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研究紹介

障害者/病者

  
Subject: 在日外国人障害者無年金訴訟 大阪高裁第3回口頭弁論
Date:Wed, 29 Sep 2004 14:29:36

以下転送・転載歓迎
なお無年金状態の在日「障害者」
〜在日外国人「障害者」の年金訴訟に支援を〜

10/1 AM11 大阪高裁へ

 同じ日本で生まれ育った障害者でありながら、今なお「外国人」であるというだけで差別され、無年金状態に置かれている人々がいることをご存知でしょうか?
 (今年で)42歳以上の在日外国人「障害者」は、障害基礎年金の受給を拒まれつづけています。外国人であるというだけで年金の受給が拒否されるようなことは、もはや 欧米諸国にはありません。日本だけです。しかも、年齢によって受給できる人々とできない人々が分けられてしまっています。日本生まれ育ち、税金もずっと払ってきて いる在日障害者でも42歳以上であれば受給は拒まれてしまう一方で、ほんの少し前に日本に来たばかりの外国人障害者でも41歳以下であれば受給はできるのです。
 1981年に、難民条約の批准に伴って国民年金法から「外国人」を閉め出してきた国籍条項撤廃されました。この時に経過措置を作らなかったために このような 差別が今も続いているのです。
 4年前に京都の在日外国人ろう者ら7名が年金の受給を求めて裁判に訴えました。裁判の中では、「『国籍も含めた全ての差別を作ってはならないとした国際人権規約 などに基づいて日本に住む障害者全てに公平に年金が支給されるよう求めました。ところが、国側は、その国際人権規約も無視し、「外国人より自国民を優先するのは当然 のこと」と、差別を当然のことと主張してきています。更に、昨年、京都地方裁判所すらが、その国側の主張を認め、全面的に国側の主張を取り入差別的判決を下したの です。こうしたことが許されていいのでしょうか?
 7名の在日ろう者たちは、このような差別は絶対に許すことができないと、すぐに大阪高裁に控訴しました。その控訴審が今年の5月から開始されています。また国会 でも無年金障害者への救済法案が提出されるに至っています。20年以上も放置されつづけてきたのが、やっと解決へ動き始めようとしています。ところが、与党側から 提出された救済法案では、対象はあくまでも日本人だけに限られ、在日障害者はなお差別され、完全に閉め出されようとしているのです。
 全ての皆さんに訴えます。大阪高裁の裁判に、国会のき救済法案の修正に、ぜひご協力ください。

★連絡・お問い合わせ先
在日外国人『障害者』の年金訴訟を支える会
〒601-8007 京都市南区東九条北河原町5 NPO法人:京都コリアン生活センターエルファ内
Tel 075-693-2550  Fax 075-693-2555
http://munenkin.hp.infoseek.co.jp/



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みんなのねがいWeb 全国障害者問題研究会(全障研)
JCIL(日本自立生活センター)ホームページ



■参考文献
蘭由岐子 1996 「ある元ハンセン病患者の『生きられた世界』」九州女子大学紀要33巻
蘭由岐子 2004 『「病いの経験」を聞き取る ハンセン病者のライフヒストリー』皓星社
安積純子岡原正幸尾中文哉立岩真也  1995 『増補改訂版 生の技法 家を出て暮らす障害者の社会学』藤原書店
Goffman, E. 1963 STIGMA: Notes on the Management of Spoiled Identity, Prentice-Hall
= 石黒毅訳 改訂版2001 『スティグマの社会学 烙印を押されたアイデンティティ』せりか書房
石川准長瀬修編  1999 『障害学への招待』明石書店
石川准倉本智明編  2002 『障害学の主張』明石書店
石井政之 1999 『顔面漂流記−アザをもつジャーナリスト』かもがわ出版
生瀬克己 1999 『日本の障害者の歴史』明石書店
ニキリンコ 2002 「所属変更あるいは汚名返上としての中途診断−人が自らラベルを求めるとき」  石川・倉本編[2002]
大島巌 1993 「慢性疾患患者障害者の家族」 園田恭一・山崎喜比古・杉田聡編『生活・労働・環境問題』有信堂高文社
杉本章 2001 『障害者はどう生きてきたか』ノーマライゼーションプランニング
田垣正晋 2002 「『軽度』障害者という『どっちつかず』のつらさ」『部落解放 5月号』解放出版社
土屋葉 2002 『障害者家族を生きる』勁草書房
要田洋江 1999 『障害者差別の社会学 ジェンダー・家族・国家』岩波書店
全国自立生活センター編 2001 『自立生活運動と障害文化 当事者からの福祉論』現代書館


cf.障害学


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