書けなかった理由が分かる気がする。まったく Break できていない(^^;)これでは書けないはずだ。 今後の予定/最近の活動というファイルを作ったことだし、来年2010年は、もう少し先の見通しを立てて行動しないと、 本当に目先の仕事に潰されてしまう。今年の私は、教育活動と学会活動を中心に生活したと分かる。「論文を書け」「科研費を取れ」と偉い人は言うが、 教育活動や学会活動を疎かにできない。確かに、教育活動や学会活動をしながら、論文を書き、科研費を取る立派な方々もいる。でも、論文で手を抜くことはできないし、 科研費等の書類はそれに連動する。これらのバランスを取ることは難しいが、やっていくしかない。

■ 12月29日 ■
 9月障害学会第6回大会の大会事務局(会場統括)として活動。 今年は後輩が大会をよく支えてくれた。感謝。 10月日本保健医療社会学会機関誌編集委員会事務局次長として始動。 11月/新たな分野の原稿に挑戦する。久々に「書くこと」に集中したので、書くこと以外は何もしないダメ人間な生活を送る。 12月多言語コミュニティ通訳ネットワーク第14回事例検討会で話をする。分かりやすい話を心がけたつもりだが、 どうだっただろうか。

■ 12月28日 ■
 5月/新型インフルエンザの影響で、非常勤講師の勤務先も休校となる。補講日程で頭を悩ます。6月第32回日本血栓止血学会学術集会福祉社会学会第7回大会 と学会のハシゴをする。それぞれに意義のある学会参加であった。7月/新型インフルエンザの余波で、月末まで講義日程が続く。レポート指導に追われる。 8月/久し振りに自分の原稿を脱稿するも、数年振りに体調を崩す。体調管理の大切さを改めて思い知る。

■ 12月27日 ■
 今年も残りわずか。月並みながら、この1年を4ヶ月ごとに振り返ってみる。 1月神林恒道先生の最終講義を拝聴する。講義の後で御著書にサインをいただく。 2月/ヘモフィリア友の会全国ネットワークが、第2回全国血友病患者・家族の交流会を開催する。3月/来年度に担当する講義が増えることに合わせて、 講義の準備をし始める。4月/前期の講義開始。教員として過ごす時間が格段に増える。あっという間に月が終わる。

■ 12月25日 ■
 来年は、いろいろ仕事が増えそうなので、現状の整理も兼ねて今後の予定/最近の活動というファイルを新しく作成した。すると、 ホームページのトップがかなりすっきりした。来年に向けて準備開始。

■ 12月23日 ■
 ホームページに季節感を出して、メリハリをつけるためにめぐる季節というファイルをサクッと作った。 リンクをクリックすると YouTube に切り替わって動画が鑑賞できる。 今回はクリスマスソング特集で定番のクリスマスソングをお楽しみいただけます。次回は春かな。

■ 12月13日 ■
 来年のカレンダー、あること2010のファイル作成を開始した。ときどき年度に合わせたカレンダーにしようかと思うときもあるが、 カレンダーの新しいファイルを作成する手間を考えると、冬休みのあるこの時期が良いような気がする。年度末及び年度初めはとても気忙しく、 新しいカレンダーのファイルなど作成している暇などないように思える。


  
2008年
■ 7月1日 ■
 Yahoo! JAPAN週刊特集Vol.67「今こそおいしいコーヒーを飲もう! アイスコーヒー大戦争時代!」は、コーヒー党にとっては見逃せない特集。それにしても、こんなにたくさんのチェーン店がコーヒーで競っているとは少々驚きだ。


  
2007年

■ 10月15日 ■
 ドラマ化に合わせて、「働きマンたちが夢中になる安野モヨコの世界」という特集が始まった。けっこう面白い。

■ 9月9日 ■
 「チームヴァンガード“消えたダイヤを探せ!”」マイブーム。連載の推理小説を読んでいる感じ。最新の追跡 記録に送信すると、チームリーダーの伊原剛志が少しカッコつけて、毎回違う 台詞を言う。今回はどんな台詞を言うかな、というのも面白い。

■ 7月25日 ■
 非常勤講師として「児童福祉」のコマを担当しているので、高幡勲監督の映画 『火垂るの墓』の原作、野坂昭如 『アメリカひじき・火垂るの墓』を読んでみることにしたが、読点で延々と続く野坂独特の文体、 どこで息を継いだものやら分からず慣れるまでやや時間がかかり、表題作含め収められている6篇、ほとんど関西が舞台、 加古川明石神戸三宮六甲道本山芦屋夙川西宮尼崎守口枚方等々と言えば、いつもの通勤で通り過ぎるところ、 妙に親近感覚え、分からぬままに見当つけてみたりしつつ読み進め、全体に「生き残ったうしろめたさ」に貫かれているが、そのなかでも、『焼土層』は、 主人公が離れて暮らす養母を気にしていながらも、どこかで忘れようとして、それがために最期を看取れず、単なる「焼跡闇市もの」の枠を越え、 現代の親の看取りの問題にも通ずるのではないかと思いながら読了し、この日記を野坂文体に倣って書いてみたのは言わずもがな。

■ 7月3日 ■
 最近の企業のウェブサイトは面白い。「プロミス」「大人のマナー講座」 というページを作り、「アコム」ウェブムービーを配信。 「VAIO」のサイトでは 「ロクロでオーナーメード」という擬似ロクロ体験ができる。「SK‐II」は、菊地凛子を起用した「適齢期 1ヶ月で結婚する法」というウェブムービーを配信している。 「olympus-wonder.com」は、宮崎あおいフォトブログを更新、その他の企画も進行している模様。 密かに話題となっている?NHKミニドラマ「エル・ポポラッチがゆく!!」のサイトは 凝っていて、「みせばんゲーム」はけっこう難しい。私は、これらの先駆けのひとつが「VIERA」のサイトだと思っている。 ……と書くと、遊んでばかりいるようだが、遊び心のある企業サイトがかなり増えてきたなという印象だ。イメージ戦略の一環なのだろうけれども。

■ 5月13日 ■
 電気カーペットをやっと片付けた。仕事をしながら、まとまった時間とか、天気の具合とか、いろいろ勘案していたら、1週間経ってしまったが、ともかく片付いて 良かった。

■ 5月4日 ■
 絶好の洗濯/掃除日和! あまりにも天気が良いので、布団を干すことにした。いやー、前回干したのはいつだろうかね。思い出すのが恐い。さて、布団をできる だけこまめにひっくり返し、表裏にまんべんなく日光を当てる。布団を干している間、部屋中に散乱していた論文の資料を片付け、いらないものは処分する。自分の物持ち の良さを恨みながら、保存と処分の判断がつきかねるものを発見すると、しばし苦悩。敷布団と掛け布団、枕を干し終わり、だいたい片付け終わったところで洗濯。 ふー、すっきり。でも、電気カーペットはそのまま。最近知ったのだけど、「そうじ力研究会」っていうのが あるらしい。運が良くなるそうな。

■ 5月3日 ■
 ゴールデン・ウィークと呼ばれるこの時期、私はクリーンアップ・ウィークである。どうやらこの仕事は、伝統的な季節感の節目を無視して進行するもの らしい。年末年始やお盆も論文を書いていたりする。だから、この時期を逃さないようにして、衣替えや季節に合った模様替えをしないと大変なことになる。今回の 最大の目標は、電気カーペットを片付けて、夏茣蓙に敷き変えること。ただ、そのためには、電気カーペットの上に散乱している論文の資料をなくさないように片付ける ことから始めなくてはならない。……で、今日は電気カーペットを隅に押しやり、夏茣蓙を敷いたところで終わり。電気カーペットを片付けるのは明日。

■ 4月8日 ■
 いわゆる統一地方選挙に行ってから、お気に入りの喫茶店で一休み。 先端総合学術研究科〈表象〉領域 所属の院生が執筆している 神林恒道『京の美学者たち』(晃洋書房)の残りを読んで、ついに読了。中川重麗が提唱した嗅覚、 触覚、味覚の優位、身振りや立ち居振る舞いの美、中井正一の「機能美学」、土田杏村の「機械の美」と生命的なものの探求、井島勉の独自の生の哲学など、私の研究 テーマにも何らかのつながりがある刺激的な論稿が多かった。これまでの私にとって、美学は縁遠い学問であったが、 〈表象〉領域の先生方や院生と接していく中で、美学が生命の根源に迫る学問だと知った。 これからの私の研究に美学をどのように生かせるのかは明確でないけれど、今後も美学に注目していきたいと思う。

■ 3月30日 ■
 2006年度春季学位授与式があった。多くの方々から祝辞をいただき、本当にありがたいことだ。確かに、一つの区切りがついたという意味では多少の安堵感はある。 しかし、多くの課題を積み残したから、何も変わってないという思いもある。今の心境は、あさのあつこ 『バッテリー II 』(角川文庫)のあとがきに似ている。 「満足感も充足感も安堵感もない。心安らぐものは何も、ない。書き切れなかった。描き切れなかった。ついに、捉え切れなかった」そんな思いが去来する。 しかし、再び立ち上がらなければならない。「まだ、負けてはいない。まだ、書ける。書かねばならない」「決して砕けぬ強靭な言葉をもって」書くべきことを 書いていかねばならないのだ。

■ 3月27日 ■
 Body and Society(略称・BAS)を中心に、先端総合学術研究科の院生論集 『Birth ― Journal of Body and Society Studies』を創刊した。 執筆院生は〈表象〉領域1名、 〈共生〉領域3名、 〈生命〉領域3名、 〈公共〉領域12名、計19名。本研究科を構成する4領域を横断した院生論集となった。院生論集を 創刊した目的は、BASに関わる院生の業績を積極的に発信すること、1回生が書く機会を創出すること、院生間で後輩を育てる土壌を創出すること、 論集執筆の場を通じて領域を超えた交流をすること、である。今後、院生論集の編集やその他の方法によって、院生間で後輩を育成していく関係が深まって いくことを期待する。

■ 1月1日 ■
 みなさま、新年あけましておめでとうございます。本来なら、お一人お一人に年賀状を差し上げるべきところですが、現在論文執筆に追われております。まこと に勝手ながら、web環境にある方々には、このページをもって代えさせていただきます。


  
2006年
■ 12月25日 ■
 この2年くらいでしょうか。長々と書いていました論文をようやく脱稿し、本日25日に提出しました。今は抜け殻状態で、当分の間、何も考えられない状態です。脱稿 したとは言っても、これからまた修正などありますので終わった訳ではないのですが、少しホッとしました。8月30日以来、Break する暇がなかったので、この日記 も全然書けなかったのですが、徐々に復活したいなあと思ってはいます。1月はまだ忙しいと思うので、2月くらいからぼちぼち書きたいと思います。もし、奇特な Coffee Break 読者の方がいらっしゃいましたら、今しばらくお待ちください。

■ 8月30日 ■
 今年の夏は例年よりも暑く、どうなることかと思っていたが、あっという間に虫の音が聞こえるようになった。今も、リリリという鳴き声が聞こえる。夕方、ちょっと 外に出たら、とてもさわやかな青空が広がっていて、雲も心なしか柔らかい感じがした。
 このところ、一日中家にこもって、長い文章を書いているので、そんな空を見るだけでもホッとする。おそらく、とても不健康な毎日を送っているに違いない。 しかし、それはある意味で贅沢な毎日であり、私に課せられた仕事でもある。私の書いているものがどれだけの意味を持つのか、それは分からない。ただ、私が書か なければ誰も書く人はいないだろうから、さしあたり書いておこうと思うのだ。私のやっていることの評価は、後で誰かが勝手にやればいい。もちろん、褒めてもらう にこしたことはないけれど、今はとにかく完成させることが先だ。そして、それは一区切りに過ぎない。

■ 8月14日 ■
 何がきっかけだったのか、今となってはまったく分からないのだが、イッセー尾形さんは気になる役者の一人である。ふと NHKのサイトを見たら、イッセー尾形の「たった二人の人生ドラマ」 という番組があることを知った。放送日が8月13日(日)だから、お盆の帰省の時に見ることができる。イッセー尾形さんともう一人の二人芝居で、特に決まった台詞は なく、アドリブでやるというので見る前からわくわくしていた。話はどこかにありそうな話で奇抜なものはなかったから、なおさら役者の台詞回しひとつや一挙手一投足 が気になった。最初から最後まで適度な緊張感を味わいつつ、ドラマを楽しむことができた。きっと生の舞台を見るときのような気分だったのだろう。 NHK福岡放送局制作の地方発の全国ドラマらしいけど、なことをやるなあと思った。

■ 7月26日 ■
 生まれて初めて、試験問題というものを作った。実際に作ってみて改めて思ったけれど、試験問題を作るというのは難儀なことだ。私で言えば、 児童福祉の基礎をおおよそ網羅していないといけないし、簡単過ぎても難し過ぎてもいけない。特に必修単位だから 一定程度の厳しさが要求される。一方で、試験は私の教え方がどうだったかの試験でもあるから、とても緊張した。振り返ってみると、本当に手探りの 3ヶ月だった。なるべく薄いテキストを選んだつもりだったが、実際に講義をしてみるとかなりの部分をはしょらざるを得なかった。みなさん、講義でやらなかったところ も読んでおいてね。……って、ここに書いても仕方がない。教えるのが下手でごめんなさい。

■ 7月11日 ■
 少し前に、朝にFM802を聞くけれど、昼以降はあまり聞かないと書いた。今でも基本的にそうなのだが、とき どきFM802をつけたままにしていたら、何気なく聞こえてきた加藤美樹さんの声にやられてしまった!  加藤美樹さんはFlower Afternoonの月曜火曜担当のDJなのだが、声がとても伸びやかで優しい。水曜木曜担当 の岡本祐佳さんの名誉のために書いておくが、彼女も素晴らしいDJだ。加藤美樹さんとの対比で形容するなら、 岡本祐佳さんの声はすっきりとした清涼感がある。ただ、加藤美樹さんの声が私のツボに入ってしまった。これは言葉では表現できない。ツボに入ったという しかない。うーむ、私に声のツボがあったとは……。これは新発見だ。

■ 6月15日 ■
 京都は雨です。そこで今日は、あえて音楽をかけずに雨をBGMにしました。取り立てて外に行く用がなかったので家に いたのですが、雨音だけを聞きながら時間が過ぎていくのは不思議な感じです。まるで、水の中にいるかのようです。ときにザーザーとものすごい音を立てて降って いましたが、今はやや静かになってしとしとと降っています。建物を伝って流れ落ちる雨音がはっきりと聞こえ、その一瞬にしか聞こえないメロディを創り出します。雨 音に耳を澄ますことは、ひょっとすると最も贅沢なLIVEを聴くことかもしれません。

■ 6月1日 ■
 久々のホームページ更新。なんと、本格的な更新は4月29日以来、1ヶ月振り。こんなことは初めてだ。それまで細々とした更新を少しはしていたが、トップページ更新 などの時間が取れなかった。理由はよく分かっている。第1週目、ゴールデンウィークはロフトベッド購入に伴う部屋の模様 替え。第2週目、13日(土)と14日(日)に日本保健医療社会学会のため、東京出張。第3週目、ゴールデンウィークで 休みになった分の姫路日ノ本短期大学での補講。第4週目、それまで後回しにしてきた諸々の仕事の処理。この1ヶ月、確かに 忙しかったけれども、同時に充実感もあった気はする。この辺でまた、仕切り直しですね。

■ 5月4日 ■
 ついに念願のロフトベッドを手に入れた。これまで部屋の天井までのスペースの有効活用のために検討はしていたの だが、買うだけの意味があるのか判断できずに見送ってきた。しかし最近の資料や書籍の大幅な増加を目の前にして、何とかしなくてはと切実に考えるようになった。 下手をすると必要な資料まで失くしてしまう。特に血友病関係の資料は「もうこの世にひとつしかない」と言っても過言でないほど貴重な物が多い。ロフトベッド によってスペースを確保した後、新しい本棚を購入する予定である。これらの出費は痛いが、資料をなくさないためと考えれば必要な投資かもしれない。
  
■ 4月26日 ■
 姫路日ノ本短期大学の非常勤講師のお陰で、最近は規則正しい生活を送っている。講義は午後からなのだが、自宅から短大 まで片道3時間かかるので、講義前の準備の関係もあって朝7時過ぎには部屋を出る。そのため、聞かなくなって いたFM802をまた聞くようになった。ラジオのいいところは、現在の時刻を教えてくれるところ。 HIRO T'S MORNING JAMを聞きながら、出勤の準備をしている。私はけっこう朝ラジオが好きで、逆に 昼や夜はあまり聞かない。ラジオ好きの方は、環境が許せば1日中聞いたりもするのだろうけれど、私みたいに主に朝だけ聞く方ってどのくらいいるのだろう。

■ 4月3日 ■
 この4月から、姫路日ノ本短期大学の非常勤講師として「児童福祉 I 」 「児童福祉 II 」を担当することになった。今日は非常勤講師懇談会で初出勤。専任教員の方々から、保育士資格をめぐる最近の動向や姫路日ノ本の状況などを聞く。 やはり予想していた通り、いろいろと大変そう。微力ながら、私なりにできることをやっていきたい。最近、若者について否定的に言われることがあるけれど、私は まったく悲観していない。私は彼女ら/彼らの秘められた才能を信じているから。すべては彼女ら/彼らを信じることからしか始まらない。どんな学生に会える のか、今から楽しみだ。

■ 3月30日 ■
 先端総合学術研究科は、「キャンパス・ ハラスメント防止ガイドライン」を教授会決定した。研究者養成を謳う研究科がキャンパス・ハラスメントについて無自覚であってはいけない、という 先端総合学術研究科院生会の提起を受けたものである。院生が教員からハラスメントを受けない環境作りが目的であるが、これは現在の教員だけを拘束するものでは ない。院生である私たちも、将来は教員などになるだろうから、私たちも自覚すべきことなのだ。恥ずかしいこと だが、立命館大学はキャンパス・ハラスメント対策を全然していない。このガイドラインを契機として全学的取り組みが なされることを期待する。

■ 2月14日 ■
 「愛の手紙代筆くん」というのがある。もちろんこれはお遊び。変わって、ちょっと真面目な話を したい。奈良県こども家庭課では、2004年度に「結婚や子育てに夢や希望を持てる社会づくりを目指して」 『プロポーズの言葉100選』を募集した。新手の少子化対策らしい。ロマンチックラブ・イデオロギー強化の 側面は否定できないが、素朴に夢や希望を語ることは重要だ。近年、閉塞感が日本を覆っているなどとよく言われるが、その原因のひとつは、多くのいわゆる 大人たちが夢や希望を語っていないからだ。前向きな言葉を生み出すことは大切であり、必要なら何度でも繰り返し言い続けなくてはならない。

■ 1月13日 ■
 インターネット上には本当に様々なホームページがあるが、たまたま見つけたちょっと歴史と関係するユニークなサイトを紹介しましょう。 まず、社団法人日本かばん協会ランドセル工業会。この中 に「ランドセルの歴史」というページがあって、それによるとランドセルは日本独自のものらしい。 次に、全国銀行協会。ここには「銀行変遷史データベース」が あって、銀行の設立、合併、営業譲渡、解散、商号変更などが分かる。最近、銀行の合併が目まぐるしいので、何かの折に役立つかもしれない。 さて、みなさんの「へ〜ぇ」は、いくつでしたか。

■ 1月1日 ■
 みなさま、新年あけましておめでとうございます。本来なら、お一人お一人に年賀状を差し上げるべきところですが、現在論文執筆に追われております。まこと に勝手ながら、web環境にある方々には、このページをもって代えさせていただきます。
 昼、元日からやっているという喫茶店に行ってセットメニューを食べる。喫茶店で、小川洋子 『博士の愛した数式』(新潮文庫)を読了。締切が一段落したら、映画 『博士の愛した数式』を観に行こう。寺尾聰の演技が楽しみだ。さあ、明日から論文の続きです。


  
2005年

■ 12月31日 ■
 みなさま、本年はいろいろとお世話になりました。改めて御礼申し上げます。今年は血友病をテーマとした1本目の論文を世に出すことができ、まずはほっとして います。その後も、ほとんど家に引きこもった状態で論文を書き、1年が終わったという感じです。血友病を取り巻く環境も年々厳しくなってきており、私の書く スピードが現実に追いつかないのが歯がゆいですが、私なりにこつこつとやっていきます。
 どのような逆境のときも「理想の灯」をかざして行かねばならない、と思います。 「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」『スラムダンク』の安西監督も言ってましたね。

■ 12月24日 ■
 ふぐさんからクリスマス・バージョンの源吉兆庵のお菓子をいただきました。定番のお菓子のほかに、マドレーヌ や海外店舗パリマドレーヌ店ガトー・オ・フロマージュなど。マドレーヌには餡が たっぷり入っていますが、絶妙にマッチしていますね。不思議だな〜。ガトー・オ・フロマージュは、濃厚なチーズを練りこんだミニケーキでした。その中には、 白餡とかアプリコットとかが入っているんですが、チーズを食べてる、っていう印象の方が強かったです(^^;) それくらいチーズが強烈でした。 私は食べられる範囲でしたが、人によっては駄目かもしれませんね。ふぐさん、おいしいお菓子をありがとうございました。

■ 12月17日 ■
 最近、けっこう頻繁に喫茶店に行く。そこでは、参考文献を読んだり、引用する文章を打ち込んだりという単純作業をする。論文の構想を練るのは、文献が身の回りに ある部屋の方が良い。でも、ずっと部屋にいて同じ風景ばかりを見ていると、どこまで進んでいるのか分からなくなるので、思い切って外に 出るように心掛けた。買い物に行くとか、映画に行くとか。そのお陰でこの秋から年末にかけて、今までで一番多くの映画を観た。 『2/2』は、はずれ。『蝉しぐれ』 『 IN HER SHOES 』 『ALWAYS 三丁目の夕日』は当たり。 『 IN HER SHOES 』は、トニ・コレットの方がキャメロン・ディアスより輝いていた。

■ 12月2日 ■
 昨年に引き続き「薬害エイズ」をテーマとしたシンポジウムが開催されるため、第19回日本エイズ学会学術 集会・総会に出席した。縁あって今年2回目の熊本行きだ。シンポジウムの内容 は粂和彦さんが簡潔にまとめている。さて今回 は、川田龍平さんと郡司篤晃さんが 同席することから二人のやり取りが注目されたが、あまり突っ込んだ話にはならなかった。けれども、学会という場で「薬害エイズ」が2年連続して取り上げられた ことは重要である。裁判の和解から10年が過ぎ、「薬害エイズ」が多くの人々によって共有されるべき「知的な負の遺産」になろうとしているからだ。

■ 11月22日 ■
 秋は中島みゆきの季節。ニューアルバムは出るし、夜会上演も近づくので、みゆきファンは落ち着けない。 さて、「女の一代記」シリーズの主題歌にもなった『命のリレー』を含む、33枚目!の アルバム『転生』が11月16日にリリースされた。昨年の夜会VOL.13「24時着 0時発」で 使われた楽曲が中心だが、ネタ切れ?と思う人は大間違い。このアルバムは、昨年の夜会をもう一度楽しめるように、今年から来年にかけての夜会VOL.14の手助けと なるように、というファンサービスだ。よくこんな詩を歌にできるな、と思う『遺失物預り所』、コーラスがとても力強い『サーモン・ダンス』など、 夜会を離れても楽曲の存在感が抜群なのは、さすが。

■ 11月19日 ■
 ある日、イズミヤに行ったら、大きく目立つ看板を立てた新発売のお菓子が積まれていた。その目を引いたお菓子 は、明治製菓「ショパン」。目の前に山積みに されているからといって、すぐには買わない。パッケージの説明をよくよく読んで、試してもいいか考える。軽い食感のショコラみたいなので、買うことに。帰って さっそく試食。……ん。けっこういけるよ、これは! 久し振りにヒット! 「ショパン」の コンセプトとかが気になったので、明治製菓のホームページにアクセス。そこでCMが見られるのだけれど、なかなか 凝ったストーリー仕立てになっている。繰り返し見て大爆笑してしまった。「ショパン」は5番と7番 の2種類があるけど、私は5番のほうが好き。

■ 11月13日 ■
 ふとインターネットを見たら、とても深みのある表情をした俳優が目に入った。それが『私の頭の中の 消しゴム』ソン・イェジン。相手役のチョン・ウソンも相当の演技力があると判断できた。 実際に観てみると、予想通り、ふたりの演技は抜群だったし、自然に涙が出て心地良かった。これほどの俳優がこれまで宣伝されなかった謎は、パンフレットで解明 された。チョン・ウソンは、韓国内では認められた実力派俳優だが、配給の関係で日本では上映されていな かった。ソン・イェジンは、驚いたことに!どちらかと言えば新人俳優だという。とても最近出てきた俳優とは思えない演技力。 私は、いわゆる韓流ブームについていっていないのだが、ふたりの今後の活躍に注目したい。

■ 11月6日 補遺 ■
 pronta さん、ほか奇特な Coffee Break 読者のみなさま。5月末以降、リアルタイムで書けなかった本来の月4回の駄文を書きました。これで通常のペースに復帰です。 多少なりとも息抜きでもなれば幸いです。

■ 11月6日 ■
 「小さな幸せ」シリーズ第2弾。シリーズなの?という突っ込みはさておき、シュークリームをメインと する「洋菓子のヒロタ」「焼きいもシュー」を販売 中。シュークリームに鳴門金時いも? うーん、この取り合わせはどうなんだろう、と思いつつ、買ってしまいました。値引きしていたから(笑) で、食べて みると……。ごめんなさい、ヒロタさん。私が浅はかでした。これ、うまいです、マジで。クリームといものしつこくない甘みのハーモニー♪ 販売期間が10月 1日〜11月30日と期間限定なので、気になった方はお急ぎください。イズミヤ各店で売っているんじゃないかな? 税込 270円の「小さな幸せ」をどうぞお試しあれ。

■ 10月28日 ■
 何だか最近、調子が良くない。身体はまずまずなのだが、気分が盛り上がらない。作業を継続する一定のテンションと比べると低め、という感じなのだ。これ ではいかんと思い、自分を奮い立たせる。すると、ようやく集中できて、依頼原稿が1本あがる。久し振りに仕事ができた感じ。振り返ってみると、この10月半ば までずっと、ほぼ切れ目なく何かの原稿を書いてきた。そして少し切れ目ができたので、ちょっと「燃え尽きた」感じかもしれない。でも、完全に火が消えたわけ ではない。今まで強火や中火だったのが、弱火になっただけだ。薪はたくさんあるので、そろそろ火力を強くしないといけない。薪割りから再スタート、と いうところか。

■ 10月22日 ■
 第7回薬害根絶フォーラムに行く。第1部は、延々と続く薬害被害に遭った方々の実態報告と、最近注目 されているサリドマイドイレッサに 関わる報告。第2部は、「どうなる? 一般医薬品の販売」と題した各パネリストからの報告の後、フロアとの意見 交換。大阪府薬剤師会との共催ということもあり、言葉は穏やかながらも、薬害被害者と薬剤師の真剣なやり取りが行われ た。なかなか充実していたと思う。薬害被害者は薬剤師に薬害防止の役割を期待し、薬剤師は薬害防止の一助を担おうとしている。しかし、「薬剤師の顔が見え ない」と指摘される現状は、お互いに悔しいだろう。取り組みは始まったばかり。小さなことを地道に積み重ねていくしかない。

■ 10月10日 ■
 辺見庸 『もの食う人びと』(角川文庫)をやっと読み終わった。文庫になるのを待って(この辺が せこい)積ん読して、2003年から読み始めているから、読了にかかった期間だけでも2年越し! 時間がかかった理由は、ひとつは読む時間がなかったから。しば しば立岩真也先生が「本を読む時間がない」と言っている意味が少し分かった。参考文献を読むのにかなりの時間を 取られる。もうひとつは「食う」というテーマのルポルタージュなので、食事休憩前後に読む気になれなかったこと。今まで読んだルポルタージュの中 でも特にきつかった印象がある。やはり、生の営みに忠実なメッセージは強烈なのだ。そして私 も、改めて「Living Room」から出発しようと思った。

■ 10月1日 ■
 この秋、私が注目しているアーティストふたりが、それぞれの節目を迎える。まず、1975年9月25日にキャニオンレコードから シングル『アザミ嬢のララバイ』をリリース した中島みゆきが、今年でデビュー30周年を迎えた。しかし、みゆきさんは何事もないかのよう に、11月のニューアルバムリリースに向け、淡々と準備中。次に、2002年10月4日にベットタリスから アルバム『こんな夜に』をリリース した古瀬陽子が、今年でデビュー3周年を迎える。陽子さんはいろいろ感慨深いものがあるらし く、これまでについて、そしてこれからについて、Webの日記に書いている。
 このふたりの魅力を簡潔に語ることはできない。たぶん、書き出したら永遠に止まらないだろう。ひとつだけ書くとすれば、ふたりはともに繊細であり、かつ 大胆である。また、中島みゆきも、古瀬陽子も、それぞれの存在感があるから、その代わりは誰にもできない。そう強く思わせる「何か」を秘めたアー ティストである。そして、あなたもこの世界にたったひとりしかいない。あなたの人生は、あなたしか生きることができない。

■ 9月29日 ■
 当座の締切が全部終わったので、『サヨナラCOLOR』を観に行った。良かった。今も映画の主題歌 を繰り返し聴きながら、これを書いている。あらすじだけでなく、端役の演技から音楽まで丸ごと全部味わえる。何とも言えぬ余韻があって後に残る。だから、大事な 仕事がある前日などには観ない方が良いと思う。それにしても不思議な映画だ。からっとした終わりではないけど、湿っぽくない。前向きな終わりだけど、特別に元気が 出てくるというのでもない。観終わった後、とても穏やかな気持ちになる。言葉にならない、大切したい気持ちで胸がいっぱいになる。多くの方々に観てほしい 映画。きっとあなただけの「サヨナラCOLOR」が見つかるでしょう。

■ 9月23日 ■
 後藤田正晴さんが亡くなった。9月19日逝去、享年91歳。正直 言って、愕然としている。JANJAN後藤田正晴氏語る  戦後60年の夏」のインタビューが配信中なので、てっきりお元気だとばかり思って いた。後藤田さんを詳しく知っているわけではないが、時折見聞きしてきた コメントには首肯することが多かった。後藤田さんの遺した一言一句を吟味して、今後の世界について熟慮 しなければならない。Webを検索したら、BGM付きの後藤田名言集のページを見つ けた。最初はミスマッチかと思ったが、けっこう後藤田さんにぴったり かもしれない。後藤田さん、今までお疲れさまでした。でも、必要 だと思われたら、雷を落としてください。

■ 9月10日 ■
 劇場版『タッチ』が全国一斉公開。原作および杉井ギサ ブローのアニメを高く評価している私は、あまり観に行く気はしない。そもそも、あだち充の 漫画はアニメや実写にしにくい。それにも関わらず、杉井ギサブローはあだちワールドを壊さずに見事にアニメ化に成功した。少し説明すると、あだち漫画は、台詞の ないコマ、背景のコマなどの空白のコマを使って、登場人物の心情を表したりする。これが簡単なようでいて、実はなかなか難しい。世の中には言葉にしにくい ことがたくさんある。あだちがそれらを無言のコマで表現してしまうとき、私はいつもやられたなあと思うのだ。

■ 9月3日 ■
 ついに眼鏡を買い換えた!! 買い換えようと思っていたのだが、ゆっくりと眼鏡屋に行く暇もなく、また私の好きなデザインの眼鏡が見当たらず、それで 2〜3年!が過ぎた。これまで使っていた眼鏡は、正確に何年使っているか分からないくらい、少なくとも10年以上!使っていて、傷はあるし、コーティングは はがれるし、フレームは曲がっているし、で、なかなか悲惨な有様だった。レンズがフレームから落ちてしまった珍事もある。たまたま、その時いた友人 の里川径一が器用だったので、彼に嵌め込んでもらった。そのような苦難にもめげず?この眼鏡は、10年以上頑張った。これまで ありがとう。そして、ゆっくりおやすみ。

■ 8月28日 ■
 私の大好きな銀河高原ビールが生産規模を大幅に縮小するらしい。銀河高原ビール はまろやかでコクがあるおいしいビールだが、こだわりの製法で作られているため、大量生産 が難しいのだ。最近の苦味を強調した、いわゆる「ドライ」路線についていけない私は、どちらかというとまろやかな味わいのビールが好きで、なかでも銀河高原ビール は秀逸! 取り扱っている店が限られているので手に入れるのが難しいと思うが、飲んだことがない方は一度飲んでみてほしい。かなりオススメ。銀河高原 ビールの支持者が増えて、また生産拡大するといいけど。あ、もちろん、品質はそのままで。

■ 8月21日 ■
 この夏は論文執筆もしくはその下準備の毎日。当然のことながら、夏休みとは名ばかり。そんな日々を続けていて、ふと 気付いた。映画化もされて話題 になった梁石日の 小説『血と骨』って あったけれど(私は未見)、私の研究は突き詰めると「血と金」である。「血」とは、血液/血液製剤をいかに使ってきたか という歴史。「金」とは、高額になる医療費を緩和すべく公費負担を勝ち取ってきた歴史。生々しい言い方だが、生きるためには上品 なことばかり言っていられない。濃い薄いは別にして、私たちはえげつない、抜き差しならぬところを生きている。生の肯定は、そういうところも含めた絶対的 な肯定でなくてはならない。

■ 8月13日 ■
 先日、研究室に行ったら、しぶとく残っている方がいて、パソコンのプレーヤーから中島みゆきが聴こえてきた。 「へえ、中島みゆきとかも聴くの?」「これは友達にもらったや つ。『世情』と か『ファイト!』とかが好きです ね」「もしもっと聴きたかったら、そういう感じの曲、ダビングするよ」という経緯で、私は論文執筆の息抜きに(マジでここ数ヶ月きつい)世情系?の曲13曲を入れた オリジナルアルバムを作り、贈呈した。収録曲は 『僕たちの将来』 『ローリング』 『永久欠番』 『4.2.3.』 『EAST ASIA』 ほか。彼がみゆきビギナー?であることを考慮してはずした曲もいくつかあるが、まずまずの仕上がりではないかと思う。

■ 8月4日 ■
 最近、「棋風」という言葉を将棋界であまり見かけなくなった気がする。検索したら、囲碁界はまだまだ健在らしい。棋風とは、その棋士の棋譜に表れる 性格といったところだが、少なくとも将棋界は、棋風が薄れていく傾向にあると思う。研究が進むにつれて、棋士の攻守のバランスがよくなり、確かに彼/彼女ら は強くなったが、そのために棋風が発揮しづらくなったのではないか。谷川浩司棋風を持つ最後の一流 棋士で、羽生善治以降のA級棋士には棋風がない、というのが、私の大胆な仮説である。 プロは勝たねばならないが、それと同時に、観戦する人たちを楽しませるのも仕事だ。少なくとも、タイトルホルダーやA級棋士にはその不完全義務がある。

■ 7月28日 ■
 例年以上に今年の夏が忙しいのは、私たちの研究室のある学而館が耐震工事をするため、引っ越しをしなくてはならないから。一時避難の研究室としてあて がわれたのは、敬学館立命館大学衣笠キャンパスの建物の名前のほとんど は○○館という漢字三文字である。凝っているだけならまだ しも、少々恥ずかしい名前だ。立岩真也先生は来学する方に「教員の研究室は尽心館です」というのが 恥ずかしいらしい。私が一番入りづらいのは清心館。邪心館なら堂々と入るのだが。有心館は講義がよく行われているのに、エレベーターが設置 されていない。心が有るはずなのだが、その実態は心無きバリアフルな建物である。

■ 7月20日 ■
 一応、学部2年から手帳を毎年買っているのだが、ここ数年はまともに書くことができなくなった。手帳は大抵の場合、予定を忘れないように書くものだが、現在は 手帳に書く時間すらない。さらに、7月は前期の決算期?なので、自分の作業にプラス して研究科に関わる事務的な仕事が集中する。こうなると、忙しいとか文句を言っている暇もなく なって、とにかく期日までに仕事を終わらせることで手一杯になる。ふと時間ができて、真っ白な手帳を見るとき、愕然とする。幸いにして「命取り」になる失敗 はないけれど「首の皮一枚」があった。いくら忙しいとは言っても、このままではまずい。どのようにスケジュール管理を改善すべきか。

■ 7月16日 ■
 「平成の大合併」による市町村の変化を特集した記事が、地域面に定期的に掲載されている。役所はどこ にするか、駅の名前はどうなるのか、公立病院を一元化するのか、云々。住民には、これまで暮らしてきた地域への愛着や誇りがある。これらを軽んじない丁寧な説明が 必要だ。そこには、彼/彼女らが生きてきた人生そのものがあるのだから。個人的に気になるのは、地名の扱いである。できるだけ、それまでの地名を活かし、新 しい地名にすることは極力避けるべきである。地名をひとつ消すことは、歴史をひとつ消すことに等しいからだ。いきなり、明日からあなたの名前を変え ます、と言われることを想像すれば分かるだろう。

■ 7月5日 ■
 最近、コラージュがマイブーム。 そう、敏感肌・乾燥肌に低刺激性スキンケアのコラージュ、ではなくて、チラシ、新聞、雑誌などを切り貼りするやつ。 新聞を朝刊だけ取っているのだが、週末の折り込みチラシの量は尋常でない。一目でいらないものはすぐ捨てるのだが、なかにはポスターにしたいくらいのなかなか 凝っているものもある。そこで、学部時代の心理学の講義を思い出し、久し振りにコラージュを作ってみることに。気に入った写真や文字を切り貼りして、段々と できあがっていく過程が楽しい。あと、チラシや新聞を切り刻むことそのものが楽しいことに気付いた。これってヤバイ?? いやきっと、ストレス発散になって いるんだよ、たぶん(^^;)

■ 6月30日 ■
 7月1日(金)から7月5日(火)にかけて神戸で行われる第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議の開会式 に、尾辻秀久厚生労働大臣は欠席するという。私は絶句。……その感覚が信じられない。委員会審議が日程に入った ためというが、開会式で挨拶してすぐ東京へ戻ればいいことだ。HIV/AIDSは国際的に取り組まなくてはならない課題である。日本政府には、国際会議の主催国として どのような取り組みをするのか、その姿勢を示す応答責任があったはずだ。尾辻厚生労働相の開会式欠席は「日本はHIV/AIDSに取り組みません」と言った のと同じである。

■ 6月22日 ■
 この春から主に感染症研究会のメンバーで、Jean-Paul Gaudilliere, Illana Lowy (編)『Heredity and Infection: The History of Disease Transmission (Studies in the History of Science, Technology and Medicine)』を読んでいる。新年度から は松原洋子先生に内容の解説をしていただく。英語の苦手な私にとって少々辛い作業ではあるのだが、書いてある 内容はとても面白い。例えば、コッホの結核菌の発見が現場の医師たちにとって大きなインパクトはなかったことが示され、私たちが「常識」と思っていることが一面 的な理解であることに気付かされる。二項対立的な物事の単純化が危険であることを、改めて思い知らされた。

■ けんたろう 6月の一句 ■
 紫陽花の 下にゴミ出す 無粋者

■ 6月17日 ■
 6月15日、タンパベイ・デビル レイズ野茂英雄投手が日米通算200勝を達成した。そのニュースを、私はとても 穏やかな気持ちで受け止めた。200勝とは確かに大変な記録である。それは、取り立てて騒がれることのない1勝の着実な積み重ねだ。200勝の真の偉大さとは、 デビューから淡々と投げ続けたことにある。野茂投手は注目されたときも、解雇されたときも、常に次のマウンドを求めた。 しかし、NOMOベースボールクラブを設立したように、自らの原点という社会人野球へのこだわりを捨ててはいない。 昨夏、後藤勝さんのことを書いたが、あることを成し続ける人は静かな人が多いように思う。この強靭な静けさを 学びたい。

■ 6月8日 ■
 ここ最近、ずっと気持ち悪くなるくらい、血液/血液製剤に関する文献ばかり読んでいる。いい加減放り出したい気分なのだが、研究に 必要不可欠である以上、これは耐えるしかない。それにしても、朝目を開けて最初に見るのが血液、夜目を閉じる間際に見るのも血液、というのは、 けっこうきつい。立岩真也先生への現状報告メールに、「最近は血だらけですが」と書いたら、「論文、 血まみれ、がんばってください」という立岩語?の激励が。メールのごくごく一部なのに、なぜかそこに反応されてしまった。うーん、なんだか な。中島みゆきではないけれど、できることな ら目を開けて最初に君を見たい。

■ 5月26日 ■
 あだち充がゴールデンウィーク合併号 から『クロスゲーム』の連載を開始したらしい。正直なところ、こんなに早く復帰して大丈夫か、と いう感じ。確かに連載再開は嬉しいが、休養が充分じゃないと連載内容に影響するからなあ。しかも今回の主人公は、小学校5年生という設定。あだちらしさが一番よく 出るのは高校生なので、そういう点でも心配。聞いた話では、あだち充、高橋留美子が休載する とサンデーの売り上げが落ちるらしいので、そういう事情の復帰なのか。たぶん三番手 は、青山剛昌藤田和日郎あ たりだと思うが、若手よ、もっと頑張れ! あと満田拓也、熱いのはよく分かったから、もう 少しストーリーにキレが欲しいなあ。

■ 5月20日 ■
 「かおかぶランキング」というサイトを発見。似顔絵に付けられるコメントがけっこう面白いので、最近ハマっている。個人的に 面白かったのは、NHK朝の連続テレビ小説「ファイト」でヒロインの父親役を演じて いる緒方直人。私はテレビを持たないので、たまにしか見ないのだが、今回の朝ドラは ちょっと気に入っている。一言で言うと、高校生であるヒロインの成長物語。ヒロイン仕事頑張る→恋が芽生える→仕事と恋愛の両立に悩む→困難を乗り越えてハッピー エンド、という定番の路線ではないところがいい。ヒロインを演じる本仮屋ユイカも 好演していると思う。
  
■ 5月15日 ■
 日本保健医療社会学会に 参加。熊本PRONTOからのLIVE日記である。コーヒーでも 飲もうかな、と気軽に入ったら、「夜カフェ得々セット」というのを発見! ケーキ+夜カフェドリンクで750円。学会発表が終わったこともあって、何となく ケーキを食べたい気分に。オレンジムース、いちごのシューロールケーキ、ニューヨークチーズケーキがあって、どれを食べようかと迷ったけど、いちごのシュー ロールケーキが気になったので、その直感に従うことに。ちょうど今食べているところだが、甘さ控えめのほんのりいちごの味がするケーキだ。久し振りの ちょっとした贅沢。

■ 5月4日 ■
 ゴールデンウィークを利用して少し帰省。私がそれほど酒を飲まないと知っているのに、父がビールを飲まないかと言うので理由を訊いたら、ビールの銘柄を 当てられるものなのか試してみたいという。何でも、ビールの味が分かる、とのたまう方がいるらしい。そこでいろんな種類のビールを買ってきて、ふたりで試飲。 レフェリーは母。1回目、ヱビスアサヒ父当たり、私はずれ。日を改め て2回目、アサヒサントリーキリン 私すべて当たり、父ひとつはずれ。で、最終的に、ビールの味が分かるというのは、やはり怪しい、という結論に落ち着いた。みなさん、 分かります?

■ 4月28日 ■
 新聞で授乳服専門店「Mo-House」が紹介されていた。ホームページアドレスも記載されていたので、さっそくアクセス。 Mo-House代表の光畑由佳さんの経験をもとに、「いつでもどこでも快適母乳生活」「ストレスフリーの 母乳生活」のための授乳服が作れないか、というのが「Mo-House」を立ち上げた理由ということだ。そこで紹介されている商品は、見た目は何も変わりがない。 しかし、Tシャツに切り込みを入れてあったりして、授乳しやすいようにちょっとした工夫がされている。このちょっとした工夫が世界を変えていくきっかけを生み 出すのだ。世界平和はTシャツの切り込みから、と言っても、比喩としては大袈裟ではないだろう。

■ 4月21日 ■
 「海を飛ぶ夢(原題:THE SEA INSIDE)」の全国ロードショーが、16日(土)から始まった。私は未見なのだが、安楽死/ 尊厳死をテーマとする映画らしい。一方で「尊厳死とホスピスを推進する与党議員懇話会」丹羽雄哉会長)が勉強会(って何やるのかな。いつも思うけど)を開始し、他方 で「尊厳死っ、てなに?」という集会が開催されたこの時期に、この映画。要らぬことまで勘ぐってしまう。私と しては、死ぬことより生きることを考えたい。たとえ、私に死期が迫っているとしても、死ぬ直前まであがいて生きて「うん、精一杯生きたぞ」という実感 を持って最期を迎えたい。

■ 4月10日 ■
 昨年秋くらいから、SIZUYA(志津屋)フランス パンサンドウィッチがマイブームである。出かける前にお昼として買って、列車内で食べるといった具合。フランスパン生地の歯ごたえと、はみだしそうなくらい たっぷりの具が魅力。黒ごまバケットサンド鶏ごぼうとか、ユニークなメニューが 多い。京都駅八条口(新幹線側)にも店舗があることを発見したので、学会に行くたびに買ってしまいそう。 店舗によって微妙にメニューが異なるらしいので、次なる目標は全店舗制覇か!? いやいや、その前に論文書かねば。元気を出すために、フランスパンサンドを買いに 行こう。……あれ?

■ 4月1日 ■
 年度を越えて論文を書いているせいか、新年度という新鮮味をあまり感じない。それでも、京都に移って早く も2年が経つのかと思うと、巡る季節を思い知らされる。ただ惰性で過ごしているような、何かしらの節目を迎えるような、奇妙な感じが率直なところだ。なかなか論文が 進まず、それでも何か考えて何か文字にしていかなければ、と考えていたら、ふと「問いは開かれている」という言葉が思い浮かんだ。当然と言えば当然なのだが、改めて 大切な言葉であるような気がした。そう、問いは常に開かれている。私にとって、この言葉は今年度のキーワードなのかもしれない。

■ 3月27日 ■
 たまたまテレビを見られる環境にあったので、NHKスペシャル 「安全の死角 検証・回転ドア事故」を 見た。失敗学を提唱して いる畑村洋太郎がプロジェクトチームを組織し、六本木ヒルズの回転ドア事故の検証を追跡 したもの。このプロジェクトチームの特色は、様々な立場の方々がその利害を越えて集結したところにある。シャッターメーカー、回転ドアメーカー、ビル管理 会社など、ともすれば責任を転嫁してしまう相手と「事故の原因究明」という一点において協力したのだ。失敗を振り返るのは辛い。だが、御題目のように安全を唱える よりは、具体的な試みだと思う。

■ 3月25日 ■
 ニッポン放送ライブドア傘下に入った場合、 中島みゆきはニッポン放送の番組に出演しないらしい。ニッポン放送の亀渕社長と旧知の仲であるからだろう。 人間関係はいろいろあるね、と思っていたら、今度 はソフトバンク・インベストメントフジテレビジョンの筆頭株主に登場。 何やら役者が勝手に大立ち回りをしているみたいだ。そして、あれこれと報道して飯の種にしているのは各種メディア。ライブドアがマネーゲームをしている なら、メディアはブロードキャスティングゲームをしているだけではないのか。逆に、大々的に報道しないことがメディアの慎みかもしれない。

■ 3月12日 ■
 ライブドアニッポン放送の騒動をめぐって、賛否両論が飛び交っている。 その中に、ライブドアに対して「マネーゲームだ」という批判がある。しかし、その批判はまったく的を射ていない。基本的に市場はマネーゲームであって、 ライブドアだけがことさら批判されるのはおかしい。荒俣宏 『奇想の20世紀』 にも書かれているが、20世紀初めに虚業が成立し、この100年の経済を 引っ張ってきたのが現代である。もし、ライブドアがやっていることを批判するならば、それは第三次産業の批判、現代資本主義の批判まで徹底しないと意味がない。 むしろ、我々がどういう世界に生きているのか、再認識すべきだろう。

■ 3月7日 ■
 最近、私の近辺でかなり局地的に静かなブームとなっているのがウドニストである。ウドニストとは、うどんが好きな人々のこと。実は、大学の 近所にとてもおいしい讃岐うどんの店があるのだ。私もウドニストに連れられて食べに行ったのだ が、確かにうまい。やみつきになる味である。ウドニストたちは毎日食べに行くこともあるらしいが、その気持ちはよく分かる。先日、ウドニストたちは、友人の 祝賀旅行に香川に行き、本場の讃岐うどんを堪能してきたらしい。そのときの写真を見せてもらったが、かなりうまそうだった。そう言えば最近、私はうどんを食べに 行っていないなあ。そろそろ食べに行きたくなったぞ。

■ 2月28日 ■
 現在、厚生労働省図書館で調査中。何日間か通い続けたので、厚生労働省のレストランや喫茶店を利用した。驚いたのは、とある筋で有名 な「馬車道」があったこと。ほかにも、「SUBWAY」 「am pm」などが合同庁舎に入っていた。うーむ、侮り難し、厚生労働省。まあこの辺までは、笑ってすませられる のだが、笑えないのが障害者自立支援法案私も充分に理解しているとはいえないのだが、厚生労働省の 方々には良い意味のプライドを持っていただきたい。財務省に負けずに、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する公的財源の必要性を説いて欲しい。 我々の本当の敵は財務省である。

■ 2月21日 ■
 エッセイと短編が楽しめるという「お得感」から、眉村卓 『妻に捧げた1778話』を 買った。気晴らしにパラパラと読めばいいだろうと思っていたが、大きな間違いだった。眉村の誠実な筆致に心を奪われてしまい、ほとんどを読んでしまった。 決して「お涙頂戴」に書いていないのに、私は不覚にも泣いた。編集部の意向で「妻に捧げる」というタイトルになっているが、眉村も書いているように「捧げる」 という気負いはまったくない。ただひたすらに、連れ合いに対して生真面目に向かい合おうとしているだけだ。もし、連れ合いを看取ることになったとき、私はどう するだろうか、と考えさせられた。

■ 2月14日 ■
 今年は戦後60年目の年だ。正月のマスメディアでは「節目の年」という言葉をよく見聞きした。10年前、戦後50年目の1995年は、阪神淡路大震災をはじめと して、大きな出来事がいくつもあった。天野祐吉「時代に合った95年体制を作る必要が ある」という発言が思い出される。先日、「『村山談話』は生きてるか」というコラムを見つけたとき、あれからもう10年が 経過したことを改めて感じた。「村山談話」の詳細は覚えていないが、はっきりとアジアへの侵略戦争に言及した画期的な談話だった。しかし10年後の現在。「村山 談話」が示した方向に歩んできただろうか。

■ 2月7日 ■
 年が明けてまもなく、Yahoo! JAPAN を何気なく見たら、トピックスのところに「古田『打倒眞鍋かをり』」とあった。 何だと思ったら、古田敦也が Blog を始めるというニュース。Blog を始める際、日本一のトラックバック記録を 持っていた眞鍋かをりに向かって、その記録を超えることを宣言したのだ。一時は、Blog を運営している方々の 間でかなりの話題になったようだが、1ヶ月経つ今は、すっかり落ち着いている。
 ところで、このCoffee Break も含め、Blog は厳密な意味で日記ではないと思う。私は日記は読み手がいなくても書かれるものだと思うからだ。 Blog は、日記とはまた別の、インターネット上における新たなコミュニケーション手段だと思う。

■ 1月26日 ■
 レポート統一締切日。表象論史のレポートを提出する。表象論史は「病気と表象」と いう問題を考えるために受講したのだが、それ以上に「近代」の精神というようなものを考えさせられて、とても有意義な講義だった。レポート作成に あたって、神林恒道 『シェリングとその時代 ロマン主義美学の研究』を読み、 ヴィンケルマン、ルソー、ヘーゲル、シェリング、シュレーゲルなどの思想の連続性を垣間見た。 特に、ドイツ・ロマン派が提唱した「新しい神話」というコンセプトは、社会学の誕生とつながりを持っているように思われるので、18世紀後半から19世紀の思想を 改めて検討する必要があるだろう。

■ 1月17日 ■
 昨夜から雨が降っていたが、雨は人を感傷的にさせる。そして阪神淡路大震災から10年目と言われると、普段は何も思っていないくせに、殊勝にも何事かに思いを馳せて しまう。だから何となく、中島みゆき 「PAIN」を 聴きたくなった。あの日、私は関西圏にいなかったので、テレビを通して惨状を見ていた。雨に濡れた今朝の朝刊の第一面には「風化感じる」と見出しにあるが、 ある意味で仕方ないことだ。一般に「薬害エイズ」と言われる、輸入非加熱血液製剤によるHIV感染に至っては(いつから数えるかで変わるが)20年が経過した。風化を 粛々と受け止めながら、今後どうすべきなのかを考えなくてはならない。

■ 1月11日 ■
 中島みゆきは年末の夜会が終わった後、大掃除の正月を迎えるらしい。それにならってというわけでは ないが、現在、部屋の整理中。文房具やらレジュメやらが散乱している机上を片付けるために、思い切ってカラーボックスを買った。積極的にいらないものを どんどん捨てないと片付かない。これからのライフスタイルを考える上で、辰巳渚 『捨てる! 技術』 『暮らす! 技術』 は、 ある意味で示唆的である。今朝、ゴミ袋5つを捨てて、スッキリ。人が生きていく以上、ゴミは出るし、ゴミが出ない生活はあり得ない。だが、個人のレベルでも、 社会の仕組みのレベルでも、ライフスタイル再考の余地が大いにある。

■ 1月9日 ■
 私が注目しているアーティストの古瀬陽子が挿入歌を歌っている 『ロード88 出会い路、四国へ』。骨髄性白血病の主人公が、お遍路に旅立つという お話。「病気の表象」の観点から、私の研究とも関連があるので観に行った。圧巻は四国全県オールロケ。八十八ヶ所に限らず、小さい路地も舞台になる ので、その土地の息づかいが感じられて良かった。病気がストーリーの中心だと湿っぽい話になりがち だが、小倉久寛のコミカルな演技がうまくバランスを取っていた。主人公を演じた 新人の村川絵梨には今後に期待するとして、脇を固めた俳優たちの演技はさすが だった。古瀬陽子の挿入歌は、想像以上に場面にぴったり合っていたので、驚いてしまった。

■ 1月1日 ■
 みなさま、新年あけましておめでとうございます。本来なら、お一人お一人に年賀状を差し上げるべきところですが、良い意味で仕事に追われているため、 まことに勝手ながら、web環境にある方々には、このページをもって代えさせていただきます。
 実家に帰省しているので、久し振りにテレビのある生活。久々にテレビを見ると、とても新鮮である。大晦日 は「踊る大捜査線」の再放送をついつい最後まで見てしまった。よくできたドラマだなあ、と思っていたら、 最後のクレジットに「脚本/君塚良一とあって納得。私にとって、君塚良一と いえば「コーチ」である。テレビ生活最後の頃に、リアルタイムで見た名作だ。


  
2004年

■ 12月31日 ■
 みなさま、本年はいろいろとお世話になりました。今年を振り返ってみると、前半はちゃんと仕事をやっていたのか怪しいままに終わりましたが、後半に入って良い 意味で忙しい日々を過ごすことができました。京都に引きこもって論文を書いているだろうと思っていたら、けっこうあちこちに出かけることが多かったのには、 我ながら驚いています。ホームページも、なんと10000ヒットを記録しました。このような拙いサイトに訪れてくださり、ありがとうございました。今後も私の 研究紹介と関連情報の発信に努めていきます。
 本年は災害の多い年でした。今、ここに生きている僥倖を思いながら、今年の日記を終わります。

■ 12月24日 ■
 ここ最近、忙しくてなかなか料理ができなかった。しかし今日は、クリスマス・イヴ。出来合いのものだけを食べるのは悲しい。そこで、久し 振りに白菜とベーコンのミルク煮を作ろうと決心する。もう頭の中はミルク煮でいっぱいになっていて、他のことは考えられない。るんるん気分で買い物に 出かけた。帰ってから心も軽やかに、クリスマスソングをBGMにかけて、白菜、キャベツ、たまねぎ、にんじんを切って、鍋で煮込む。ところが浮かれすぎたのか、 野菜の分量を間違えてふきこぼれる寸前になってしまった。しかし、大事には至らず。自分のために自分で作ったせいもあってか、野菜の甘みが仲良く出ていて、 おいしかった。

■ 12月18日 ■
 友人の結婚式に出席。友人と連れ合いが式と披露宴をアレンジしたと聞き、「家同士の結婚」というよりも、「ふたりの結婚」という面が強いことを改めて 確認した。しかし、私が一番感動したのは、ふたりの誓いの言葉ではなく、それぞれの御両親の挨拶だった。挨拶の言葉としては、よくある挨拶なのだけれど、 その発する言葉ひとつひとつに万感の思いが込められているような気がした。よくここまで育ってくれた、と。そんな思いがにじみ出ていた。結婚する ふたりに格別の思いがあるのは言うまでもない。その一方で、親もまた格別の思いで「晴れの日」を迎えるのだな、と思った。それは、イエ制度云々言う 以前の、親から子どもへの変わらぬ愛情なのだろう。

■ 12月9日 ■
 第18回日本エイズ学会学術集会・総会に出席するため、静岡へ。 医学系の学会に出席するのは初めてだったので、雰囲気が違って面白かった。ところで、会場と なった静岡県コンベンションツアーセンター・グランシップは、なかなか面白いつくりの施設だった。その名のとおり、 船の形をしている!建物で、天井の高い吹き抜けのホールが複数あるのが大きな特徴だ。だから、 エスカレーターは、3階から6階の間、4階、5階が「飛び階」になっている。ホールの名前も凝って いて、大ホール・海、中ホール・大地、会議ホール・風といった具合。 でも、大ホール・海になると、天井までが58mという吹き抜けで、5階席まであるから、伊達では ないかも。

■ 12月1日 ■
 世界エイズデー。エイズに限らず「何とかの日」がたくさんある。特に問題提起型の 場合、「忘れないための日」として制定される。毎年「何とかの日」のたびに思い出し、そして忘れていく。だが、この繰り返しでいいのか。日常を こなしていくのが大変なのは分かる。でも、我々は「何とかの日」を制定するだけでなく、なくす努力もすべきだろう。そのささやかな一歩として、 私は「世界エイズデー連動メッセージ365」に参加している。HIV/AIDSに関する メッセージ、アピールなどを365日受け付け、世界エイズデーがなくても良いようにする狙い。ホームページを持っていなくても参加でき、あればリンクします、という 程度。みなさんからのメッセージをお待ちしています。

■ 11月23日 ■
 学会出席のために行った熊本で、井上雄彦 『リアル』第4巻を発見。ああ、もう第4巻が出る時期なんだな、と 思いつつ、帰京。さっそく近所の本屋で購入して一気に読む。私はバスケットボールが好き だから『スラムダンク』がヒットしたときは、とても嬉しかった。『スラムダンク』終了 後、不定期ながら『リアル』の連載は、私の数少ない楽しみである。障害者スポーツというイメージがある車椅子バスケットボールだが、『リアル』が描く世界は まったくそんなことを感じさせない。それもそのはず、作者の井上雄彦は「純粋にスポーツとしての面白さ」を伝えたい、と インタビューに答えている。『リアル』の今後の展開がとても楽しみだ。

■ 11月21日 ■
 シンポジウム2「当事者・専門職・ボランティア―対抗と相補の構図―」に 行く。進藤雄三さん、木下康仁さん、石川准さんそれぞれの 問題提起が刺激的だった。その後の討論を聞きながら、私が気になったのは、医療や福祉の外部、つまり市場や国家のこと。そして、当事者と言う言葉が外部に よって規定されること。すると、司会の藤村正之さんが「外部、市場や国家についてはあまり話題になりませんでしたね」とまとめられたので、外部に当事者と規定 されることについて、思わず質問をしてしまった。シンポジウムの最後の最後まで神経を張り詰めていたので、とても疲れてしまったが、同時に心地良い充実感が あった。

■ 11月20日 ■
 第77回日本社会学会大会出席のため、前日19日 より熊本へ。九州新幹線に接続 するリレーつばめを初めて利用する。座席と座席の間隔が たっぷりと取られていて、ゆったりとした気分になれる。オリジナルのチーズケーキを車内で販売しているという放送を聞いて、さっそく試食。常温で長時間 置かれているせいか、食感はベタッとした感じ。食べる直前まで低温保存できれば、もう少しおいしく食べられると思う。20日午前、学会発表。学会出発前 に、熊本ラーメンを勧められていたので、昭和軒の ラーメンとぎょうざを食べる。スープが独特な濃い味。昭和軒というだけあって、レトロな内装のお店 で、ウルトラマンの劇画ちっくなポスターとかが飾られていた。

■ 11月17日 ■
 中島みゆき32枚目!の アルバム『いまのきもち』をリリース。これまで発表した曲を「いまのきもち」で歌い なおすという贅沢なアルバム。これを中島みゆきは「翻楽(ほんがく)」と言っている。隠れた名曲13曲、みゆきファンなら納得の曲ばかりを厳選収録して いて、ある意味でベルトアルバムだ。1stアルバムの冒頭を飾った「あぶな坂」に始まり、「怜子」「信じ難いもの」「傾斜」「この世にふたりだけ」 「はじめまして」などなど。最後には、♪〜昔の歌を聴きたくはない、という歌い出しの「土用波」で締めくくるという心憎さ。いやー、 たまりませんね。みゆきファンにとっては垂涎の1枚。いつものことながら、今回は特にやられた!って感じです。

■ 11月15日 ■
 現在、社会のあちこちで市場原理、競争原理が取り入れられ、大学も例外ではなくなっている。周囲と競争して切磋琢磨することが良い研究を生み出す、云々というのが、 競争原理推進側の論理だ。競争原理という単純な仕組みだけで社会が良くなるのであれば、現代社会はもっと良くなっているはずだが、実際にはいろんな問題 が山積している。まず、競争を始める現地点が不平等なのであって、不平等を解決するために多くの人々が知恵を絞ってきた。 9月20日の日記にも書いたが、五味太郎の言うように、高速、高能率は文化的でない。 特に人文系の場合、学問の成果が出るのに時間がかかる。学問を志す者が市場原理を「安易に」肯定すべきでない。

■ 11月1日 ■
 無事に11月を迎えることができて、とても嬉しい。というのは、昨日10月31日締切の原稿が終わったからである。日記があまり更新されていないことから お分かりのように、10月はとても忙しかった。忙しくなることは、10月になる前から分かっていたので、10月がちょっと恐かった。寝込むとか、風邪をひくとか、体調を 崩さないように気をつけた。疲れていることを自覚しつつ、ときに頑張り、ときに爆睡しながら、どうにかこうにか原稿を書き終えた。6月に自分に課した原稿2本 の公約?を何とか果たした。私としては、今までで最大の生産量である。しかし、立岩真也先生は「これで2本か。 まあまあだな」という感想。……あのう、今回はこれで勘弁してください。m(_ _)m

■ 10月24日 ■
 現在、論文執筆のため、引きこもり中。幸い、数日前に買い物に行ったので、冷蔵庫にあるもので食いつないでいる。しかも今日は、起きてからずーっと パソコンの前に座っていたので、新聞を取りに行くことさえ忘れていた。夕方、やっと気付いて新聞を取ってみる と新潟で震度6強 3回」 「上越新幹線が脱線」という見出し。大変だと思いつつも、論文執筆の疲れからか、 それ以上頭が回らない。第一報でもあり、現地がどのような状況なのかもよく分からない。社会面の「揺らぐ『安全神話』」という見出し に、もともと台風や地震の多い日本列島のどこが安全なのか? と毒づくのが精一杯だった。

■ 10月13日 ■
 やはりというべきか、マスメディアのアテネパラリンピックの取り上げ方は小さ かった。テレビを持っていないので、テレビでの取り上げ方は分からないが、新聞での取り扱いはオリンピックと比較にならないほど小さかった。パラリンピック のカラー写真が第一面に載ったのは、私の記憶では3回くらい。オリンピックでは毎日のように掲載されていたのに。さらに、アテネパラリンピックにとって不幸? だったのは、パラリンピックの開会とプロ野球のストライキが重なってしまったことだ。パラリンピックは見事にストライキの影に隠れてしまった。Para(もうひとつ の)という冠詞が実質を伴うのはいつだろうか。

■ 10月10日 ■
 アテネパラリンピックで注目していた のは、競泳車椅子バスケットボール だ。さすがに 車椅子バスケットボールはやったことがないが、バスケットボールは小学校のときに熱中していたことがある。私は身長が低いので、シュートが入った瞬間の快感は また格別なものがあった。中学校以降は、スピードについていけないので観戦専門だが、独特の激しい当たりとか、リバウンドを取ってからのカウンター とか、観るだけでわくわくする。論文で忙しかったのでリアルタイムでニュースを追えなかったが、写真を見ると強豪チームの当たりはかなり強烈のようだ。 今回の経験を生かして、次回の活躍を期待したい。
  
■ 10月4日 ■
 以前ラジオで、中島みゆきは1stシングルを出してデビューした1975年9月25日を「もうひとつの誕生日」と 言っていた。それにならえば、私が最も注目しているアーティストの古瀬陽子が1stアルバムを出してデビュー した2002年10月4日は、古瀬陽子の「もうひとつの誕生日」である。そのアルバムに収められている 『夢は夢のままで』が、映画 『ロード88 出会い路、四国へ』の挿入歌として、シングルカットされた。リリース した2004年9月17日は、古瀬陽子の新しい「もうひとつの誕生日」だ。ちなみに、古瀬陽子の1stシングル 『夢は夢のままで/一人ぼっちの夜に』を繰り返し聞きながら、この日記を書いている。
 中島みゆきをはじめ、息の長いアーティストたちがいつまでも若々しいのは、新作を生み出すたびに「もうひとつの誕生日」が増えているからかも しれない。きっと「何か」が生まれ変わっているのだろう。古瀬陽子もそんな息の長いアーティストになってほしい。そして、クリエイティブな作業という意味では、 論文を書く私も同じだ。柔軟な思考ができる若々しさを保つようにしたい。

■ 9月26日 ■
 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うけれど、最近は朝晩がかなり 涼しくなってきた。あのおたべちゃんも、京都の夏は「暑い暑い」ので嫌いらしい。京都の暑さは、 まとわりつく暑さなので本当に参ってしまう。しかし、8月20日過ぎくらいから、徐々にさわやかな風が吹き始めた。私が秋風を感じる少し 前、大文字が終わればもうすぐ秋です」という一文を新聞で見かけたのだが、その通りだった。京都に 住む人は暑い暑い夏を過ごすので、秋への変わり目に敏感なのだろう。きっと今が過ごしやすい、わずかな季節だ。けれど、あっという間に寒い寒い冬に なって、布団を脱出するのに苦労することになる。

■ 9月23日 ■
 ふぐさんから秋のお菓子をいただきました。鎌倉は源吉兆庵津弥栗(つやぐり) と栗雅楽(くりがらく)です。静かにゆっくりと味わいました。……。えっと、どういう味かと言うとですね……。ああ、もう言葉にならない。津弥栗は、 栗そのものの味を壊すことなく、栗きんとんで包まれています。栗雅楽は、栗餡と白餡が絶妙な組み合わせです。栗餡の味がほんのりと口の中に広がり、適度な味わい です。どちらのお菓子も後に引くことがなく、さっぱりとした後味です。……はあ(幸せのため息)。……おっと、忘れる ところでした。ふぐさん、おいしいお菓子をありがとう。今度、何か御礼を考えますね。
  
■ 9月20日 ■
 五味太郎 の絵本? 『ここまできて それなりに分かったこと』 の一節、「文化の基本は『暇つぶし』というところがあるから、高速、高能率はあまり文化的ではない、ということ。」 を思い出した。なぜなら、プロ野球選手会がストライキ突入後、積極的なスト支持派が「野球文化」という言葉をよく使うからである。事は ついに文化vs.資本という話になってきた。だがそれは、我々の生き方そのものを問うことに直結する。我々はどのような社会に生きたいのか。 高速、高能率最優先の社会がいいのか、いくらかは「暇つぶし」をしながら生きたいのか。歴史を振り返ってみる と、先達は「暇つぶし」を許容しつつ、しなやかに生きてきたと思う。

■ 9月11日 ■
 もうひとつ書いておきたいことがある。アテネオリンピックでは、野口みずき選手が印象に残った。 大変申し訳ないのだが、その理由は私の予想が的中したからである。私は、メダルを取るなら野口選手だろう、とかなり無責任な予想をした。単純に世界選手権 2位という実績から、3人の中で世界のトップに一番近いだろう、と思っただけだ。そうしたら、最高の結果を出してしまったので驚いた。私はテレビを持っていない から後日の新聞記事を読んだが、それでも鳥肌が立った。例年以上に注目された中で、見事な結果を出した代表の3選手を心から祝福したい。 さて、パラリンピック。参加選手全員にエールを送るとともに、マスメディアの取り上げ方 にも注目しておこう。

■ 9月8日 ■
 オリンピックの喧騒も収まったようなので、感想を少し書き留めておこう。アテネオリンピックでは、北島康介選手の集中力 に脱帽した。私は少しだけ水泳をやっていたので、最高のコンディションに持っていく難しさが多少は想像できる。特に競泳の場合、 スタート台に登る前に勝負の90%は決まっていると言っても過言ではない。少しでも身体に重たい感じがあれば、その時点でダメなのだ。それは泳ぐ前の身体の 感じで分かる。北島選手はきっちり調整しているだろうが、調整とは2〜3日前からやればいいのではない。現役でいる間、休むことなく続けられる営みである。 何ヶ月も緊張感を持ち続け、見事な結果を出したという意味で、北島選手の集中力に脱帽するのだ。
  
■ 9月3日 ■
 ここ最近、「神戸シェフクラブ」のチルドデザートにハマっている。 ある日、イズミヤに行ったら、御奉仕品100円で売っていた。ちょうど論文執筆の疲れもあり、急に甘いものが食べたくなって、 「カフェ・ラテ」「ニューヨークチーズケーキ」を3個ずつ買ってみた。そして食べてみたらば。 ……おいしい! おいしいです、マジで。そりゃあね、手作りの店とかには負けるかもしれない。でもねえ、スーパーに売っている100円で、この味なら充分おつり が来る。特に「ニューヨークチーズケーキ」の味の濃厚なことといったら! 口に入れると、ちょうど体温で溶けてふわーっと味が広がる感じがねえ……(幸せなとき のちびまる子ちゃんを想像してください)。この夏のヒットです、これは。

■ 8月28日 ■
 合宿が無事終了。ゼミで読んでいた Beauchamp & Childress Principles of Biomedical Ethics : Fifth Edition の残り半分を1泊2日で読了しようという、 かなりハードなスケジュール。泊まった奈良白鹿荘は、昔ながらの旅館という感じで、応対がとても丁寧。しかも、 料理がとてもおいしかった! ああ、幸せ! ここを選んでくれた彼女に感謝。昨日の午後1時から食事と風呂以外は、夜の12時までずっとゼミだった。今日も チェックアウト後、近くの喫茶店で残りを読む。ゼミが終わって帰ってからも、私はしばらく抜け殻のようだった。それだけ内容の濃い合宿だったのだろう。お忙しい中、 時間を作ってくださった土屋貴志先生、ありがとうございました。

■ 8月23日 ■
 駒大苫小牧北海道勢としては初めて甲子園で優勝した。ここ数年の私は、初出場チームや 北海道や東北、沖縄といった優勝経験の少ない地域のチームを応援している。今大会では、対日大三戦から密かに駒大苫小牧の 勝利を祈っていたので、とても嬉しい。決勝で対戦した済美も好感の持てるチームなので、 私としては少し心が痛む。済美の上甲監督は、駒大苫小牧を「まるで南国のチームのようだ。おおらかで、積極的に打ってくる」と評した。それは 往年の池田(徳島)のようだ、と。おそらく、駒大苫小牧ナインは内容の濃い練習を積んできただけで なく、野球ができる楽しさを知っていたからこそ、史上初の優勝旗の津軽海峡越えを実現させたのだろう。

■ 8月20日 ■
 映画 『アマンドラ!希望の歌』 を観に行った。“歌”を武器に自由を求めて、ついにはアパルトヘイトを倒した黒人たちの 過酷な闘いのドキュメンタリー。40年以上にわたる長い闘いをわずか2時間足らずで観た。その40年という歳月は何と重たい歳月だったろう。「近代化」 がもたらす家族の破壊もあった。「蒸気機関車が来たことが悲劇の始まりだった」と言う。強制移住されられた黒人たちは職を求めて危険な鉱山へ向かう。 その別離(ときに永訣)の象徴が蒸気機関車なのだ。“歌”はすべてを越える。時間も、空間も、階級も、言葉も。“歌”は闘い続ける勇気と強固な結束を生み出す。 だからこそ、“歌”による革命が成功したのだ。

■ 8月15日 ■
 金メダルの話題で沸き返る一方で、ベネズエラでは大統領の罷免を問う国民投票が、 イラクでは停戦の合意が決裂したまま、国民会議が開催されようとしている。 日本ではアメリカ軍 ヘリの墜落事故の現場検証が進展していない。華やかなオリンピックの映像を見ていると、まるでそれらのシビアな問題がないかのごとき錯覚に襲われる。 今日は59年目の敗戦の日。私は戦争を経験していないから、写真や書籍などで必死に想像するしかない。もちろんそれは、今日に限ったことではない。けれども、 オリンピックの歓喜と同時に、銃声や怒号、悲しみの涙を想起するとき、あまりにも対照的な出来事が同じ地球で起きている事実に改めて唖然とするのだ。

■ 8月14日 ■
 今日から帰省。時間ギリギリだったので、思い切ってタクシー。「にいちゃん、よう乗ってくれたなあ」「いやあ、勇気いりました」運転手のおっちゃん、手を たたきながら大爆笑。「そうかあ。にいちゃん、正直やなあ。正直が一番や」空気がほぐれて世間話。「俺のタクシーに乗ったちゅうんは、運がええで。俺、運強い ねん」「じゃあ、その運を持って帰ります」「人生、運と縁やで、にいちゃん」「縁、大切ですねえ」以下、会話の一部。「にいちゃん、酒は好きか」「たくさんは 飲めんけど、好きですよ。楽しいでしょう」「そうか。にいちゃん、女、好きか」「大好きですよ」「いいねえ、にいちゃん。そうやないと人生、楽しゅうない」 荒っぽいやり取りだったが、楽しい車中だった。

■ 8月13日 ■
 留学する友人の「壮行会っぽくない」壮行会?を数人でやった。「壮行会っぽくない」というのは、彼の希望。まず、飲み屋で飲んでから、 船岡温泉へ。私も温泉は久し振りだったので、気持ち良かった。それから、 ビールを飲みながら船岡山に登る。これまた久し振りに夜景を観る。その後、夜道をだらだら 歩きながらおしゃべり。ある友人宅で軽く飲み直し、夜明けまで語り明かす。友人宅を辞し、解散。思い返すと、主賓であるはずの彼は、飲み屋で対等に払い、 温泉では回数券で私たちの入場料も払い、友人宅では最後の皿洗いもしていた。見事に、彼にいろいろ楽しませてもらった。ありがとう。それじゃ、いってらっしゃい。 身体には気をつけろよ。

■ 8月7日 ■
 ゆるゆると雨雲が垂れ込めてきたと思ったら、突然大きな雷が鳴った。こんな大きな音の雷を聞いたのはかなり久し振りのことだ。この雷鳴の轟きを聞いて、即座に 私は、元ちとせ 『ハイヌミカゼ』を聴くことに決めた。このアルバムの中に『心神雷火』と いう1曲があって、けっこう気に入っているからだ。雷が何回も鳴り続ける中、元ちとせは『心神雷火』を歌った。私は、そのときの天気や時間に聴くものが左右 されやすいのだが、みなさんはいかがですか? ちなみに、中島みゆきのアルバムを選ぶのは難しい。ただひとつ 言えるのは、さわやかな気分になりたいときは聴かないこと。そういう気分のときは、スピッツとかですね。
  
■ 8月1日 ■
 後藤勝写真展『カンボジア/終結した内戦』を観に行った。そこで初めて 後藤勝さん、 後藤由美さんにお会いした。私は主に由美さんとお話をし、その後のスライド&トークショー で、勝さんのお話を聞いた。おふたりにお会いして感じたことは、その「静けさ」であった。勝さんの戦場(の跡)や銃後を撮った写真も、「静かな」写真が 多い。極まった表情を撮った写真は少ない。だが、その静けさの持つ「圧倒的な強さ」を感じる。10年間、カンボジアを撮り続けた「意志の強さ」 とでも言うのだろうか。きっと、何事かを成し続けることとは、とても静かな行いなのだろう。だから、何事かを成し続ける人は、とても静かな人なの だろう。

■ 7月31日 ■
 昨日は最近の疲れからか、やることはいっぱいあると分かっているにもかかわらず、何となく寝るのも忘れて!? ボーッと 中島みゆきを聴いていた。やっと「ああ、寝ないとなあ」と思って、寝茣蓙に寝転がる。しかし、台風接近の 強風でうるさかったのもあってか、なかなか寝付けなかった。気が付くと夜が白々と明けてきたので、寝るのを諦めてしまった。 仕方ないので、江國香織 『なつのひかり』(集英社文庫) の続きを読み始めたら、止まらなくなって一気に読み終わった。疲れた気だるい夏の感覚と謎解きに突き進む強い意志とがブレンドされた不思議な1冊である。

■ 7月27日 ■
 7月21日、22日、24日、26日と続いた博士予備論文構想発表会が終わった。「原則として、先端総合学術研究科の院生は、全員が全日程に参加」というハード スケジュールであった。しかしこれは、 先端研4領域をでき得る限り統合していこうという志向性に基づくものであり、 先端研の理念からすれば当然である。実際、 普段交流の少ない領域の発表を聞くことは刺激的で面白かった。構想発表会の運営方法は変更の余地があるかもしれないが、 4領域合同で構想発表会を行う」という基本姿勢は堅持すべきだと思う。実際、 先生方によっては、アドバイスをいだたく機会がこの構想発表会だけになり得る可能性もあるからだ。

■ 7月16日 ■
 ムックリウポポの名人で ある安東ウメ子さんが、7月15日に亡くなった。享年71歳。私は、安東さんのムックリやウポポを じっくりと聞いたことがなかったので、もうLIVEで聞くことはできないと思うと、残念でならない。
 もともと「Coffee Break」は、お気楽な日記のつもりで書き始めたのだが、最近は訃報を書くことが多い。嫌なら書かなければよいのだろうが、やはり何が しか書き留めておかないと大事な人を忘れるような気がする。私自身は、「まだまだ学ぶことが多いなあ」と思っているが、少し考えてみると、私に影響を 与えた人たち、私が敬意を表する人たちが鬼籍に入る時期になったのかもしれない。そうならば、私もいつまでも「教えてください」とは言っていられなくなる。実際、 あと数年で「而立」の年になる。

■ 7月7日 ■
 あつい、あつい。あつうてかないませんなあ。(京都のアクセントで、艶っぽく読んでくださいね)
 梅雨はどこへいったのやらという天気が続いておりますが、みなさん、いかがお過ごしですか。私は、体中から汗をだらだらと流しながら、作り置きの麦茶とアイス コーヒーを代わる代わるがぶがぶと飲みながら、パソコンの前に座っています。私、クーラーに弱いので、クーラーをつけていないのです。熱を持ってしまうパソコン の傍にいること自体、放棄したいのですが、職業柄? そういうわけにもいきません。ふと気がつけば、今夜は七夕ですね。みなさんはどんな願い事をしますか。 私の願い事は、あ、やっぱりヒミツです。

■ 6月23日 ■
 「今の僕たちは勝つことでしか抵抗できない」 昨夜6月22日に決勝打を放った、近鉄バファローズの北川選手の言葉だ。周知の通り、近鉄とオリックスは、 合併問題の渦中にある。そんな中で、選手自らがこのような率直な発言をするのは異例のことだ。 「球団合併問題は、資本−労働問題である」という呼びかけ文は、プロ野球の在り方を根本から 問うている。球団を保有することは、突き詰めれば経営である。しかし、経営の論理だけで結論を出すことは、とても多くの大事なものを失うと思う。確かに 「ファンのために」と言うだけでは、綺麗事過ぎるかもしれない。経営だけでもなく、ファンの感傷だけでもない、着地点の可能性がまだ残されているような気がする のだが。

■ 6月18日 ■
 今朝、新聞をふと見たら、昨日6月17日に松下竜一さんが亡くなった と告げていた。享年67歳。私は、中学時代に松下さんのお話を聞いたことがあるが、内容をまったく覚えていない。派手な方ではなかったし、きっと話も 「当たり前」のことだったのだろう。国語の教科書に載っていた「絵本」という 短編を家で読んでいて、私はボロボロと泣いてしまった。ずっと気になってはいたのだが、 「豆腐屋の四季」を読んだのは、実は大学に入ってからである。 読んでみて、やはり「すごい人だなあ」と思った。何がどうすごいのかは、簡単に一言では言えない。ありきたりの言葉では、松下竜一さんを語れないと思う。 松下さん、安らかにお休みください。

■ 6月11日 ■
 小学校の頃、たまたま「笑点」を見ていたら、 桂歌丸さんが挨拶のときに「かさかしげ」の話をした。 歌丸さんによれば、狭い道ですれ違うとき、お互いの傘がぶつからないように傘を傾けて通り過ぎる暗黙の了解のことをいうらしい。江戸の町では、その暗黙の 了解がかなり徹底していたという。「かさかしげ」という柔らかい語感と、その言葉の背後に込められているらしい温かさが、子どもながらに印象的だったので、 今でもよく憶えている。毎年、梅雨になると「かさかしげ」という言葉を思い出す。

■ 6月3日 ■
 私のパソコンには、「ラミィの大冒険」という宝探しゲームソフトが、おまけとして入っている。少しずつ要領が分かってきて、もう10回以上クリアしたが、 今もときどきやっている。なぜ飽きないのかというと、毎回モンスターの登場場面が違うし、入手できるアイテムも違うという偶然性があるから。けれども、偶然性 だけではなく、やはり「クリアするコツ」みたいなのがあって、「この場面ではどうするか」と考える。ゲームオーバーになるときは、たいてい判断ミスを したときなので、ゲームの基本的なつくりが将棋に似ているなあと思う。

■ 5月29日 ■
 立命館大学国際平和ミュージアムの特別展 「銀のしずく降る降る−知里幸恵『アイヌ神謡集』の世界−」を観に行った。思っていた よりも小ぢんまりとした展示だったが、最後の第3部が秀逸だった。第3部「アイヌ民族の150年」は先端 総合学術研究科大学院生、佐藤奈奈さんが担当した。アイヌに関する展示は、往々にして「過去に和人にひどい目にあったアイヌ」という描かれ方を されがちであり、「博物館」的展示に陥りやすい側面がある。しかし、奈奈さんは「現在も続くアイヌの権利回復運動」という文脈でポジティヴに描いて みせた。
 展示を見終わったとき、私は目の前に未来への通路があるような気がした。「博物館」なんかに収まらない躍動するアイヌを奈奈さんは見せてくれた。 アイヌと和人のこれからについて、ほんの少しではあったが、未来について思いをはせることができた。ありがとう。

■ 5月23日 学会後 ■
 5月23日の続き。学会の後、以前お世話になった先生に久し振りにお会いした。先生が人を待つ間、喫茶店で先生の留学の話などをお聞きする。先生はマスキュリニティ (男性性)について研究をされているのだが、アメリカのイラクへの侵攻と占領および日本の自衛隊派兵を見て、「マスキュリニティを誇示したいという心理から 生まれた行動だ」という趣旨の話をされた。フェミニズム運動によって打撃を受けたマスキュリニティは、それを発揮する場所を求めているのだと言う。もちろん、 いろんな要素が絡み合っているのだろうが、イラクへの侵攻をマスキュリニティの視角から見た話は新鮮だった。

■ 5月23日 ■
 数年前から「ミーハーな気持ちというのは、けっこう大事かもしれない」と思っている。今回の関西社会学会では、 「吉田民人さんと新睦人さんにお会いしよう」と 決めた。といっても、遠くからお姿を拝見するだけなのだが。吉田さんの報告「法則的生成・遺伝的構築・言語的構築のハイブリッド−構築主義の潜在的可能性」 は題目からしてすごいが、内容もまた28ページというレジュメというより論文であった。難しくて全部読めていない。新さんはシンポジウムで「グランド セオリーは成功していない」と爆弾発言?をして、司会を困らせていた。今回のミーハー的行動、当たり。

■ 5月15日 ■
 日本保健医療社会学会(於・東洋大学)1日目。土屋葉 さんに、2002年のDPI世界会議札幌大会以来、約1年半振りにお会いした。土屋さん、ajiさん、ふぐさんとランチ。その後、ふぐさんと私は、喫茶店でおしゃべり。その店の レアチーズケーキがとても美味しかった!! 私がそのあまりの美味しさに「東京へ来たもとは取ったね!」と言ったら、ふぐさん大爆笑。たまたま方向が 同じだったので、ホテルに着くまでの道中をふぐさんとご一緒する。途中、巣鴨地蔵にお参り。ホテルで少し休んだ後、 ロイヤルホストで4時間粘って、Beauchamp & Childress Principles of Biomedical Ethics : Fifth Edition  を読む。都合、コーヒー5杯。

■ 5月8日 ■
 研究会(仮)「Body and Society」2回目。今回は1日だけだが、発表は3本と盛りだくさん。そのため、私はタイムキーパーに 徹した。レジュメ印刷をしてくださった sakuraさんに感謝。2回目ということもあってか、冗談も交えつつも、なかなか白熱した議論になった。今回、フルに 参加すると5時間になるので、途中参加あるいは途中退出が多いだろうと予想していた。ところが、研究会後の懇親会まで多くの方々が参加され、驚くとともに有難かった。 立岩真也先生の希望を踏まえて、懇親会場を1回目とは違うところにしたら、予想以上に喜ばれた。情報を提供して くださった彼に感謝。しかし、早くも3回目をどうするか(特に懇親会場??)という宿題ができた。

■ 5月4日 ■
 結局、4月はなんだかんだで忙しく、1回も日記が書けなかった。年度始めだから仕方ない面もあるが、何とかならんものかね? さらに私の所属 する先端総合学術研究科は今年でやっと2年目だから、ほとんど初めてのことばかりでやることが多い。よく 言えばクリエイティブな研究科ということだけど、やっぱり疲れる。時間があれば、いくつか4月のことを書き足すかもしれない。そして、この4月はイラク 絡みで大きな出来事もあり、改めて現在のヤバイ流れを再認識したのであった。

■ 4月27日 ■
 初の「公共」テーマ領域のプロジェクト演習。今年度からの開講なので、先生方も院生も 初めての経験だ。その前例のない発表者になったのは私。締切ギリギリに書き上げた博士予備論文の内容を発表した。私の研究内容を詳しくはご存知ない方も多いと 思ったので、論文内容の説明に時間を割いた。私がやっていることは泥臭いことなので、理論を中心にやっている方にはつまらないかと思ったが、理論をやっている方 からも質問があった。また他のテーマ領域所属の方からも質疑があり、非常に贅沢な時間をいただいたように思う。帰ってからも、良い意味の興奮でなかなか 寝付けなかった。

■ 4月24日 ■
 旧版のAERA Mook「社会学がわかる」で、 鵜飼正樹さんのことを知り、興味を持っていた (新版でも同じ文章が再録されている)。そこで、 「オーラルヒストリーの会」第5回研究会に鵜飼さんの話を聞きに行った。フィールドワーカーとしての鵜飼さんの研究スタンスは、驚いたことに私が常日頃から 考えていることに重なる部分が多々あった。それは、「同じようなことを考えている人がいる」と心強くもあったし、「考えていることを同じように実行できる だろうか」と自らを見つめ直すことにもなった。鵜飼さんの後に話をされた永井良和さんの話も 有益だった。ふたりの話をあえて乱暴に一言にまとめるならば「フィールドから逃げない!」ということだろうか。

■ 4月16日 ■
 散髪に行く。今使っているのは、大学内の理髪店。髪を自分で切る人、伸ばすだけ伸ばしてお金を節約する人もいる。それも一理あるなあ、と思う。私は長い髪は うっとうしくて大嫌いなので、けっこう小まめに切っている。それもスポーツ刈りだから贅沢なのかもしれない。お金を払ってまで理髪店に行くのは散髪もさる ことながら、ひげを剃るときの「蒸しタオル」が気持ち良くてたまらないから。以前、女性の友人にこのことを話したら、「蒸しタオルは気持ち良さそうね」 という返事が返ってきて驚いた。そうか、蒸しタオルが気持ち良さそうに見える女性もいるのかあ。

■ 4月2日 ■
 2004年度のオリエンテーションがあった。今回は先生方や事務室と院生が話し合って、前半の事務室の事務的連絡と、後半の院生の司会による新入生の自己紹介および 研究科の施設説明という構成にした。初年度の2003年度は、テーマ領域ごとに自己紹介を行ったため、所属のテーマ領域ごとに分かれやすい傾向が出てきていた。院生 有志は、このままでは「脱ディシプリン」を目指すこの研究科本来の目的からはずれてしまう、と危機感を持ち、全員が揃っている場での自己紹介をセッティング した。私は後ろで自己紹介する新入生の研究テーマを聞いていたが、非常に面白かった。やはり、この研究科 は4テーマ領域が揃ってこそが本来の姿なのだ。

■ 3月28日 ■
 昨日27日と今日28日の2日連続!で、研究会(仮)「Body and Society」(略称・BAS、俗称・やまい研? ヤバイ研?)を行った。 来年度4月からこの先端総合学術研究科に入院される方4名の発表であった。障害/病気や身体/肉体、生命、 医療などと関わりのある問題を研究されようとしている方々である。事務局を担当した私は、どうなるのかまったく予想ができなかったので「出たとこ勝負」の 感があったが、やはり研究主題は違っていても重なる部分が多々あり、有意義な研究会ではなかっただろうか。事務局の不手際は、今後改善するよう努力 したい。

■ 3月21日 ■
 来るべき時が来た。3月20日、いかりや長介さんが亡くなった。享年72歳。幼いころ、自分のみたいテレビ番組がそれほど見られなかったが、なぜかザ・ドリフ ターズだけは見ることができた。そして十数年。いかりやさんの死去はひとつの時代が終わったような気がする。変わって、将棋の話。 丸山忠久棋王に挑戦していた谷川浩司王位 が16期振りに棋王を奪回して2冠になった。これで、 羽生善治名人・王座、森内俊之竜王・王将、 佐藤康光棋聖とともに、7大タイトルを分け持つことになった。どうやら将棋界は、羽生世代が台頭してきたときから 私が予見していた時代になってきたようである。

■ 3月10日 ■
 久し振りの日記。春休みになってから日記を書く暇がない、ってどういうこと? なんと1ヶ月も書いていない。「2月は逃げる」というが、本当に逃げられて しまった。今年は閏年だったのにね。今、ようやく一息ついたところ。でも、3月15日締切の書類があるので、ここからまたエンジンをかけ直さないといけない。日記を 書いていないこの1ヶ月にいろいろなことがあって、日記に書こうかなあ、と思っていることもあるので、時間を見つけていくつか書き足すかもしれない。いるのかどう か分からない、気まぐれ日記「Coffee Break」の読者のみなさん、お楽しみに。

■ 3月2日 ■
 観戦記者の加古明光さんが、2月27日に亡くなったという。享年63歳。毎日学芸部で30年以上音楽、将棋を担当し、主に名人戦や王将戦の観戦記を書いてこられた。 ベテランの観戦記者がひとりいなくなったことはとても寂しい限りだ。加古さんのご冥福を祈る。
 ところで、最近の若手の観戦記に物足りなさを感じている。というのは、観戦記でありながら棋譜の解説が丁寧でなかったり、対局とは無関係のことを書いていたりする ものが見受けられるからだ。棋譜の解説と対局者やその周囲の描写こそが観戦記の醍醐味なのだから、本来書くべきことをきちんと書いてほしい。熟練の技 とも言える加古さんの観戦記がもう読めないというのは残念でならない。

■ 2月22日 ■
 アフリカ日本協議会の感染症研究会に行った。今回は、牧野 久美子さん(アジア経済研究所)による「アフリカのエイズに関する研究の現状と課題 社会科学分野に おけるエイズ関連文献の紹介」だった。牧野さんは文献を主題別にまとめて、分かりやすく解説してくださった。HIV感染の増加は世界的な問題であり、かつまた身近な 性感染症でもある。現代社会において、HIVを無視することはできない。誰もが何らかのかたちで関わりを持たざるを得なくなってきている。いずれ アフリカ日本協議会の方々や牧野さんを立命館大学にお呼びして、勉強会をやりたいと考えている。

■ 2月17日 ■
 どうしようか迷っていたのだが、小川知子さんが主宰する韓国市民社会論 ゼミ「ばんばんばん」に参加した。私のような前々からの予定ではなかった飛び入り参加の人も多かった。朝鮮半島を語ることは、どうしても過去のことや現在の情勢 が気になって、なかなか語れないものである。参加した院生は、それぞれにそのような「語りづらさ」を感じてきたらしい。けれども、これからの世界を考えるに あたって、朝鮮半島は無視できないものである。「デリケートなことだが、朝鮮半島のことを真面目に考えたい」という院生がけっこういると分かっただけでも、 「ばんばんばん」に参加して良かったと思った。

■ 2月10日 ■
 脱稿して2〜3日の休息をとって2月に入った途端、急に人に会うことが多くなった。溜まっていた事務的な仕事や日常生活に関わる用事を片付け始めたこともある。 また、先端総合学術研究科の院生の間で話し合うべきこともあったので、その話し合いに出たりした。 2月8日に口頭試問があって、その後数人で食事に入ったのだけど、これまたかなり遅くまで話をした。なかなか内容の濃い話で、とても有意義だった。もっと院生同士 の横のつながりを深めたいと思った。院生が努力することはもちろんだが、教員側の支援ももっと欲しいとあえて書いておく。

■ 2月1日 ■
 1月30日、博士予備論文脱稿。あー、疲れた。それにしても、最後の1週間はきつかった。1月は博士予備論文のためにほとんど家に引きこもって生活していた。 すべて放り出して論文だけやっていた。昨日、溜まっていた洗濯をしてようやく一段落って感じです。
 ところで前回の日記に、次回のキリ番1976ヒットに気付くかなあ、って書いたら、見事忘れ去られてしまいましたね。そのすぐ次の2000ヒットも同様。もし、キリ番を 踏んだことを覚えている人がいたら、よろしければお知らせください。あんまりシャレた特典?はないですけど。ちなみに次回のキリ番は ゾロ目の2222ヒットです。よろしく。

■ 1月24日 ■
 現在、博士予備論文追い込み中。にもかかわらず、トップページを全面的にリニューアルした。最初は今よりもっと細々とやっていくつもりだったけど、なぜか 増えていく一方の情報量。このままだと情報の管理が行き届かなくなると判断して、呼びかけHIV/AIDS などの新しい項目を設置した。実はトップページの項目のほかにも、現在新しいファイルを製作中。2月になったら順次アップしていく予定。そういえば キリ番1976ヒットが近づいてきた。この中途半端なキリ番を誰がゲットするのかな。気付かなかったりしてね。

■ 1月12日 ■
 数年前、私は成人式に行かなかった。私が20歳になった数ヶ月後に総選挙があり、その選挙が私にとっての成人式だったから、当日は市民プールに行って泳いで いた。プールの帰り、やたらと晴れ着姿の女性を見かけるなあ、と思ってよくよく考えたら、自分も招待されていたわけで、何だかおかしかった。人にはそれぞれの 「成人式」があると思う。「ああ、大人になったんだなあ」と実感するとき。それはたぶん1回ではなく、何度かあるのだろう。みなさんにとっての「成人式」は 何でしたか。

■ 1月11日 ■
 昨夜から蛍光灯が点滅し始めた。もう限界だなと思った私は慌てて蛍光灯を買いに行く。一式取りかえたので明るくて快適だ。空の箱を見ると、蛍光灯にも 「色温度」の違いが3段階あるらしい。私が買ったのは「クール色」(色温度7200ケルビン)で「すがすがしいさわやかな光」。次は「ナチュラル色」 (色温度5200ケルビン)で「いきいきとした自然な光」。最後は「ウォーム色」(色温度3200ケルビン)で「落ち着いたおだやかな光」。「クール色」の特徴 と用途も書いてあり、リビングや子供部屋におすすめらしい。

■ 1月4日 ■
 北野天満宮に初詣に行った。何といっても学業成就の神様だし、家から近いし(苦笑)。参道にはたくさんのお店が出ていて、とても賑やか。さっそくお参りをして、 今書いている博士予備論文が無事に脱稿することを祈る。しばらく天満宮の中を散策。東門のところの長五郎餅の出店で、 長五郎餅とお薄を頂く。少しまったりした後、お守りを頂いて帰る。巫女さんに「お納めください」と言われて、お金を「払う」のではないのだと 気付く。せっかくなので京都洛西バーチャル初詣のリンクをはっておきますね。 さて、「Coffee Break」お正月バージョンも、これにて終了。いつもの気まぐれな日記に戻ります。

■ 1月3日 ■
 1234ヒットのキリ番ゲッターは、sakuraさんでした。やぶきさんの「次の狙い目は1111ヒットですかね。」というカキコに 刺激されて、ポーカーで言えばストレートにあたる、1234ヒットをキリ番にしてみた。次回はちょっとひねって1976ヒットが今のところのキリ番。4ケタになったので語呂 合わせもできそう。楽しい語呂合わせがあったら教えてください。ちょっとキリ番で遊んでみようかな、と思う私。もちろん、キリ番ゲットの報告以外のカキコ大歓迎。 心よりお待ちしております。

■ 1月2日 ■
 うどん玉にかえて、年越しうどんの煮出し汁にお餅を入れれば、お雑煮の出来上がり。手抜きである。独りなのでおせち料理も分量が難しいし、作る時間もほとんど ない。おせちを作り出すと、私はきっと論文そっちのけで熱中してしまうだろう。だから、数の子と松竹梅のかまぼこだけにして後は諦める。2日、3日くらいに なると「みなさん、そろそろおせち料理にも飽きたころでしょうか」というのが、ラジオやテレビの常套句。でも、私は全然飽きない。お雑煮を食べ始めたのが元日の夜 からだから。そう、何事もちょっとずらせば新鮮なのだ。

■ 1月1日 ■
 みなさま、新年あけましておめでとうございます。本来なら、お一人お一人に年賀状を差し上げるべきところですが、現在博士予備論文に追われております。 まことに勝手ながら、web環境にある方々には、このページをもって代えさせていただきます。
 昼、元日からやっているという喫茶店に行ってセットメニューを食べる。喫茶店で、江國香織 『ぼくの小鳥ちゃん』(新潮文庫)を読了。 やはり江國香織は面白い。夜は、年越しうどんの煮出し汁を使ってお雑煮を食べる。 うん、思ったよりいけるかも。


  
2003年

■ 12月31日 ■
 みなさま、本年はいろいろとお世話になりました。今年は私にとって変化の大きい年でした。ホームページも12月23日に、予想よりかなり早く1000ヒットを記録 しました。キリ番ゲッターは、やぶきさんでした。訪れてくださった方々、ありがとうございます。
 今後も、私の研究紹介のほか、立命館大学大学院先端総合学術研究科の院生の情報を発信していきます。 また、みなさまからの情報提供も随時受け付けております。血友病、肝炎、HIV/AIDSに関わることだけでなく、広く生命に関わるさまざまな情報をお寄せ ください(つまりは何でもいいってことかな? なお、そういう私は公共領域所属です)。
 来年が、少しでも生命を大切にする年になるよう祈りつつ、今年の日記を終わります。

■ 12月30日 ■
 9月立岩真也先生に勧められ、40枚くらいの「試作品」を書いてみる。どこかに発表するわけで はなく、書く練習。10月「試作品」を少しだけ磨いて、13日に学会報告。18日から11月3日 まで、フレデリック・ワイズマン ドキュメンタリー・プロジェクト (HP製作 平野未来)。先送りにしていた血友病データベースを 大幅に更新。11月/大谷いづみ、『現代思想』11月号に論文発表。5日、ホームページを正式公開。ハンセン病 元患者に対するホテル宿泊拒否事件が起こる。12月自衛隊のイラク「派遣」が 決定。ようやく博士予備論文に本格的に取り掛かる。初の故郷以外での年越し。そばアレルギーの私は、明日年越しうどんを作る予定だ。

■ 12月29日 ■
 5月日本保健医療社会学会で学会発表予定だったが、当日ダウン。自戒する。ちなみに 刷り上っていた配布予定レジュメは今も残っているので裏紙としてリサイクル中。6月/2日、アマ ルティア・セン教授の講演とシンポジウム。今後の課題は、セン教授の言う当たり前の ことを、私たちがどう受け止め、行動していくかだと思う。7月/前期終了、レポートの季節となる。私の研究の根幹をなす血友病者本人へのインタビューを 開始する。8月/夏季集中講義の後、「おたべ」を持って帰省する。

■ 12月28日 ■
 今年も残りわずか。月並みながら、この1年を4ヶ月ごとに振り返ってみる。1月/いきなり支援費上限問題。 血友病などの医療の公費負担とも絡むことだけに今後の行方が気に掛かる。2月/修士論文提出。立命館大学 大学院先端総合学術研究科を受験し、どうにか合格。3月/引っ越しの荷作りをしていた20日、アメリカ・イギリスがイラクへ攻撃開始。海外ボラン ティアの広報だったので、慌てて反戦ビラ作り。4月/新型肺炎・SARS(重症急性呼吸器症候群)が感染拡大。これに関連して横田陽子 の学会報告がある。水道局へ 行くなど、生活に必要な用事を片付けながらバタバタと終わる。

■ 12月24日 ■
 クリスマス・イヴ。今、私は賛美歌のCDを聴きながら書いている。今日、イズミヤに行ったら、いつもより試食コーナーも 多く、にぎやかだった。ティーンエイジと思われる客も見かけられ、多分パーティーか何かをやるのだろう。私は必要なものだけ買って帰る。淡々と食事を終え、安売り のエクレアとインスタントコーヒーで、いつもはないデザートを楽しむ。静かな聖夜である。各地で起こっている争いが嘘のようだ。けれども、今確実に生命の危機に さらされている方々がいる。亡くなる方もいる。そして、生まれてくる生命がある。何も起こっていないようでも、やはり世界は動いている。

■ 12月19日 ■
 雪です! ついに雪が舞った。寒いはずですね。というか、12月なのだから当たり前か。で、いつの間にかラジオはスペシャルウィークに突入しているし、来週は クリスマス。でも、昨日までクリスマスの実感がなかった。というのも、ここ数年の年末年始は論文に追われているので、いわゆる一般的な意味でのクリスマス、 お正月というのを経験していないから。トホホ。
 ところで今週くらいから、急にカウンターが回るのが早くなったような気がする。この調子でいくと年内に1000ヒットを越すのは確実。このような地味なサイトに いらっしゃっていただき、ありがとうございます。1000ヒットのキリ番を踏まれた方、もし よろしければ掲示板にカキコしてください。今後、キリ番のお名前を記念として残していきたいと 思います。お名前はハンドルネームでけっこうです。よろしく。

■ 12月10日 ■
 この冬、初めてカイロを使っている。それまでまったく暖房の類は使っていなかったが、さすがに手がかじかんで、キーボードもまともに打てなくなってきたのだ。 ヒトの特徴のひとつとして「火の使用」が挙げられるが、本当に火はありがたい。火のぬくもりが心をホッとさせるし、何より寒さに震えなくてすむのが大きい。 だが、火を他人に向ければ、突如として凶器になる。家を焼き尽くし、他人の生命を奪う。決して火の使い方を間違ってはならない。火は温かい食べ物を作り、 冷えた身体を暖めるために使うべきだ。使い方によっては、火は他人に安らぎを与えられるものである。

■ 12月5日 ■
 昨日、J-AIDS(Japan AIDS Information and Discussion Site)というメーリングリストで、 「The Big Issue Japan」という雑誌があることを知った。この雑誌を簡単に説明すると、ホームレスの 人しか売り手になれない雑誌で、その使命はホームレスの人たちの救済ではなく、彼らの仕事をつくること。で、その第3号の特集が「若者とエイズ」だと いう投稿を、ふーん、という感じで読んだ。そうしたら、なんと! 今日、立命館大学 衣笠キャンパスの東門のところで売っていた! さっそく第3号を買って読んでみたら面白かったので、創刊号と第2号も買った。薄い雑誌だけど切れ味鋭い記事が 満載で、これで200円はお買い得。京都では、JR京都駅付近四条河原町周辺で販売しているという。そのほか、 大阪、神戸、東京でも売っているらしい。

■ 12月1日 ■
 今日は世界エイズデー。しかし、新聞はビッグニュースで特別紙面になっていた。どれくらいの人が気付いていただろうか。 fm802のDJが、今日が世界エイズデーであることを淡々と伝えていたけれど。もちろん、今日1日だけ何かに取り 組んでも、日本を含めた世界のHIV/AIDSをめぐる問題は解決しない。継続的な活動が必要となる。確かに、ひとりにできることは限りがあるけれど、 ひとりでもできることを見つけて、とにかく行動するしかない。一歩、踏み出すこと。すべてはそこから始まる。ちなみに MASA+YOUME+PRESS=MYP@REMINDERSでは、12月15日までHIV/AIDSに関するメッセージを募集している。

■ 11月30日 ■
 久し振りに風呂を洗った。以前から、そろそろ風呂を洗わないとなあ、と思っていたのだが、なかなかできなかった。今月は講義での発表が3本もあったので、 ひとつの課題が終わったらその次、という感じで、目まぐるしい1ヶ月だった。課題のひとつは Elaine Scarry“The Body in Pain”を読むこと。中倉智徳さんと組んだ のだけど、訳すのが本当に大変だった。「内容は面白かったよね」と中倉さんと意見が一致していただけに、もっといいレジュメを作りたかった。 話は戻って、数日分たまっていた洗濯をする。そして、きれいになった風呂に入る。ふー、ホッとするねえ。
  
■ 11月25日 ■
 今日は、私が今最も注目しているアーティストである古瀬陽子さんの誕生日。 古瀬さん、誕生日おめでとう! 古瀬さんに出逢ってから4年ぐらいだが、その成長は目覚ましい。出逢った頃から古瀬さんは心にズシンと 響く歌を歌っていたので、「こいつは本物だな。いずれ大物になる!」と確信していた。でも当時は、歌詞がごちゃごちゃしているところがあった。 それが1stアルバム「こんな夜に」以降、メロディとのバランスがうまくなって きている。古瀬さんの歌のすごいところは、聞き込んでいけばいくほど味があって聞き飽きないことだ。エラそうなことを書いてしまったが、 「古瀬陽子」という原石が磨かれて輝きを増している。
 みなさんもぜひ聞いてみてください。言うまでもなく、1stアルバム「こんな夜に」はオススメ だけど、チャンスがあればぜひ「生」で聞いてください。古瀬さんは「ライブで聞きたい」と思わせるアーティストです。

■ 11月23日 ■
 今、一番の楽しみは、イズミヤポイントカードのポイントを貯めること。500ポイント貯まると、500円の お買い物券になるというもの。今日はインスタントコーヒーが安かったので、200グラムを2本買った。日記のタイトルが「Coffee Break」になっている ことからも分かるように、私にとってコーヒーは必需品。毎日かなり飲む。いちいち数えていないけど、軽く10杯以上は飲んでいるでしょう。 コーヒーが切れると中毒症状が……。いや、起こりませんけどね。そのほか買ったのは、パンとかの日常食品。で、ポイントは350ポイントくらい。 3枚目のお買い物券まで、まだもう少しありますね。さあ、コーヒーを飲みながら英訳の続きです。

■ 11月19日 ■
 ……むふふ。待ちに待った中島みゆきのニューアルバム『恋文』を買った。 今も聞きながら書いています。……いやー、たまらんね、やっぱり。通算31枚目!のアルバムは、そのタイトルが示すとおり、全体としてしっとりとした、 抑え気味のつくり。1曲1曲のインパクトは弱いが、徐々に効いてきそうな感じ。きっと今年は、このアルバムを毎日聞きながら終わってしまうでしょう。 このアルバムのお気に入りの曲は「ナイトキャップ・スペシャル」「月夜同舟(げつやどうしゅう)」かな。

■ 11月17日 ■
 最近、不摂生が続いていて、風邪の前兆かとも思える症状まで出てきて、こいつはヤバイと思った。そこで、研究や課題は気になるけれども、食事をきちんと つくることにした。まずは白菜とベーコンのミルク煮をつくった。これに、にんじんやたまねぎも入れた。あと2食分はあるので、タッパーに入れて保存 している。今日はキャベツとウィンナーのマスタード煮をつくる。もちろん、にんじんやたまねぎも入れる。こういう煮込む料理は野菜がたくさん 食べられるので助かる。さあ、体調を整えて仕切り直しだ。

■ 11月11日 ■
 「ブラックジャック」初めてテレビアニメ化されるらしい。読売テレビが 開局45周年記念として製作する。詳しくはデータベース「ブラックジャック」を見てほしいが、1981年3月に、でたらめな血友病の 知識でもって『加山雄三のブラックジャック』が放送されたことがある。
 それはさておき、どのようなテレビアニメになるのだろうか。ときに、ブラックジャックはこれでもかというほどお金に執着して患者を追い詰める。 または、カッコつけて痩せ我慢をする。とても人間臭い話なのだ。薄っぺらなヒューマニズムの漫画ではない。ヒューマニズムの代名詞として安易に 「ブラックジャック」が使われていくと、その魅力も半減すると思うのだが。

■ 11月9日 ■
 衆議院議員総選挙最高裁判所裁判官国民審査に行ってきた。衆議院の選挙に比べ、裁判官の国民審査って地味だよね。数日前に薄っぺらな公報が 来るだけ。でも、それを一所懸命読んで審査した。以前、中学校のときの社会科の先生が、「裁判所は、できればない方がいいんですけどね」とおっしゃった ことが、とても印象的で今でもよく覚えている。「裁判所が必要ない」ってことは「争いごとがない」こと。裁判所と同じように「ない方が一番いい」っていう システムは、けっこうあると思う。実現できるかは別として、決まりごとやシステムの少ない社会であってほしい。選挙の結果がどうなるか、一有権者として注目 しよう。

■ 11月6日 ■
 一応、昨日11月5日をもって、このホームページを正式公開とした。以前から開設しているし、完全にできあがったわけではないのだが、 ひと通りコンテンツが揃ったので、一区切りをつけてみた。何が正式公開かというと、検索サイトに登録したということ。登録には 一発太郎を使った。一発太郎の「誕生秘話」は、なかなか迫力がある(でも、Webに載っているから 秘話ではない?)。今後も、血友病データベース用語集を充実させていきたいと思う。 そう言えば、明日は家庭ゴミを出す日。忘れないようにしないと。

■ 10月28日 ■
 人並みにプロ野球は好きだし、人並みに関心もある。ただ、どこかのチームのファンと言うわけではないので、その面でやや熱さがないかもしれない。 今年の日本シリーズは第7戦まで本当に楽しませてくれた。第6戦の時点で、すべてホームチームが勝ったというのは、1979年の広島vs.近鉄戦以来らしい。 このときは、第7戦で広島が敵地・大阪球場で近鉄を破っている。あの有名な「江夏の21球」というドラマが演じられた年だ。思わず、 山際淳司 『スローカーブを、もう一球』(角川文庫)を読み返してしまった。最後に、両チームのみなさん、お疲れさま。今年の日本シリーズは面白かったよ。 星野さん、これからは身体を大切にしてね。

■ 10月25日 ■
 フレデリック・ワイズマン ドキュメンタリー・プロジェクト「臨死」を観に行った。 医師、看護師たちが率直に意見を言い合っているシーンや、本人や家族と徹底的に話し合っているシーンは迫力があった。 ギャヴィンの台詞「リヴィングウィルは厄介だ。特に私のような経験のない者には……」など、いくつか「なるほど!」と思わせる(笑わせる?)台詞があった。 「臨死」を批判的に捉え直した小松美彦さんの講演も、映画への見方が深まって良かった。 本人や家族が意思決定を短い間に迫られる現代は、正直なところ厄介な時代だと思う。


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