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小林 久三

こばやし・きゅうぞう


作家

■1977(昭和52) 『錆びた炎』 角川書店
血友病者・丸山和也が誘拐されるという設定の長編推理小説。



古河文学館
平成14年古河文学館特別展 小林久三展〜社会派推理作家の軌跡〜

■略歴
1935年(昭10)
茨城県古河市生まれ。古河一高、東北大学文学部卒業後、松竹大船撮影所入社。助監督のちプロデューサーを務める。
1968年(昭43)
「推理界」の評論募集に「誰がジェーンを殺したか?」が入選。
1970年(昭45)
「零号試写室」を「推理界」に発表。
1971年(昭46)
「フィルムの葬列」が第17回江戸川乱歩賞候補作となる。
1972年(昭47)
冬木鋭介名義で、「腐食色彩」で第3回小説サンデー毎日推理新人賞を受賞。
1974年(昭49)
「暗黒告知」で、第20回江戸川乱歩賞受賞。同時に第72回直木賞候補となる。
1975年(昭50)
『黒衣の映画祭』刊行。
1976年(昭51)
前年「小説サンデー毎日」に発表した「赤い落差」が第29回日本推理作家協会賞短編賞の候補となる。『裂けた箱舟』『灼熱の遮断線』『人間狩り』ほか刊行。

1977年(昭52)
◆『錆びた炎』を角川書店より発刊

前年「小説新潮」に発表した「海軍某重大事件」が第30回日本推理作家協会賞短編賞候補作となる。『殺人試写室』『日蝕の檻』『大包囲網25時』ほか刊行。

1978年(昭53)
「鉤十字(ハーケンクロイツ)の葬送」を「小説現代」に発表。同作品は『皇帝のいない八月』として刊行、映画化もされた。『空を飛ぶ柩』『喪服の試写室』『帆船が 舞い降りた』『社命誘拐』ほか刊行。
1979年(昭54)
「雪の花火」が第32回日本推理作家協会賞短編部門の候補となる。『報復』『薔薇の墓場』ほか刊行。
1980年(昭55)
『零の戒厳令』『錆びた炎』『むくろ草紙』ほか刊行。
1981年(昭56)
『父と子の炎』で第8回角川小説賞受賞。「投書の女」が第34回日本推理作家協会賞短編部門の候補となる。
1982年(昭57)
「フィルムの死角」が第35回日本推理作家協会賞短編部門の候補となる。『屍体商社』『黄金の鍵殺人事件』『蝶たちの殺意』ほか刊行。
1983年(昭58)
「オール讀物」に発表した「残酷な写真」が1984年(昭59)に第37回日本推理作家協会賞短編部門の候補となる。『犯罪社員ファイル』『高層の死刑台』ほか刊行。
1984年(昭59)
『雨の日の動物園』でキネマ旬報読者賞受賞。「野性時代」に発表した「傾いた橋」が第91回直木賞候補になる。
1988年(昭63)
『帝都発幻影列車』『娘よ暗い河を渉れ』ほか刊行。
1989年(平元)
『目撃者狩り』『緋の迷路』ほか刊行。
1990年(平2)
『ミステリ映画博物誌』『北の河運河殺人事件』ほか刊行。
1991年(平3)
前年「小説宝石」に発表した「白い雨の凶器」が第44回日本推理作家協会賞短編部門の候補となる。『蒼ざめた祖国』『私説太閤記 風と雲の伝説』ほか刊行。

 その他、近著『戦国史謎解き読本』(平12年刊)に至るまで、社会派ミステリ、歴史ミステリを中心に多数の作品を刊行。また、犯罪研究家としても、ロス疑惑事件、 オウム事件等にも精力的に取り組む。この間、心筋梗塞と二度の脳梗塞を乗り越え、現在、次作に向け英気を養っている。

以上、古河文学館「小林久三略年譜」より引用
http://www.city.koga.ibaraki.jp/bungaku/kobayashi-hp/page5.htm



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