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プロジェクト・スタディ I A 5A
Project Study I A 5A

http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2010/syp/show.php?course_code=12856
立命館大学産業社会学部
このファイルは、北村個人が作成したものであり、文責はすべて北村にあります。


論文執筆格言集

■担当教員(2010年度)
 北村健太郎

■開講期間(2010年度前期/金曜/3限/志学館124) ※補講・講義日の変更に注意!

■成績評価方法
レポート試験 70% 最終レポート課題は分野で統一したものを示します(未定部分は後日連絡)。
◇「福祉社会」分野の統一テーマ
「豊かさの条件」

〈最終レポートの目標〉

広い視野から問題意識を明確に持って、論じること。サブタイトルの設定は自由。
◇レポートの分量・形式
形式:A4の横書きで印字する。1枚目の上6行を使って、タイトル・学生番号・氏名を書く。
書式設定:1枚は横40字、縦36行、10.5ポイントで分量は5000字以上(4枚程度)。
◇レポート提出締切日
提出先は、授業担当者(北村)まで。レポート提出形式は、メディア媒体によるメール提出とする(第1次締切のみ、紙媒体も受け付ける)。
◇7月9日(金)24時 最終レポート 第1次締切(メール提出)
(添削希望者→北村添削→再提出)
◇7月20日(火)24時 最終レポート 最終締切(メール提出)

◇成績評価等
成績評価方法は当初確認どおり。3分の2以上出席・最終レポート提出を必須要件に、出席・各回レポート提出状況と内容・討論参加状況・ 最終レポートをもとに、授業担当者ごとに採点。

平常点評価  30% 日常点には、出席、授業における報告・討議などの取り組みが含まれる。
◇合同発表会  7月10日(土)於:以学館5号
1.各クラス持ち時間40〜50分で発表し、成果確認を行なう。各クラス3〜4グループ程度。
2.「豊かさの条件」を統一テーマに、サブタイトルの設定は自由。発表形式は各クラスで自由。
3.他クラスの発表および講評をきちんと聞くことも、平常点評価に含める。

◇タイムスケジュール
13:00 開始の挨拶(峰島・3分)
13:05 5A クラス発表(北村)
13:45 コメント(小林・林)
13:55 クラス発表(小林)
14:35 コメント(峰島・北村)
14:45〜15:00 休憩
15:00 クラス発表(林)
15:40 コメント(小林・峰島)
15:50 クラス発表(峰島)
16:30 コメント(林・北村)
終了の挨拶(林・3分)
解散

◇留意点
・配布資料はクラスでまとめてホッチキス止めし、100部用意。
・教室入口で各自がとっていくように、開始20分前には置いておく。
・各クラスの持ち時間は40分、運営は各クラスで形式は自由。
・機器の使用は各クラスで事務に折衝。普通の教室なので、パソコンを使うなら準備が必要。
・出席表を各クラス用意。入口にてチェック。20分前に用意。



■授業の概要(オンラインシラバスより)
 近年の日本社会の状態は、「貧困」の広がりが誰にでも見える時代になったと言って過言でない。 年収200万円以下の労働者が1000万人を越えたという。「ワーキングプア」のことだ。がそればかりか「違法ハケン」「ピンハネ」「偽装請け負い」が蔓延し、 正社員は「カローシ(過労死)」の淵に立たされている。都市のホームレスは「ネットカフェ難民」や「河川敷生活者」に広がっている。 一方、困窮しても生活保護の申請をさせてもらえなかった男性が、「おにぎり食べたい」と書き残し餓死していた。 90歳のお母さんと介護していた60歳代の娘さんが2人とも亡くなって発見された事件や介護殺人など悲惨な事件もあとを絶たない。 「新しい貧困」の一つとして人々の孤立や社会的排除も問題となっている。
 ところで、受講生の皆さんが「あなたは今豊かですか?それとも貧しいですか?」と問われたとしたら、答えに窮するだろう。簡単な例をあげれば、 「アルバイトを沢山しているのでお金は困っていないが時間がない」場合、自由なお金は「豊か」だが自由な時間は「貧しい」ことになる。 下宿している学生の住居は豊かであろうか?「三間(時間・空間・仲間)の喪失」ということばがあるが「豊かさ」がモノだけでは測れないよい例である。 「貧困」は人ごとではないということでもある。
 さて、先に示した人々の「貧困」は個人責任に帰すべきであろうか?貧困の中には、明らかに人為的に作られものも多いが、中には一見個人責任のように見えても、 社会的要因を少なからずもっているものもある。ではなぜ個人責任のように見えるのか、それは生活問題の多くは「私生活」の困難として現われからである。 しかし社会福祉の立場から、生活問題を解決または緩和するためには、社会や地域全体への対応と個人や家庭に対する個別的支援の両方が必要となる。 例えて言うならば「森を見る」と「木を見る」の違い、「鳥の眼で見る」と「虫の眼で見る」の違いである。
 貧困を考えると暗い気持ちになってしまうが、暗い事ばかりもでない。世論の力が、薬害C型肝炎訴訟の終結を後押しする、生活保護母子加算廃止の復活、 障害者自立支援法の応益負担廃止(新政権表明)などの、権利を保障していく動きもある。このことは、私たちが主体者として問題を解決・緩和できる可能性を示している。 その基本は福祉社会のシステムを人間の力で再構築していくという実践である。人々が「生きていて良かった」と言える社会は、家庭・諸組織・地域・社会全体において、 人々の協同と社会福祉制度を再生し持続させる実践によって実現される。
 本プロジェクトスタディはこうした展望を、「真の豊かさ」の理解に求めテキストを選択した。テキストの精読と討議、レポート作成により 「アカデミックリーディング」「アカデミックライティング」の基礎を修得する。

■到達目標
1.「福祉社会」に関わる現実の理解及び基本的な知識と考え方の修得
2.文献・資料を的確に理解し、それを正確に表現し伝える能力の形成

■授業回数・予定日
第1回 4月9日(金) オリエンテーション/人間福祉専攻 分野Tの概要、目標、進め方
第2回 4月16日(金) アカデミックリーディング、アカデミックライティング演習・指導

第3回 4月23日(金) 文献「切り裂かれる労働と生活の世界」 労働と生活、生活の不安、低賃金と失業、過労死
第4回 4月30日(金) 文献「切り裂かれる労働と生活の世界」 貧困とホームレス、社会的排除、多重債務
第5回 5月7日(金) 文献「不安な社会に生きる子供たち」 日本と西ドイツの子ども、教育の豊かさと貧しさ、競争の中の子ども
第6回 5月14日(金) 文献「なぜ助け合うのか」 助け合い、いじめ・不登校、生活の全体性、助け合いで支える心、ボランティア

第7回 5月21日(金) 討議の中間まとめとアカデミックライティング演習・指導

第8回 5月28日(金) 文献「NGOの活動と若者達」 内戦と難民、阪神大震災、援助活動、山が動く
第9回 6月4日(金) 文献「支え合う人間の歴史と理論」「希望を拓く」 人間の歴史、生存競争、生活の共同、協同組合
第10回 6月11日(金) 文献「支え合う人間の歴史と理論」「希望を拓く」 人間の歴史、生存競争、生活の共同、協同組合

第11回 6月18日(金) 討議のまとめとアカデミックライティング演習・指導 アカデミックライティング、合同発表準備
第12回 6月25日(金) 討議のまとめとアカデミックライティング演習・指導 アカデミックライティング、合同発表準備

第13回 7月10日(土) 合同発表会(1−5時予定) 発表、討議参加
第14回 7月10日(土) 合同発表会(1−5時予定) 発表、討議参加
第15回 7月10日(土) 合同発表会(1−5時予定) 発表、討議参加
◇合同発表会  於:以学館5号
1.各クラス持ち時間40〜50分で発表し、成果確認を行なう。各クラス3〜4グループ程度。
2.「豊かさの条件」を統一テーマに、サブタイトルの設定は自由。発表形式は各クラスで自由。
3.他クラスの発表および講評をきちんと聞くことも、平常点評価に含める。

■教科書
◆暉峻 淑子 20030520 『豊かさの条件』,岩波新書,242p. 740+税 ISBN-10: 4004308364  ISBN-13: 978-4004308362 [bk1]  [amazon]
■参考書
広井 良典 20060710  『持続可能な福祉社会――「もうひとつの日本」の構想』,ちくま新書,269p.  780+税 ISBN-10: 4480063110 ISBN-13: 978-4480063113 [amazon]
広井 良典 20010620  『定常型社会――新しい「豊かさ」の構想』,岩波新書,190p. 700+税 ISBN-10: 4004307333  ISBN-13: 978-4004307334 [amazon]



■参考文献
◇教科書『豊かさの条件』
◇第1章
◆牛久保 秀樹 20070318 『労働の人間化とディーセント・ワーク――ILO「発見」の旅』, かもがわ出版,255p. 1800+税 ISBN-10: 4780300746 ISBN-13: 978-4780300741 [amazon]
◆釜パト活動日誌 http://kamapat.seesaa.net/
松田 亮三棟居 徳子 編 20090220  『国際シンポジウム「健康・公平・人権:健康格差対策の根拠を探る』立命館大学生存学研究センター,生存学研究センター報告7,130p. ISSN 1882-6539
◇第2章
◆斉藤 貴男 20001100 『機会不平等』,文芸春秋,295p. 1700  ISBN-10: 4163567909 ISBN-13: 978-4163567907 =20040200 文春文庫,367p. 670 ISBN-10: 4167443031 ISBN-13: 978-4167443030 [amazon]
◆浅井 春夫・松本 伊知朗・湯澤 直美 編 20080415  『子どもの貧困――子ども時代のしあわせ平等のために』,明石書店,385p.  2300+税 ISBN-10: 4750327557 ISBN-13: 978-4750327556[amazon] ※
五味 太郎 20100430 『勉強しなければだいじょうぶ』,朝日新聞出版社 254p. 1500+税  ISBN-10: 4022506261 ISBN-13: 978-4022506269 [amazon]
◇第3章
京都新聞社 20070321  『折れない葦――医療と福祉のはざまで生きる』, 京都新聞出版センター,245p. 1800+税 ISBN-10: 4763805843 ISBN-13: 978-4763805843 [amazon]
◆宮崎 あおい 20051130 『祈り』,ネコ・パブリッシング 1429+税 ISBN-10: 4777051218 ISBN-13: 978-4777051212 [amazon]
◆宮崎 あおい&宮崎 将 20060601 『たりないピース―― The Search For Earth's Missing Peace』,小学館,126p. 1500+税 ISBN-10: 4093637040  ISBN-13: 978-4093637046[amazon]
◆宮崎 あおい×宮崎 将 20071121 『Love, Peace & Green――たりないピース2』,小学館,133p. 1500+税 ISBN-10: 4093637121 ISBN-13: 978-4093637121 [amazon]
◇第4章
◆木村 元彦 200512=20080525 『オシムの言葉』,集英社文庫,327p. 619+税 ISBN-10: 408746301X ISBN-13: 978-4087463019 [amazon]
◆Schnnach, Stefan & Draxl, Ernst 2002 IVCA OSIM: Die Welt ist alles was der Ball ist Wieser Verlag, Klagenfurt/Celovec =20061220  木村 元彦 監修 小松 淳子 訳 『オシムが語る』,集英社インターナショナル,253p. 1600+税 ISBN-10: 4797671548 ISBN-13: 978-4797671544 [amazon]
里川 径一
◆AIM国際ボランティアを育てる会 ホームページ http://otegaruhp.com/AIMAIM/html/_TOP/
◆AIM国際ボランティアを育てる会活動劇場 http://ameblo.jp/aimaim/
中村 哲
◆ペシャワール会 http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/
◇第5章
◆米原 万里 200106=20040625 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』,角川文庫,301p. 552+税 ISBN-10: 4043756011 ISBN-13: 978-4043756018 [amazon]
◇終章
◆国境なき医師団 http://www.msf.or.jp/
◆グリーンピース・ジャパン http://www.greenpeace.or.jp/
◆AMNESTY INTERNATIONAL JAPAN http://www.amnesty.or.jp/
◆地雷廃絶日本キャンペーン (JCBL) http://www.jcbl-ngo.org/
◆ATTAC Kyoto (Japan) WEB SITE http://kattac.talktank.net/

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■アカデミックライティング参考文献
◇柔軟な思考
◆外山 滋比古 1986024 『思考の整理学』,ちくま文庫 223p. 520+税 ISBN-10: 4480020470 ISBN-13: 978-4480020475  [amazon]

◇文章作法
◆梅田 卓夫 20010207 『文章表現 四〇〇字からのレッスン』,ちくま学芸文庫 305p. 950+税 ISBN-10: 4480086129 ISBN-13: 978-4480086129  [amazon]
◆樋口 裕一 20090420 『読ませるブログ――心をつかむ文章術』,ベスト新書 175p. 686+税 ISBN-10: 4584122245 ISBN-13: 978-4584122242  [amazon]
◆近藤 勝重 20100125 『早大院生と考えた文章がうまくなる13の秘訣』,幻冬舎 239p. 1400+税 ISBN-10: 4344017757 ISBN-13: 978-4344017757  [amazon]
今野 雅方 20100410 『深く「読む」技術――思考を鍛える文章教室』,ちくま学芸文庫 313p. 1100+税  ISBN-10: 4480092919 ISBN-13: 978-4480092915 [amazon]

◇図書館・インターネット
◆井上 真琴 20040810 『図書館に訊け!』,ちくま新書 253p. 740+税 ISBN-10: 448006186X ISBN-13: 978-4480061867  [amazon]
◆千野 信浩 20051020 『図書館を使い倒す!――ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」』,新潮新書 191p. 680+税 ISBN-10: 4106101408  ISBN-13: 978-4106101403 [amazon]
◆小笠原 善康 20030820 『インターネット完全活用編 大学生のためのレポート・論文術』,講談社現代新書 269p. 740+税 ISBN-10: 4061496778  ISBN-13: 978-4061496774 [amazon]

◇レポート・論文執筆
木下 是雄 19940207 『レポートの組み立て方』,ちくま学芸文庫 269p. 780+税 ISBN-10: 4480081216 ISBN-13: 978-4480081216  [amazon]
西 研/森下 育彦 19970520 『「考える」ための小論文』,ちくま新書 238p. 740+税 ISBN-10: 4480057102  ISBN-13: 978-4480057105 [amazon]
◆花井 等・若松 篤 19971230 『論文の書き方マニュアル――ステップ式リサーチ戦略のすすめ』,有斐閣アルマ 210p. 1600+税  ISBN-10: 4641120455  ISBN-13: 978-4641120457 [amazon]
◆荒木 晶子・向後 千春・筒井 洋一 20000400 『自己表現力の教室――大学で教える「話し方」「書き方」』,情報センター出版局 243p.  1365 ISBN-10: 4795831327 ISBN-13: 978-4795831322 [amazon]
◆山内 志朗 20010919 『ぎりぎり合格への論文マニュアル』,平凡社新書,211p. 700+税 ISBN-10: 4582851037 ISBN-13: 978-4582851038  [amazon]
小笠原 善康 20020420 『大学生のためのレポート・論文術』,講談社現代新書 225p. 680+税 ISBN-10: 4061496034  ISBN-13: 978-4061496033 [amazon]
戸田山 和久 20021130 『論文の教室――レポートから卒論まで』,NHKブックス 297p.  1176  ISBN-10: 4140019549  ISBN-13: 978-4140019542 [amazon]
河野 哲也 20021225 『レポート・論文の書き方入門 第3版』 慶應義塾大学出版会 116p. 1000+税 ISBN-10: 4766409698  ISBN-13: 978-4766409697 [amazon]
◆酒井 聡樹 20060410 『これから論文を書く若者のために――大改訂増補版』,共立出版 301p. 2600+税 ISBN-10: 4320005716 ISBN-13: 978-4320005716  [amazon]

◇社会調査
◆谷岡 一郎 20000620 『「社会調査」のウソ――リサーチ・リテラシーのすすめ』,文春新書 222p. 690+税 ISBN-10: 4166601105 ISBN-13: 978-4166601103  [amazon]
御厨 貴 20020415 『オーラル・ヒストリー――現代史のための口述記録』,中公新書 207p. 740+税  ISBN-10: 412101636X  ISBN-13: 978-4121016362 [amazon]
◆宮内 泰介 20040706 『自分で調べる技術――市民のための調査入門』,岩波アクティブ新書 199p. 740+税 ISBN-10: 4007001170  ISBN-13: 978-4007001178 [amazon]

◇プレゼンテーション
◆池上 彰 20070502 『「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える! 伝える力』,PHPビジネス新書 205p. 800+税 ISBN-10: 4569690815  ISBN-13: 978-4569690810 [amazon]
◆池上 彰 20090720 『わかりやすく〈伝える〉技術』,講談社現代新書 238p. 740+税 ISBN-10: 4062880032 ISBN-13: 978-4062880039  [amazon]
◆酒井 聡樹 20081130 『これから学会発表する若者のために――ポスターと口頭のプレゼン技術』,共立出版 166p. 2700+税  ISBN-10: 4320005791 ISBN-13: 978-4320005792 [amazon]
◆平林 純 20090324 『論理的にプレゼンする技術――聴き手の記憶に残る話し方の極意』,ソフトバンククリエイティブ 206p. 952+税  ISBN-10: 4797349778 ISBN-13: 978-4797349771 [amazon]

◇研究計画
◆妹尾 堅一郎 19990318 『研究計画書の考え方――大学院を目指す人のために』,ダイヤモンド社 397p. 3500+税 ISBN-10: 4478731756 ISBN-13: 978-4478731758  [amazon]
◆ダン・レメニイほか/著 小樽商科大学ビジネス創造センター/訳 20020920 『社会科学系大学院生のための研究の進め方――修士・博士論文を書くまえに』, 同文館出版 154p 1900+税 ISBN-10: 4495865218 ISBN-13: 978-4495865214  [amazon]
◆細川 英雄 20060225 『研究計画書デザイン――大学院入試から修士論文完成まで』,東京書籍 182p. 2600+税 ISBN-10: 4489007248 ISBN-13: 978-4489007248  [amazon]
◆細川 英雄 20080425 『論文作成デザイン――テーマの発見から研究の構築へ』,東京書籍 172p. 1800+税 ISBN-10: 4489020325 ISBN-13: 978-4489020322  [amazon]
◆二木 立 20061120 『医療経済・政策学の視点と研究方法』,勁草書房 221p. 2400+税 ISBN-10: 4326748370  ISBN-13: 978-4326748372  [amazon]
◆田垣 正晋 20080120 『これからはじめる医療・福祉の質的研究入門』,中央法規出版 173p. 2000+税 ISBN-10: 4805829656 ISBN-13: 978-4805829653  [amazon]

◇就職に向けて
◆野村 進 20080522 『調べる技術・書く技術』,講談社現代新書 254p. 740+税 ISBN-10: 4062879409 ISBN-13: 978-4062879408  [amazon]
むらかみ かずこ 20090320 『できる大人の"一筆添える"技術』,ディスカヴァー・トゥエンティワン 189p. 1300+税  ISBN-10: 4887596936 ISBN-13: 978-4887596931 [amazon]
むらかみ かずこ 20100401 『仕事がもっとうまくいく! 書き添える言葉300』,日経ビジネス文庫 203p. 667+税  ISBN-10: 4532195381 ISBN-13: 978-4532195380 [amazon]
◆池上 彰 20091125 『知らないと恥をかく世界の大問題』,角川SSC新書 760+税 ISBN-10: 4047315044 ISBN-13: 978-4047315044  [amazon]
川辺 秀美 20100120 『22歳の国語力』,講談社現代新書 205p. 720+税 ISBN-10: 4062880350 ISBN-13: 978-4062880350  [amazon]
◆知的生活追跡班 編 20090905 『図解1分ドリル この一冊で「考える力」と「話す力」が面白いほど身につく!』,青春出版社 204p. 952+税  ISBN-10: 4413019032 ISBN-13: 978-4413019033 [amazon]
◆知的生活追跡班 編 20100420 『図解1分ドリル この一冊で「読む力」と「書く力」が面白いほど身につく!』,青春出版社 204p. 952+税  ISBN-10: 4413019075 ISBN-13: 978-4413019071 [amazon]
本田 健 20100415 『20代にしておきたい17のこと』,だいわ文庫 198p. 571+税 ISBN-10: 4479302832  ISBN-13: 978-4479302834 [amazon]

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■参考になるウェブサイト
◆Living Room 内のファイル
児童福祉  ◇社会福祉  ◇プロジェクト予備演習 I   ◇ディジタル・デザイン I  ◇読書案内
arsvi.com:GCOE 生存学創成拠点
老い  ◇ホームレス/寄せ場   ◇介助・介護  ◇障害者と労働   ◇バリアフリー/ユニバーサルデザイン/アクセス/まちづくり   ◇生活保護  ◇ケア/国境   ◇HIV/AIDS  ◇貧困   ◇  ◇
ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム
フラッシュ版「もしも世界が100人の村ならば」
<貧困>は自己責任ではない
『ディマクコンダ』- 海外ボランティア特集
KyozaiTop - Web教材(向後千春研究室)

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論文執筆格言集(pp.194-199)
(a)初心者用
・題目が決まったら、まず書き始めよう

 「愚かな人間は考えないで書き始める」という格言があったが、書いているうちに愚かでなくなってくるのだから、書き始めてから考え始めてもよい。 大事なのは、とにかく考える機会を作ることだ。書き始めないと、いろいろ悩むだけでよいことはない。書かないリコウよりも 書いたバカのほうがずっとエライ。

・迷ったら最初に戻れ
 最初の問題意識は書いているうちにだんだん忘れるものだ。それはそれでよいことだが、「初心」のうちには、書き始めるための起動力が備わっていたはずだ。 思い出すと書き進める気力につながる。道に迷ったら原点に戻るのが基本の一つだ。

・段落ごとに見出しを付けろ
 段落ごとにまとめると、その段落で何を述べようとしているのか、自分で確認することにつながり、何を書くべきか、何が不足しているのかが見えてくる。
 よく、段落のないような論文を学生が出してくる。どうも、何を書くべきなのか、何を書いているのか、分からなくなるとこういう文章になりやすい。 自分のために見出しをつけると、自分で何を書いているか見えてくるし、段落もまとまりやすい。

・書きたい気持ちを吐き出せ
 書きたいこともないのに文章を書くと、読んでいる方もこれまたつまらないことはない。書いている本人が面白いと思っていないことは、読んでいる方も面白くないし、 書いている方が書きたいことでなければ、読む方も読みたいとも思わない。文章を書くことを、義務・仕事・勉強にしてはならない。 学問をするためには、勉強してはならないのだ。「勉強」ほど、学問の敵になるものはない。
 ところで、文章が浮かびやすいのは、私自身の場合、心が七割内側を向き、三割外側を向いているときである。要するに、いくぶんネクラになっているときである。 気分が楽しく、他者への善意や愛情に満ちあふれているときは、分かりやすい文章は書けるがどうしてもユルフンになる。また、十割心が内側を向いていると、 あまりにも凝り固まっていて、しかも飛躍の多い、理解しにくい、文章になる。
 要するに、私の場合、文章を書くときは、意識的に、鬱モードに自分を追い込んでから、仕事にかかる。なお、この本は鬱モードに入らないまま書いたものである。

・ムダな文章はどんどん削れ
 苦労して考え出した文章だと、惜しくなってどんどん残したくなる。特に、パソコンで書いていると、どんどん文章が溜まっていく。しかし、使えない文章はあくまで 使えない文章である。情け容赦なく捨てていくべきだ。名文を書くためには、良い文章を思いつく能力が必要なのではなくて、ダメな文章を 切り捨てる能力が重要なのだ。文章を見分ける能力が大事なのだし、自分の文章についても、独りよがりや自己陶酔に陥らずに、悪いところを切るべきだ。 一般に、自分の書いた文章が名文だと思えてきたら、「病気」である。少なくとも、文章の上達は止まっている、と考えるべきだ。

・必ず下書きは他人に読んでもらえ
 自分ではわかっているつもりでも、他人にはさっぱり分からないということは多い。一人だけの世界で文章を書いてはならないということ だ。
 読まされる方は災難である。しかし、積善の家には必ず余慶あり、というから、他人の論文を読んであげて、功徳は積んでおこう。

・「前書き」は最後に書け
 「前」に書くのが前書きだと思っている人がいるが、あれは大間違いである。「前」に置いてあるのが「前書き」なのである、と私は思っている、だいたい、 最初に書いた前書きなんて、たいてい恥ずかしいものだ。最初に書いて、最後に書き直して、論文の最後の時点に書くのが「前書き」である。 そうしないと、「前書き」と「結論」が一貫しないということが生じる。「前書き」と「結論」が首尾一貫呼応しているのは、「結論」に合うように「前書き」を 書き直すからである。ここも基本の「キ」である。
 なお、私の場合、後書きや最後のキメの言葉は最初に考えている。それが思いついたら、書き始めるのである。ただし、最初カッコいいと思った言葉も二、三日後に 読み返すと、前日書いたラブレターと同じで、反古にすることも多い。

・書くことがなくなったら引用を増やせ
 引用の多い論文を書け、ということではない。書くことがないというのは、たいてい「ガス欠」の状態である。いろいろ調べてノートに取ること は、ガソリンを補給することだ。場合によっては、論文にも引用として使えるし、頭を整理することにもつながる。頭が動かないときは、大事だと思ったところを、「写経」 の精神で写すのも大いに意味がある。

・段取りをつけよう(書き始める前の段取りがすべてだ)
 さっきは、考えないうちに書き始めろと書いた。矛盾しているようにも見えるが、そうではない。私がさっき書いたのは、段取りはつけたが、いつまでもグズグズして、 書き始めない人間が少なくないからだ。
 締め切りの二週間前になって、日本国内の図書館には所蔵されていない雑誌の論文が不可欠な論文であることに気づいた例などを見ているからだ。

・オリジナルな論文を書こうとするな
・頭が混乱してきたら、誰かにぶちまけよう
・「しかし」を多用する論文はデキの悪い論文である
・迷ったら声に出して、原稿を読んでみろ

(b)中級者用
・論文は山のようなものだ。頂上を二つ作るな。
・調べたことを全部書くな(書かないことが大事な場合もある)
・必ず要約できるように頭を整理しておこう
・最初にキメのせりふを三つぐらい用意しておこう
・知識をひけらかすな

(c)上級者用
・自信のあるところは気弱そうに書け
・自信のないところは自信満々に書け
・リズムの悪い文章は中身も悪い
・酔っぱらった頭で読み直すとこなれた文章になりやすい
・隠し玉は残しておけ

◆山内 志朗 20010919 『ぎりぎり合格への論文マニュアル』,平凡社新書,211p. 700+税 ISBN-10: 4582851037 ISBN-13: 978-4582851038  [amazon]

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■第4章 論文とは「型にはまった」文章である(pp.76-85)
 論文とはつぎの五つの構成要素がこの順序通りに並んだものだ。
(0)タイトル・著者名・著者の所属機関
(1)アブストラクト
(2)本体
(3)まとめ
(4)注、引用・参考文献一覧

【鉄則17】論文のタイトルには、「この論文を読むと読者は何がわかるようになるのか」を書く。

【アブストラクトに書くべきこと】
★論文の目的(どのような問いに取り組んだのか/何を明らかにしようとしたのか)
★論文の結論(問いに対しどのような答えを出したのか/調査の結果何がわかったか)
★論文の本体でどのように論が展開されるか
・何かを調査した場合は調査方法と調査対象

【鉄則18】要約は文章を一様に短くすることではない。読んで報告する報告型の課題に取り組むとき、
(1)筆者はどういう問題を立てているか、
(2)筆者はそれにどう答えているか、
(3)筆者は自分の答えのためにどのような論証をしているか、
の三点だけをおさえて報告すればよい。


(2-1)問題提起と問題の分析・定式化
(2-2)主張(問題に対する答え、「結論」とも呼ばれる)
(2-3)論証

(2-1)問題提起と問題の分析・定式化
 ここでは最低限、つぎのことをやっておかなくてはならない。先ほどと同様に必須項目は★で示してある。
★問題の提示、つまりどういう問題に取り組むのか
★問題の説明、その問題がどういうものであるのか、もう少し詳しく説明する。問題に含まれる用語や概念を解説することも含まれる。
・問題の背景、どうしてその問題が生じてきたか、その現状分析。いつからその問題があるのか。自分が見つけた問題なら、どうしてそのことが問題だと気づいたのか。
・問題の重要性、その問いに取り組むことにどんな意義があるのか。
・問題の分析、つまり、問題が大きなときはいくつかの問いに分ける。

◆戸田山 和久 20021130 『論文の教室――レポートから卒論まで』,NHKブックス 297p.  1176  ISBN-10: 4140019549  ISBN-13: 978-4140019542 [amazon]

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■執筆上の八つのテクニック(pp.144-145)
5.指導教員を利用する。
 少しでも書いたら指導教員の指導を受ける。ある程度できあがってからと考えていると、いつまでたってもできあがらない。 少し書いたら怖じけずに、何度でも持っていき指導教員に批判してもらい、そこから盗むことが重要である。「師匠から盗む」、 それが学問をするということである。
6.友人を利用する。
 人に話すと考えがまとまったり、問題点がわかることがよくある。そこで、親しい友人に自分の論文の話を聞いてもらうのもよい。これはかなり有効である。 とりわけ行き詰まったときにはきわめて効果的である。直接会って、あるいは電話して話を聞かせる。相手の迷惑を顧みずにおこなうくらいの方がよい。 「指導教員を利用する」こともそうだが、自分の頭だけで論文を書こうとしないことが大切である。
7.自分で問いを出し自分で答える
 論文は勉強の単なるまとめではない。卒論は、自分の考えを書くのであって、他人の考えをまとめるのではない。 自分の考えを他人に説得することが「論を書く」ということである。そこで、常に議論的に書いてもらいたい。
 「議論的に」というのは、「これはどういうことだろう」「果たしてこの考え方で現実を説明しきることができるだろうか」などと自分で 問いを出して、「それはこうではないか」「こうした不都合が生じるのではないか」といったように自分で答えるというスタイルで 論を進めることである。

◆小笠原 善康 20020420 『大学生のためのレポート・論文術』,講談社現代新書 225p. 680+税 ISBN-10: 4061496034  ISBN-13: 978-4061496033 [amazon]

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◇参考書『定常型社会――新しい「豊かさ」の構想』
◇第1章
◆C.ダグラス・ラミス 20040908  『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』,平凡社ライブラリー513, 246p. 900+税 ISBN-10: 4582765130 ISBN-13: 978-4582765137 [amazon]
◇第2章
広井 良典 20060710  『持続可能な福祉社会――「もうひとつの日本」の構想』,ちくま新書,269p.  780+税 ISBN-10: 4480063110 ISBN-13: 978-4480063113 [amazon]
◆吉岡 充・村上 正泰 20081229 『高齢者医療難民――介護療養病棟をなぜ潰すのか』,PHP研究所,203p.  ISBN-10: 456970591X ISBN-13: 978-4569705910 [amazon]
広井 良典 20000915  『ケア学――越境するケアへ』,医学書院,268p. ISBN:426033087X  2415 [amazon][kinokuniya][boople] ※ c04
◇第3章
◆Sen, A.K. (1992), Inequality Reexamined, Clarendon Press, ISBN: 0674452569 [amazon] = 19990715 池本幸生・野上裕・佐藤仁訳, 『不平等の再検討──潜在能力と自由』, 岩波書店, 263+63p., \3150, ISBN: 4000028782 [amazon]
◆松尾 匡・西川 芳昭・伊佐 淳 編 20050115  『市民参加のまちづくり【戦略編】──参加とリーダーシップ・自立とパートナーシップ』,創成社,228p.  2000+税 ISBN-10: 4794421907 ISBN-13: 978-4794421906 [amazon]
◆西川 芳昭・伊佐 淳・松尾 匡 編 20050215  『市民参加のまちづくり【事例編】──NPO・市民・自治体の取り組みから』,創成社,225p. 2000+税  ISBN-10: 4794421915 ISBN-13: 978-4794421913  [amazon]
◆松尾 匡 20010530  『はるかさんとラピート君の入門今どきの経済――国家から市場へ、そして……』,晃洋書房,182p.  2400+税 ISBN-10: 4771012717 ISBN-13: 978-4771012714 [amazon]
◇第4章
「狼と香辛料 (電撃文庫) 」シリーズ
◆辰巳 渚 20000424 『「捨てる!」技術』,宝島社新社,222p. 680+税 ISBN-10: 4796617914 ISBN-13: 978-4796617918  [amazon]
◆辰巳 渚 20010721 『「捨てる!」技術2 「暮らす!」技術』,宝島社新社,222p. 686+税 ISBN-10: 4796623027 ISBN-13: 978-4796623025  [amazon]
◆辰巳 渚 20080131 『家を出る日のために』,理論社,186p. 1200+税 ISBN-10: 4652078323 ISBN-13: 978-4652078327  [amazon]
◆内山 節 20050920 『「里」という思想』,新潮社,218p. 1100+税 ISBN-10: 4106035545  ISBN-13: 978-4106035548 [amazon]

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