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読書案内
Reading Guide


〈社会学への招待10冊――あなたは何を問うのか〉

【社会学ってなに?】
1.AERA Mook 1996 新版2004 『社会学がわかる。』 朝日新聞社 [amazon]
 「社会学」の海図。「わかる」という書名だが、おそらく一度読んだだけではわからない。
2.友枝敏雄・竹沢尚一郎・正村俊之・坂本佳鶴惠 1996 新版2007 『社会学のエッセンス――世の中のしくみを見ぬく』 有斐閣アルマ [amazon]
 「社会学」がどのようなことを考えているのか、具体例を使って提示している。

【テーマ別の入門書?】
3.石牟礼道子 1968=1972 新装版2004 『苦海浄土――わが水俣病』 講談社文庫 [amazon]
 漁村(コミュニティ)、資本、語り、生権力などの論点を含む、一部の人たちにとっては必読の書。
4.新谷行 1972 増補1977 『アイヌ民族抵抗史――アイヌ共和国への胎動』 三一新書 [amazon]
 言語、文化、資本、周縁など、近代国家のあらゆる論点を含む労作。オリエンタリズムの陰画?とも読めるか。
5.中上健次 1977=2000 『枯木灘』 河出学芸文庫 [amazon]
 家族、労働、路地(コミュニティ)などのありさまを、執拗なほどまでに繰り返し描いている。
6.進藤雄三 1990 『医療の社会学』 世界思想社 [amazon]
 パーソンズ「病人役割」をはじめとする医療社会学全般の議論を網羅。古いのが残念だが、筆者の適切な整理が議論の原点となる。
7.赤坂憲雄 1991=1995 『排除の現象学』 ちくま学芸文庫 [amazon]
 いじめ、精神鑑定、イエスの方舟などの身近な例から暴力、差別、物語のテーマについて論じる。
8.鵜飼正樹 1994 『大衆演劇への旅――南条まさきの一年二ヵ月』 未來社 [amazon]
 筆者自身が身体ごと大衆演劇の世界に飛び込み、一座の人間関係や日常を丁寧に記述したフィールドワーク。修士論文がもとになっている。
9.江原由美子 2001 『ジェンダー秩序』 勁草書房 [amazon]
 ギデンズ、ブルデューなどの議論を使って、ジェンダーを解読する試み。いろんな問題関心から批判的に読むことができる。
10.荒俣宏 2002 『奇想の20世紀』 NHKライブラリー [amazon]
 消費社会、資本、身体などに関わる19世紀末から20世紀の世界の動向を一冊に。ひとつひとつの論点は薄いが、全体的な流れが(荒俣流に)大掴みできる。


【番外:社会学のあゆみ】
新睦人 1979 『社会学のあゆみ』 有斐閣新書  [amazon]
新睦人・中野秀一郎 1984 『社会学のあゆみ パート2 』 有斐閣新書  [amazon]
新睦人編 2006 『新しい社会学のあゆみ』 有斐閣アルマ  [amazon]
新明正道・鈴木幸壽監修 1972 改訂版1996 『現代社会学のエッセンス――社会学理論の歴史と展開』 ぺりかん社  [amazon]


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