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研究紹介

国際エイズ会議
AIDS 2004 XV International AIDS Conference-11-16 July 2004 Bangkok Thailand


■ HIV/AIDS 関連ページ
HIV/AIDS
世界エイズデー
*特集記事 見えない「戦争」 ザンビアのエイズ
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■ 「国境なき医師団」 小児エイズ治療薬の開発を訴え
NHKニュース速報 2004-07-15-13:56

 世界で医療支援を行うNGO「国境なき医師団」は、タイで開かれている国際エイズ会議で、子供のエイズ患者のための治療薬の開発が遅れている現状を報告し、国際 社会に対して取り組みを訴えました。
 それによりますと、世界では去年、新たに七十万人の十五歳以下の子供がエイズに感染し、子供の感染者はあわせて二百五十万人を越えました。
 そして、感染の拡大はアフリカやアジアの貧困な地域で起きており、子供用の治療薬はほとんど作られていないのが現状だということです。
 また、薬が手に入ったとしても、錠剤を体重に応じて適量に割って投与する必要があるなど、保護者にとっては扱い方が難しいと指摘しています。
 さらに、エイズ治療薬はそもそも高価なうえに、小さな子供にとって飲みやすい液状の薬は錠剤と比較すると六倍以上の値段がするため、貧困な地域では入手は不可能 に近いと報告しています。
 こうした現状を踏まえて、国境なき医師団は、国際社会や製薬会社に対して、子供たちの治療薬の開発などに力を入れるよう訴えています。


  
■ エイズ感染、若年層では女性6割超…国連報告書
読売新聞ニュース速報 2004-07-15-15:12

 【バンコク=長谷川聖治】国連エイズ合同計画(UNAIDS)は14日、バンコク近郊のノンタブリで開催中の第15回「国際エイズ会議」で、若い女性の間でエイズ の新規感染が急増しており、教育を中心とした対策が急務との報告書を発表した。
 報告書によると、世界のエイズウイルス(HIV)感染者約3780万人のうち女性が48%を占め、1985年の35%より13ポイントも増加。15―24歳の若い 年齢層では、女性が感染者の60%を超えている。特に事態が深刻なのはサハラ砂漠以南のアフリカで、この年代の女性感染者は75%を上回っている。
 女性の感染急増の背景には、幼いころから強制的に性産業に従事させられるなど、女性の地位が低く、人権保護が十分に及んでいないという実態がある。またエイズに 対する知識を学ぶ機会も乏しい。


■ 世界のエイズ感染者 女性がほぼ半分に 国連が対策呼びかけ
NHKニュース速報 2004-07-14-18:32

 国連は、タイで開かれている「国際エイズ会議」で、世界でエイズに感染した人のうち女性がほぼ半分を占めるようになったことを明らかにし、各国に対して女性を 対象としたエイズ予防などの対策を進めるよう呼びかけています。
 国連合同エイズ計画などの発表によりますと、世界各地でエイズウイルスに感染する女性が年々増える傾向にあり、去年、十五歳以上のエイズ感染者、およそ三千五百 七十万人のうち、女性は千七百万人と、四十八パーセントを占めるまでになり、男性との割合がほぼ半分になりました。
 年齢別に見ると、去年新たに感染した女性のうち、十五歳から二十四歳までの女性が六十%を占めていて、若い女性の感染者が増えています。
 さらに地域別では、▽エイズの感染率が世界で最も高いアフリカのサハラより南の地域では、すでに女性の感染者が男性の感染者を四百万人うわまわって千三百万人に 達したほか▽比較的女性の感染者が少なかった北米で全体の二十五パーセント、日本を含む東アジアでも二十八パーセントを占めています。
 国連では、薬物の使用など特定の感染経路からだけではなく、夫婦や恋人の間での感染が増えていることが背景にあるとして、各国政府に対し、女性を対象とした エイズ教育などの予防対策や医療の充実などを進めるよう呼びかけています。


  
■ 米に批判の集中砲火 エイズ会議、仏も「参戦」
日本医師会デイリーニュース 2004/07/16 共同通信
 【バンコク15日共同】バンコクで開催中の国際エイズ会議で、ブッシュ米政権のエイズ政策に対し、他国の政府や市民活動家から「途上国軽視」「保守的すぎる」と の批判が噴出している。
 批判の先鋒の1人はフランスのシラク大統領。大統領は会議に寄せた書簡で、米国が途上国との間で進めている自由貿易協定(FTA)交渉で、自国の製薬会社保護の ために相手国に安価なエイズ薬製造の権利を放棄するよう求めていると批判し、「(途上国に対する)脅迫に等しい」と述べた。
 14日に米政府代表が会議で演説した際には、ブッシュ政権のエイズへの取り組みが不十分だと主張する活動家約50人が、演壇の下で「彼はうそつきだ」と書かれた プラカードを聴衆に向け掲げ続けた。
 中絶に反対し、エイズ予防で「コンドーム」より「禁欲」を重視する傾向が強いとみなされている米現政権の「保守的」姿勢も批判の的になっている。会議では「愛情 ある結婚生活はコンドームより重要」と米支援の論陣を張ったウガンダのムゼベニ大統領に対し、参加者からは「まったく科学的でない」との反論が続出した。
 会議は16日に6日間の日程を終え閉幕する予定。

■ 結核対策の重要性訴え マンデラ前南ア大統領
日本医師会デイリーニュース 2004/07/16 共同通信
 【バンコク15日共同】南アフリカのマンデラ前大統領は15日、バンコクで開催中の国際エイズ会議に出席し、エイズ患者が感染することの多い結核への対策の重要 性を訴えた。
 エイズ患者は免疫機能が低下するため結核にかかりやすい。
 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策に反対し入獄中、自らも結核に感染した経験があると明かしたマンデラ氏は「結核はエイズ患者にとって、多くの場合死刑 宣告を意味する」と強調。「各国はエイズ制圧を最優先事項としているが、一方で結核対策は見逃されている」と指摘した。

■ <南アフリカ>多忙なマンデラ氏に静かな86歳誕生日を
毎日新聞ニュース速報 2004-07-17-11:47
 【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカで、今月18日に86歳になるネルソン・マンデラ前大統領の誕生日に関心が集まっている。前大統領は先月、記者会見で公的 な活動からの引退を宣言したばかりだが、11日からタイで開かれている国際エイズ会議で演説するなど相変わらず多忙な日々を送っている。生涯休ませてもらえそうも ない前大統領を気遣い、国民の間で「静かな誕生日」を願う声が高まっている。
 反アパルトヘイト(人種隔離)闘争のリーダーだったマンデラ氏は99年の政界引退後もエイズ対策などの公的活動を継続。イラク戦争では米国を痛烈に批判し「平和の 象徴」として国際社会で絶大な支持を得てきた。だが、数年前から体力の衰えが目立ち、先月1日に記者会見で「もう私を呼ばないで。必要なら私がみなさんを呼びます」 とユーモアを交えた「引退宣言」を行った。
 南ア紙「スター」は16日、国際エイズ会議でのマンデラ氏の演説を1面トップで報道。「前大統領が『もう私を呼ばないで』と言ったのを覚えていますか?」との 大きな見出しを掲げ、マンデラ氏が家族と静かに誕生日を迎えられるよう願う長文の記事を掲載した。
 別の南ア紙「ディス・デイ」によると、マンデラ氏はタイから帰国し、18日の誕生日は故郷の東ケープ州の自宅で家族と静かに過ごす予定という。同紙によると、 昨年の誕生日はクリントン前米大統領らが出席し盛大なパーティーが開かれたが、今年こそは本人の願い通り静かな誕生日が迎えられそうだという。



■ エイズ会議開催のバンコク、街角でコンドーム配布
朝日新聞ニュース速報 2004-07-19-07:05
 国際エイズ会議がこのほど開かれたタイのバンコクでは、エイズ予防を呼びかけようと、街のあちこちでコンドームが配られた。
 コンドーム配布政策で有名な議員が開いたレストランでは、特大のサイズをかぶった店員がお出迎え。「普段と違ってお堅い方々もたくさん来ました」(店員)
 タイは「微笑の国」。行く先々でコンドームを手渡された参加者は「にっこり笑って手渡されると断れない。交換した名刺より多いかも」。

■ 指導者は制圧に向け行動を 国際エイズ会議が閉幕
日本医師会デイリーニュース 2004/07/20 共同通信
 【バンコク16日共同】バンコクで行われていた第15回国際エイズ会議は16日、「社会の各分野の指導者は、エイズ制圧に向けた行動を取る責任がある」とする 「バンコク声明」を採択、6日間の日程を終え閉幕した。
 声明は、政治家や非政府組織(NGO)などの指導者がこれまで、新たな感染防止のための十分な施策や、安価な治療・介護の提供を怠っていたと批判。今後、各界の 指導者が
1 エイズ感染者支援のための政策や法律の立案
2 感染予防や治療、介護のプログラムの拡充
3 財政、人的資源の拡大
 などに真剣に取り組む必要性を強調した。
 閉会式であいさつした南アフリカのマンデラ前大統領は、エイズまん延を食い止めるために指導者の強いリーダーシップが必要と指摘。「われわれはエイズ制圧のため に何が必要かを知っている。欠けているのはそれを実行する意志だ」と、エイズ制圧のための早急な行動を促した。
 東南アジアで初めての開催となった今回の会議には主催者発表で約1万7000人が参加。貧富の差や性別にかかわらず、すべての人々が医薬品、治療手段を入手でき る方策などを討議した。
 次回会議は2006年8月にカナダのトロントで開かれる予定。

■ エイズ治療薬、途上国への提供議論…国際会議閉幕
読売新聞ニュース速報 2004-07-17-02:20
 【バンコク=長谷川聖治】タイで開かれていた第15回国際エイズ会議が16日、閉幕した。会議は、途上国に治療薬をどう配分するかが最大の焦点となり解決に向け た先進国のリーダーシップが改めて問われた。
 「主要8か国(G8)は恥を知れ。約束した資金を早く拠出しろ」。医学、教育など9000近い演題が発表された会場では、民間活動団体がなだれこみ、抗議する場面 が随所に見られた。エイズ克服に腰の重いG8へのいらだちからだ。
 世界保健機関(WHO)は昨年、2005年末までに途上国のエイズ患者300万人に治療薬を配る「3バイ5」構想を打ち出した。
 構想実現の推進力となる「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」。日米など世界各国が計56億ドルの拠出を約束した。しかし、実際の拠出は遅れている。WHOに よれば、薬を手にしたのは約40万人。民間団体の批判も過激になる。
 国連は2005年までに120億ドルが必要と試算。アナン事務総長も「毎年300万人が死亡するエイズは、テロ対策と同様に重要な問題」と支援を促した。
 会議では、抗ウイルス薬の3剤併用で死亡率が4分の1以下まで激減するなどの報告が相次ぎ、先進国で簡単に手に入る薬を途上国にどう提供するかが議論になった。 タイ、ブラジルでは、欧米の製薬会社が特許権を持つ薬を模倣したコピー薬を安価に製造。1人当たり年300ドル程度と従来の10分の1以下の値段で薬を入手できる ようになったと報告され注目を集めた。
 会期中、タイなど6か国はコピー薬の増産に尽力することで合意した。


  
■ 国際エイズ会議 アジアの危機を直視せよ
産経新聞 社説 2004年7月11日

 タイの首都バンコクで十一日から第十五回国際エイズ会議が開かれる。エイズの原因であるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染者やエイズ対策団体の代表、医学者 から政治家、ハリウッドスターまで世界中から二万人が参加する。
 「アクセス・フォー・オール(だれもが利用できる道)」をテーマにした今回の会議は、関連の文化イベントだけでも百種類を超えるなど、二年おきに開かれる国際 エイズ会議の中でもかつてない規模になる。会議の巨大化は地球規模のエイズの流行が一段と深刻化していることの反映でもある。
 国連エイズ合同計画(UNAIDS)が今月六日に発表した報告では、昨年末現在で、世界のHIV感染者数は三千八百万人、エイズによる死者は累積で初めて 二千万人を超えた。
 数字だけ見ると、以前の発表より感染者も死者も減っているが、これは推計の精度を高めて計算しなおしたためで、現実の感染は拡大し、死者も増えている。とくに アジアの感染拡大は深刻で、現在は八十四万人とされる中国の感染者が二〇一〇年には一千万人を超えるおそれもある。
 その中でタイはアジアで最初にエイズの大流行を経験し、いち早く性風俗産業の従事者を対象にした100%コンドーム作戦で新規感染を抑えることに成功した国と して知られている。
 タイ政府は会議期間中に中国、ロシア、インドなど十三カ国首脳を招き、エイズサミットを準備していたが、参加表明はウガンダのムセベニ大統領だけだったこと から、あわてて中止を発表した。タクシン首相の大いなる野望は肩透かしを食ったかっこうだ。
 だが、そのことでエイズ会議の重要性が失われたわけではない。世界保健機関(WHO)は二〇〇五年末までに途上国のHIV感染者三百万人にエイズ治療薬を提供 する「3バイ5」構想を打ち出しており、その成否を実質的に左右する場と考えられている。
 また、会議は火がつき始めたアジアの流行に対し、世界が危機感を共有する機会でもある。日本は今回、政府とエイズ対策の民間団体が協力して会場に情報交換のため のブースを出す。感染症に関するアジアの危機はまさしく日本の危機に直結するだけに、こうした努力は小さくても評価したい。


  
■ 巨大コンドームが登場 バンコクで国際エイズ会議
共同通信ニュース速報 2004-07-08-20:55

 【バンコク8日共同】11日からバンコクで国際エイズ会議が始まるのに先立ち、市内に高さ6メートルの巨大コンドームが8日登場。市民に安全な性行動による エイズ感染防止を訴えた。
 英国のコンドーム製造会社が、同市中心部の戦勝記念塔近くに設置。市民はエイズに関するメッセージを、このコンドームの張りぼてにくっつけることができる。8日 の設置式には、精子に扮(ふん)した製造会社社員のほか、タイのスダラット保健相も参加し、市民にコンドームを配って使用を呼び掛けた。


■ 中国で1千万人感染の恐れ 国連が世界エイズ報告
共同通信ニュース速報 2004-07-06-20:05

 【ジュネーブ6日共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、2年に1度の世界エイズ報告を発表、エイズの感染拡大には歯止めがかかっておらず、特に人口の 多い中国とインドで今後エイズウイルス(HIV)感染者が急増する恐れがあり、適切な措置をとらなければ中国のHIV感染者数は2010年には1000万人に達する 可能性があると警告した。
 報告はバンコクで11日から16日まで国際エイズ会議が開催されるのに先立って発表された。
 報告によると、03年末時点での世界のHIV感染者数(推計)は約3780万人。昨年はこれまでで最も新規感染者が多く、世界中で480万人が新たに感染したと 推計している。また、昨年1年間にエイズで290万人が死亡したと推計、初めてエイズ患者が死亡した1981年からの死者の累計は2000万人を超えたとして いる。
 地域別では、約2500万人のHIV感染者がいる南部アフリカの状況が依然として最も深刻だが、潜在的な脅威として中国とインドを挙げた。

■ 中国で1000万人感染の恐れ 国連が世界エイズ報告
日本医師会デイリーニュース 2004/07/07 共同通信

 【ジュネーブ6日共同】国連合同エイズ計画(UNAIDS)は6日、2年に1度の世界エイズ報告を発表、エイズの感染拡大には歯止めがかかっておらず、特に人口の 多い中国とインドで今後エイズウイルス(HIV)感染者が急増する恐れがあり、適切な措置をとらなければ中国のHIV感染者数は2010年には1000万人に達する 可能性があると警告した。
 報告はバンコクで11日から16日まで国際エイズ会議が開催されるのに先立って発表された。
 報告によると、03年末時点での世界のHIV感染者数(推計)は約3780万人。昨年はこれまでで最も新規感染者が多く、世界中で480万人が新たに感染したと 推計している。また、昨年1年間にエイズで290万人が死亡したと推計、初めてエイズ患者が死亡した1981年からの死者の累計は2000万人を超えたとしている。  地域別では、約2500万人のHIV感染者がいる南部アフリカの状況が依然として最も深刻だが、潜在的な脅威として中国とインドを挙げた。


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